こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
あの感動の物語が映画になる!!
映画「旭山動物園物語~ペンギンが空を飛ぶ~」は、北海道に実在する旭川市旭山動物園が、廃園の危機から入園数日本一に到るまでの軌跡を描いた映画です。
では何故、“あの感動の物語”なのでしょう?
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旭山動物園物語
(C)2008 『旭山動物園物語』製作委員会 |
そう・・・「奇跡の動物園~旭山動物園物語」は、フジテレビ系列で2006年5月に放映され、21.8%の高視聴率を記録したテレビドラマ。
この好評を受けまして、2007年5月には、続編「奇跡の動物園2007~旭山動物園物語~』が、そして翌2008年5月には、「奇跡の動物園2008~旭山動物園物語~』が制作・放映されたのです。
さて、今回の映画版は、主人公の滝山園長に西田敏行を迎え、「寝ずの番」、「次郎長三国志」に続くマキノ雅彦監督の第3作として制作されました。
それではドミニク、お願いします!
ドミニク こんにちは~♪
夢見る懸賞生活のドミニクです。
「旭山動物園」といえば、北海道旭川市にあります。
しかも、去年当選旅行で、行ってきたばかり。
「旭山動物園」試写会もあったのですが、珍しく全敗。
かなりの競争率だったらしいです。
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いただきマンモス⇒北海道! |
仕方がないので、「いつ行こうかな?」と思っていたら、母から電話で、「お父さんとこれから映画に行くんだけど」というので、「私も行く!」と、両親と共に3人で劇場へ。
残念ながら娘は学校で、夫は風邪で寝込んでいて、またしても、「旭山動物園」はパス。
突如決まった予定だったので、連絡もしていませんでしたが、劇場で偶然、じゅんじゅんさん♪が「明日用のチケット買いに来たんです~」と向こうから歩いてきて、バッタリ会いました(笑)
偶然にしては、よく、その辺で会います。
運命の赤い糸か!?行動パターンが同じか!?
会場に入ると、平日の昼間だったので、年齢層が平均70代でした。
主に飼育係と動物の、いわばドキュメンタリー映画。
閉園に追い込まれそうになるところから、上野動物園を抜いて、「日本一」へのしあがる実話をからめた話です。
『夢は見るだけ見ればいいさ』という園長の言葉もお気に入り。
私は、昼間でも、夢ばっかり見てますからネ~(*^。^*)
行ってから、観るか?観てから行くか?
とにかく、感動の物語です。
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〈旭山動物園〉革命
(著:小菅正夫) |
旭山動物園物語は、昭和42年開園。
当時は、ゾウなどもいました。
映画では、現在飼育されていない動物も映像に映るのですが、全国13の動物園の協力を得て、撮影されたそうです。
閉園に追い込まれそうになったのって10年以上も前の話しですからね。
あと、動物なので、やって欲しい事を演じるというわけにはいきません。
苦労して、表情を撮った感じがしました。あと、西田さんの訛りも良いです♪
釣りバカ日誌もだいぶみましたが、今回は、あの釣りばっかで、ダメダメのハマちゃんは居ません。
すっかり、別人になりきっていました。
さすが役者さんですね。
未だに、『椿山係長の七日間』の濃いキスシーンは、脳裏をよぎります。
濃すぎて忘れられないシーンです(笑)
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旭山動物園物語
(C)2008 『旭山動物園物語』製作委員会 |
滝沢園長役に、福島県西田町出身の西田敏行。
新しく入ってきた飼育係吉田役に、中村靖日。
この二人の登場人物は、小菅園長、坂東副園長がモデルになっているそうです。
主にこの二人の目線で、進んでいきます。
とにかく、滝沢園長の発想の柔軟さがいいですね。
原作は、小菅園長「(旭山動物園)革命~夢を実現した復活プロジェクト~(角川書店刊)」です。
以下ネタばれしますので、まだ観ていない方は、劇場に足を運んでから観てくださいね。
動物達が檻に閉じこめられていて可哀想という吉田君。
彼は、人間と話すのが苦手で、昆虫を部屋中に飼育していました。
幼少の頃のいじめが原因でした。
昆虫好き→動物の飼育係へ就職。
「虫と動物一緒にするな!」と色々な飼育係から言われます。
子供の頃は、部屋中にカブトムシを飼っていたので、檻が邪魔だと感じます。
「そうだな~」と園長も。
「なんで、僕がせっかく育てたネズミを蛇が食べるんですか?
どっちも僕が一生懸命育てたのに」と吉田君。
「寿司食うとき、お前かわいそうだと思うか?旨いって食うんじゃないのか?それと同じだよ」と園長。
確かに・・・。いちいち魚が可哀想と思いつつ食べてませんよね!?
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旭山動物園物語
(C)2008 『旭山動物園物語』製作委員会 |
動物愛護団体が、動物たちを檻から出せ~と押しかけてきます。
「でも、放しても自分で餌は食べれませんよ~」となだめていたところへ、「亀はへんな菌が居るからおたくで飼ってくださる?」と主婦が押しかけてきます。
池へ放すと、繁殖能力が強いので、生態系のバランスを崩すそうです。
育てられないものを飼うなって話しですけどね。
オバマさんではないですが、動物は檻に閉じ込めるという本来の固定概念を「チェンジ」しています。
動物たちを行動展示したいと思いますが、市長が閉園しろって言う位で、なかなか予算が取れず実現しません。
でも、みんなで意見を出し合って、夢の討論します。
不本意ながら、実在の旭山動物園は、昭和49年に、飛行機塔が新設され、メリーゴーランドが昭和50年に更新。
遊園地が実際は併設されていたそうです。
映画の中でも、昭和58年にジェットコースターも作られて、遊園地がメインなんだか、動物園がメインなんだかといった状況。
隣県にもそんな動物園と遊園地が隣にある場所あるな~(笑)
動物園しか行ったことないですが…。
動物を繁殖させてナンボなので、ぞうの飼育係&チンパンジーの飼育係の役名は忘れてしまいましたが、長門裕之さん。
天真爛漫のキャラクターで、生き生きしています。
そのライバルに、ゴリラの飼育係りの岸部一徳さんが。
そんな中、チンパンジーの繁殖に成功した飼育係。
子供が出来ないのは、自分のせいだと思って、ゴリラの飼育係りを辞めます。
そしたら、メスゴリラが死亡。
ゴリラって、メスが死ぬとオスも死んでしまうそうです。
流れから行くと、メスのゴリラが死んだのって、飼育係りの男性が好きだったのに、目の前から居なくなったストレスで・・・。
添い寝とかして、本当に岸部一徳さんと夫婦みたいでしたよ。
本当に、メスゴリラは、自分の相手だと思っていたかも。
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旭山動物園物語
(C)2008 『旭山動物園物語』製作委員会 |
だんだんお客さんが、減ります。
集客を増やすのには、まず動物達をに興味を持ってもらいたいと、飼育係が、ワンポイントガイドを。
そして、話せない臼井さんは、絵を描いて紙芝居をしました。
もともと作家志望だってので、眠っていた何かがムクムクっと芽生えます。
映画では、それがきっかけで、飼育係を辞めて、絵本作家デビューするわけですが、臼井さんのモデルになった「あべ弘士」さんは、コラムが書けなくて、絵を描いたのがきっかけで、絵本作家になったそうです。
今でも、旭山動物園に絵を描いていますが、25年飼育係をやっていたそうです。
六平直政さんは、喋り方が、「オニギリ食べたいんだな~」という裸の大将のようなたどたどしい感じです。
結構、役割は、重要でないものの特徴があるキャラクターです。
あと、園長は新たな試みの夜の動物園など、色々やってみます。
夜行性の動物は生き生きしますが、夜動物園に来る人居るのかな?って感じです。
でも、結構カップルのやりとりなど面白かったです。
彼女は帰りたいのに彼は動物園の説明を聞きたいとか。
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旭山動物園物語
(C)2008 『旭山動物園物語』製作委員会 |
採算が採れないので、冬の動物園といって、今度は冬に無料で、公開することにしてみます。
そしたら、動物愛護団体で押しかけてきた子が来ます。
冷やかしかと思ったら、園長のガイドに耳を傾けて熱心に。
彼女は、獣医の資格を持っている市長の姪で、動物園で雇って欲しいとコネで入ってきます。
でも、一向に集客力のない動物園。
ここで、園長の上司(笹野高史さん)登場。
「おくりびと」も名脇役でしたが、今回もいい名脇役です。
園長のこと応援はしたいけど、お金に関する権力が無いという感じの役柄です。
「なんとか削減出来ないかね~」と。
「じゃ、市長の姪を解雇しますか?」
「それは、ちょっと(おまえ、市長に喧嘩売るつもりか!)」
・・・ウケました。
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旭山動物園物語
(C)2008 『旭山動物園物語』製作委員会 |
一方繁殖の成功したチンパンジーでしたが、やけに水を飲みます。
おかしいなと調べた結果、妊娠中毒にかかっているということが分かり、食事の量を4分の1に減らされます。
お腹が空いて、鳴くチンパンジー。
その声を聞いた飼育係は、めいいっぱい食べさせてやろうと林檎をバケツにどっさり入れて檻に向かいましたが、そこには、隣の檻のオスチンパンジーが、けなげにも隣の檻のメスへ、自分の分の餌を分けているではありませんか!
ここの部分はものすごく、感動しました。
ちゃんと餌を手渡しているんですよ~。
明かりの加減もいいです。
そして、よくオスチンパンジー演じたな~と。
そして、撮影大変だっただろうな~と思いました。
飼育係は思いとどまって、今度から餌を小さく切って気をまぎらわそうという作戦に。
チンパンジーの繁殖成功。
しかし・・・予想だにしなかった、悲しい出来事が起こります。
吉田君には、園長から、ビンタが!とびます。
吉田君は、他の飼育係りからも、反感を買います!
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旭山動物園物語
(C)2008 『旭山動物園物語』製作委員会 |
そんな中、狐の毛から、エキノコックスにかかった動物がいて、閉園。
閉園を余儀なくされ、嘘はつきたくないと、マスコミにも正直に話す園長。
しかし、マスコミは面白おかしく書きます。
野生の動物が入り込まないように、地元の業者が、無料で柵を作ってくれました。
動物園を閉園させたくない職員は、着ぐるみを着て、ビラ配りに奮闘します。
「こんなことしているより、動物たちの受け入れ先を探した方がいいのではないだろうか?」と頭をよぎる職員も。
でも、チラシを配ったりして呼びかけた結果、市民は市長に対して怒って市役所を取り囲むかのように、抗議します。
「大丈夫かね?次の市長選は」と、市長は秘書へ。
「せいぜい3万人集まってますが、ほかの28万人も有権者がいるので大丈夫ですよ~」と秘書は余裕の表情。
一応、市長も市民をなだめましたが、結果は出ていました。
そんな時、市長選。
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旭山動物園物語
(C)2008 『旭山動物園物語』製作委員会 |
現職の平泉成から、新人の萬田久子へ、市長がチェンジ。
このままでは、動物園には到底予算がもらえないから、園長は国内の水族館を巡って、ホームビデオに撮影し、プレゼンテーションします。
「ペンギンが空を飛びます!!!」
余りの熱弁に、その企画に心をわし掴みにされた市長は、「いいわよ~」と快く市の予算をまわしてくれます。
2億と言っていたのに、4億に変更。
でも、ペンギンが空を飛ぶならいいわよ~と。
このタイミングで、市長が変わって、実に良かったです♪
『夢はいつか必ず叶う』それを教えてくれる作品です。
夢実現のためには、なんでもやってみることが必要だと思います。
動物に会いたくなる・・・・そんな、映画です。
ラストシーンは、園長が定年退職で・・・新人当時、吉田君のお母さんが園長によこした手紙の返事を出します。
吉田君は、読めずに、園長が代読をします。
母の思いが、したためられています。
動物愛だけでなく、親子愛も感じられる作品です。
難しい話は理解出来ないと思いますが、子供でも動物が出てくるので楽しいかも。
前半より、後半盛り上がる作品です。
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旭山動物園物語
(C)2008 『旭山動物園物語』製作委員会 |
入園者数も、当初の昭和42年は45万人だったのが、平成18年以降は300万人超え。
明らかに市の人口を超えています。
それだけ、愛されている最北の動物園です。
旭山動物園は、市で経営しているので、大人が入場料800円で中学生以下は無料です。
ぜひ、みなさんも北海道へ行った際には、生き生きした動物をごらんあれ。
ゾウは死んでしまって、今はいないそうですが、もぐもぐタイムといって、今でも飼育係さんが、餌をあげながら、動物の説明をしてくれます。
混むので、餌をあげているところを見なくてもいいという方は、逆にその時間をはずして見たほうがいいですよ~♪
ホッキョクグマは、お腹が空いていれば人間の頭を好物のあざらしと間違えて、水にもぐるし、レッサーパンダもお腹が空いていれば、餌のある場所まで、つり橋を渡ってとりに行きます。
タイミング的に、去年あの動物園に行ってきて良かったな~と両親も。
高低が激しい山のような場所にあるので、回るのには時間がかかりますが、動物を見ながらなので、苦になりません。とっても楽しい場所でした。
また懸賞でも当たって北海道へ行ったら、「オレ最強」Tシャツを着た夫も連れて、今度こそペンギンが頭の上を飛ぶ場所へ行こうと思います。
(行きそびれてしまっていたことに、この映画を見て気付いたので・・・)
お散歩で有名なキングペンギンとイワトビペンギンには会いましたが、空を飛ぶジェンツーペンギンには、会いそびれたようです(涙)
園内を調べてから、会いたい動物めがけていかないと、会えないかも?
ペンギンは、ほかにフンボルトペンギンも居るそうです。
動物園に行くときは、この本を忘れずに。
旭山動物園が生んだ絵本作家・あべ弘士による劇中壁画"ペンギンが空をとぶ"「どうぶつえんガイド」福音館書店(1680円)
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どうぶつえんガイド
(著:あべ弘士) |
行かなくても、本を読むだけで、気分はもう「旭山動物園」です。
最後に、家族3人の意見。
「絶対、見て来た動物出てたよ~!」すごく、ミーハー(笑)
やっぱり親子ですね~♪
私の旅行記「イタダキマンモス北海道」でも、何頭かは、確認出来ると思います。
/// end of the “cinemaアラカルト86「旭山動物園物語~ペンギンが空を飛ぶ~」”///
(追伸)
ドミニク
新聞を最近購読しているのですが、悲しい出来事が載っていました。
旭山動物園では、オオカミを3頭飼っていました。
雄のケン、雌のメリー兄弟と雌のクリスです。
でもその「クリス」が2月7日死亡。同居個体からの攻撃の結果、頸部からの出血が原因となり、血液が肺に入り窒息したことが死亡原因です。
雄のケンとも良い関係になって2世誕生も…という矢先でした。
ケンにやられたか、メリーにやられたか分かりませんが、とても悲しい出来事でした。
では、また次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !
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初日舞台挨拶
(「旭山動物園物語」) |
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To
be continued⇒ “cinemaアラカルト87” coming
soon!
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