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「Merciless War」(佑樹のMusic-Room)
by 岸波(葉羽)【配信2008.6.5
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 最後に笑うのは誰だ?

 さて、今週末から全国公開される話題の「ザ・マジックアワー」。

 三谷幸喜監督の作品第4作目で、今年2月13日に亡くなった市川崑監督の生前最後の出演作ともなったハートフル・コメディです。

 また、東宝スタジオの日本最大級スタジオ3つ(3スタジオ合計面積4426平方メートル)を使用し、巨大なセットで「街丸ごと作っちゃった」ということでも評判となりました。

ザ・マジックアワー

ザ・マジックアワー

(C)2008 フジテレビ 東宝

 また、この「ザ・マジックアワー」には、市川昆監督の作品「黒い十人の女」をパロディ化した「黒い101人の女」をはじめ3本の劇中劇が上映され、主演級俳優7人が“チョイ役”出演するなど話題満載なのです。

 さて、この映画を試写会で観てリポートしてくれたのは・・・何と「Story World」の鬼才、我らが森晶緒嬢であります。

 “cinemaアラカルト”初登場の晶緒嬢、果たしてどのような解説をしてくれるのでありましょうか?

 

森晶緒森晶緒

 試写会に行き、一足お先に観てきた「ザ・マジックアワー」(^_^)v

 感想の冒頭は、「いやー(´A`)やっぱりスゴイ面白い!(≧▽≦)!」 月並みでもイイ!!この一言はこの映画に絶対送りたい(*^_^*)

ザ・マジックアワー

ザ・マジックアワー

(C)2008 フジテレビ 東宝

 実はこの作品の前身に当たらずとも同じ設定の、三谷作品のドラマ「合い言葉は勇気」があるo(`へ')

 視聴率云々以前に、私にとっての三谷幸喜ドラマの最高峰的に好きな思い入れたっぷりの作品

 ・・・( ̄―+ ̄)

 どうまるっきり新しく展開させるか楽しみだったが、この「ザ・マジックアワー」のはじまりの方は、設定を知っているだけに、さほどウケずにいた。(_ _)

 しかし、気がつけば会場中笑いの波と私自身も内容に漬り大笑いして、感動で涙が溢れそうになり、そしてやっぱり大笑い(≧▽≦)

 今回映画の舞台は港町守加護(すかご)もちろんシカゴのもじりだが、その色は多彩に彩られて場面を飾っていた♪

 本当にこんな街が日本にあったら~そりゃ観光地化する事うけあいの名街並☆

ザ・マジックアワー

ザ・マジックアワー

(C)2008 フジテレビ 東宝

 映画の話と三谷幸喜自身無類の映画好きに加えて作品自体形は映画とあって、映画好きならあれ?と思う所は何か所も(^_^)v

 私個人の私見としては「デラ富樫」は「LA・コンフィデンシャル」のロロ・トマシを彷彿とさせるし、深津絵里の髪型は典型的なシカゴっぽい髪型で、アカデミー作品「シカゴ」の主人公ロキシーヘアと聞けばわかる人も多いはず(*‘‐^)

 ポスターで目にして知ってる人も多いと思う名作映画「ペーパームーン」のセットや、もしかしたら「スティング?」と突っ込みを入れたかったテイストなどだけでなく、全てが映画で輝いている。

 そして映画館で映画を観る佐藤浩市演じる村田大樹の顔!!と言うか表情と言うか目(´A`)

 ストーリーはあえて明かさないし、明かせるほど単純構造の映画ではない(そこは三谷幸喜ワールド)

 要所要所のセリフが効いてる(>_<)

 私は佐藤浩市演じる村田大樹が感きわまったマリに言うセリフがツボ(≧Д≦)

 後ラストの寺島進さんのセリフも度ツボ(*^-'

 ラストは笑いながら圧巻\(≧▽≦)丿と面白さ爆発なのです\(^O^)/

ザ・マジックアワー

ザ・マジックアワー

(C)2008 フジテレビ 東宝

 もともと役者さんのための役を書く三谷幸喜らしく今回は更にパワー全開o(^-^)o

 一人一人役者さんが活きている好配役(^o^)/

 私はどうして三谷作品を追いかけ続けるのか、なぜ涙が出るのかわからない自分も。

 でも涙が溢れる瞬間がある。

 これも映画だからこそ(;_;)ストーリーは、一本芯があると感じる人もいれば、私は逆(∋_∈)

 筋は「合い言葉は勇気」の方がシンプルかつ一本ドンと感じ入れたけれどそれはなかった(・_*)

 しかし映画全体が映画と映画人へのオマージュでありながら、同時に現在の映画に対する敬意と信頼と愛情に満ちていて心地良かった('◇')ゞ

 何より泣けて笑える三谷幸喜らしい映画♪

 私的には何度も見るより、一度見て大切にとっておきたい作品☆

 一見の価値は絶大おおあり(^o^)/

ザ・マジックアワー

ザ・マジックアワー

(C)2008 フジテレビ 東宝

 唯一気になったのは、女性の目線で見ると、女性だけミステリアスか単細胞でリアル感がない所位(ノ_<。)

 どっちにしろ、派手な理屈は要らない、心の底から「あーイイ映画だった」とほころんで家路につける。

 正直アカデミー賞は取らないと思うけれど(その類いの映画ではないしそこがこの映画の魅力!!各部門別ならあると思う)そんなのまるっきり関係なく、珠玉の笑いと幸せの時間をくれる作品♪

 第一みんなが笑える、そんな映画がそうそうあるだろうか?

 三谷幸喜だからこそ!!それがある(^_^)v

 是非映画館で見た方がイイ☆

 ラスト「ああっ」と映画のマジックを感じるまさにマジックアワーだった☆

 三谷幸喜は舞台だろ!!から三谷幸喜は映画もイイ!! と自信を持って言える(^-^)o

ザ・マジックアワー

ザ・マジックアワー

(C)2008 フジテレビ 東宝

 なぜこれほど映画が心を捉えるのかが感じとれて、しかも魅力爆発の逸品(*^_^*)

 多分残るってこう言う事なんだと、何となく映画本来の在り方がわかったような(^◇^)

 なんだかんだ言ってDVD買ってしまいそうな私も居たりする(^_^;)

 イイ映画を観ている時こそ、観客にとって又一つの「マジックアワー」なのかもしれない(^_^)

 だとしたら、間違いなく映画「ザ・マジックアワー」はその観ている方も、心が輝く瞬間でいられる映画「マジックアワー」だった(^_^)v

   by森 晶緒

 

/// end of the “cinemaアラカルト61「ザ・マジックアワー」”///

 

(追伸)

岸波

 「ストーリーはあえて明かさない」とした森晶緒さんの意思を尊重いたしまして、僕もその点に関するコメントは控えさせていただきました。

 こうしてみると、若い女性特有の絵文字満載ではありますが、評論の内容自体はハードな本格派であります。

 ストーリーを追うタイプのドミニク嬢とは、また違ったテイストのコメンテイターが登場したようです。

 晶緒嬢も参入し、これからのcinemaアラカルトも更に幅が広がりそうで楽しみです。

 

 では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !

ザ・マジックアワー

ザ・マジックアワー

(C)2008 フジテレビ 東宝

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト62” coming soon!

 

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