こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
“アメリカ強制終了! あの男再起動!”
このキャッチコピーだけでも胸が躍ってしまう僕ですが、またもケイコと二人で観てまいりました「ダイ・ハード4.0」!
セオリーどおり、開演初日の土曜日に福島フォーラム映画館に足を運びましたが、予想にたがわずの素晴しいデキに大満足。
早くも「公開中にもう一回見に来るぞ!」と決まり文句が飛び出してしまいました。
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ブルース・ウィリス
(ダイ・ハード4.0)
(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX |
早いもので、前回の「ダイ・ハード3」から12年が経過したとのこと。
一世を風靡して、世に数々の亜流作品を生んだ伝説の「ダイ・ハード(第一作)」から数えると、何と21年の歳月が・・。
31歳で第一作に主演したブルース・ウィリスも、はや52歳。
顔の皺こそ深くなりましたが、そのアクションと“運の悪さ”は今回も健在です。
あれ? 52歳と言えば前ジェイムズ・ボンド役のピアーズ・ブロスナンやジョン・トラヴォルタも同い年。
日本で言えば、落合博光や石田純一、松任谷由実、カルロス・ゴーン、そして安部晋三内閣総理大臣もそうであります。
待てよ、もっと大事な人が居たような・・・あ! 僕もでした!
←(「もっと大事」なのかいっ!)
そんなワケで、「ダイ・ハード4.0」のレヴューでございます。
今回の敵は、アメリカ全土を恐怖のどん底に陥れるサイバー・テロリスト。
たとえ不死身のジョン・マクレーンであっても、アナログ人間である彼には最強の敵。
・・・と思いますが、今回はちゃーんと相棒が用意されているのです。
その男、不良ハッカーのマット(ジャスティン・ロング)は、まさかサイバー・テロの片棒を担ぐ事になるとはつゆ知らず、謎の一味から持ちかけられたプログラム開発のアルバイトをやっていた青年。
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ジャスティン・ロング(右)
(ダイ・ハード4.0)
(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX |
実は、そのプログラムは、政府や軍の中枢ネットワークにハッキングを仕掛けるためのもので、同様に協力していた市井のハッカーたちは、開発を終えるや次々と口封じされていたのです。
そして、サイバー・テロ一味は、それらのプログラムを用いてアメリカの交通や金融や放送のシステムを攻撃。
政府系の情報システムも乗っ取られて街中は大混乱です。
FBIはブラックリストに載ったハッカーたちを捕まえようとニューヨーク市警に協力を求め、せっかく娘とのプライベートな時間を過ごしていたマクレーンは、たまたまその容疑者の一人が近くにいたことから、上司の命で身柄捕獲に向かう事になります。
ところが、マクレーンがそのハッカーのマットを訪れると同時に、証拠隠滅のためにやってきた一味の傭兵軍団からマットともども命を狙われるはめに。
←(この辺、運の悪さもウルトラ級です。)
さぁて、そこからは追いつ追われつの大活劇です。
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ブルース・ウィリス
(ダイ・ハード4.0)
(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX |
これまでの同シリーズの舞台は、どちらかと言うとビルなどの閉ざされた空間が多かったように思いますが、今回はド派手なカーチェイスなど屋外でのアクションに圧倒されました。
だってね・・・
武装ヘリに上空から狙われて、トラックで地下道に逃げたのに、サイバー・コントロールで両側の侵入信号を全面青にされてあわや挟み撃ち・押しつぶしの危機。
からくもトンネルから脱出したものの、目の前に迫り来る武装ヘリ・・そこで弾切れの絶対絶命!
普通、死んでます・・いえ、とっくに死んでると思います、ここへ来る前に。
そしたらば、何をトチ狂ったかマクレーン警部。
道路の中央分離帯ど真ん中を全力走行して、ドアから大ジャ~ンプ!
主を失ったトラックは、出口のR状の踏み切り板に乗り上げて上空へ大ジャ~ンプ!
上空の武装ヘリにジャストミ~ト! (・・ってそんなことあるんかいな。)
「すごーい!トラックでヘリをやっつけた!」と駆け寄るマット。
ここで、ヘロヘロになっているマクレーンのセリフがイカしてます・・・「弾丸切れでね。」
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撃墜されるヘリ
(ダイ・ハード4.0)
(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX |
とにもかくにも、絶体絶命からの大逆転・・この連続なのです。
いやー、痛快ですねぇ。
アクション映画はこうでなくてはいけません。
ジェダイのダークサイドとの闘い?
ブラックスパイダーマンとの内面の葛藤?
いらないんです、そんなもの。
良くも悪くも“正義は勝つっ!”・・これ一本で勝負してきたのがアメちゃんヒーローの悪いところであり、いいところだったではありませんか。
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悪の女テロリスト
(ダイ・ハード4.0)
(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX |
しかも、このアクションはとどまるところを知りません。
遂には、サイバー・テロ一味による偽の情報に惑わされた空軍の最新鋭ジェット戦闘機がマクレーンの乗るトレーラーをミサイルで攻撃!
どう考えたって、勝てるはずがありません。
どうするマクレーン?!
何と彼は、崩れ落ちる高速道路から生身でジェット機にジャ~ンプ!
ジェット機と取っ組み合いして墜落させてしまうのですから。
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マギーQ
(ダイ・ハード4.0)
(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX |
今回の映画の成功は悪役が魅力的だったことも要因でしょう。
女テロリストを演じたマギーQ(←ボスではない)は、「ミッション・インポッシブルⅢ」でも主要メンバーに抜擢されたベトナム系アジア女優ですが、ナイスバディであるばかりでなく、デジタルにも強く拳法アクションも抜群で、魅力的で冷徹な悪役を見事に演じていました。
発電所でのマクレーンとの肉弾の死闘は、これでもかという不死身さを見せ、まるで悪役版マクレーンであるかのようにタフでした。
僕の大好きなチャン・ツィイーやアンジェリーナ・ジョリー同様に、アクションがきちんと撮れる貴重な美人女優です。
また、今回の相棒となるハッカー青年のマット・・彼って、どっからどう見てもキアヌ・リーブスです。
ワケも分らぬうちに事件に巻き込まれ、映画の終盤でマクレーンが娘の救出のために単身で戦いを挑もうすると、臆病で弱っちいくせに「オレも一緒に行く」という侠気を見せます。
ついでに、救出したマクレーンの娘と恋心が芽生えるあたり、映画の中でかなり大事にされているキャラクターなのです。
もしや、「ダイ・ハード5.0」では彼が主人公に? と考えたのは僕だけではありますまい。
ところがっ!
ブルース・ウィリスは、アメリカの映画情報サイト「IESBネット」でこんな事を言っているのです。
「レン(・ワイズマン監督)やマギーQ、ジャスティン(・ロング)が参加してくれるならそれに越したことはないが、私一人だって『5』に出演するぞとスタジオに言ったんだ。
・・・君が男だったら(『5』への出演を)決断するはずだろ。」
あらららら・・・、まだ撮るつもりなんですね、ブルース・ウィリスは!
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ジャスティン・ロング
(ダイ・ハード4.0)
(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX |
傷だらけでヘロヘロになりながらも、決して戦いを諦めないマクレーン。
その肉弾の闘いは、007の初期の名作「ロシアより愛を込めて」のジェイムズ・ボンドを彷彿とさせます。
やはり、男の闘いはこうでなければ、とも思います。
見るからに弱そうなスパイダーマンが、自分の内面の虚栄心や残虐性と葛藤するなんてチマチマした設定はいらないのです。
手から糸を出すなんて、チャチな攻撃ではダメなのです。
「男は黙ってサッポロビール」なのです。 ←(くどい)
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ブルース・ウィリス
(in
ダイ・ハード4.0)
(C)2007 TWENTIETH CENTURY FOX |
さあて、そのラストシーンの闘いですが、ここでは極めつけの絶体絶命となります。
彼の娘も頼みのマットも人質となり、マクレーンも武器を奪われて瀕死の状態に・・・。
遂には銃口を胸に突きつけられ、逃げる術など無しっ!
ドウスル? さあドウスル?
いやー、さすがにここでどうなるかは書けません。
マクレーンの捨て身の大英断・・・映画館で存分に味わって下さいませ。
/// end of the “cinemaアラカルト44「ダイ・ハード4.0」///
(追伸)
岸波
今回の「ダイ・ハード4.0」を記念して、サッポロ一番から凄い新商品が発売されました。
名付けて「男の一杯・男の醤油ラーメン」!
“男のこだわり4.0”だそうで、大盛・ガツンと太麺・肉どっさり・・だそうです。
その写真は下↓
「男の豚骨ラーメン」、「男のやきそばⅡ」も同時発売だそうであります。
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See
you again !
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男のこだわり4.0!
「男の醤油ラーメン」
(サッポロ一番) |
eメールはこちらへ または habane8@ybb.ne.jp まで!
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To
be continued⇒ “cinemaアラカルト45” coming
soon!
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