こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
助けたい。その想いは、ミッションを超えた。
ロブ・コーエン監督の「ステルス」を観てまいりました。
ただし今回は、ケイコと二人ではありません。
もう一人の人物・・・それはっ!?
なあ、タケヒコ。俺たちとメシ食いに行かない?
ええー! メシ食っちゃった。(しかも“鍋”)
なぁんだ、せっかくその後で映画に行くのにネ・・。
映画? 何見るの?
もちろん、今日から始まった・・「ステルス」!
行く行く、行きます、行かせてくださーい!
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ステルス
←奥の一機は、無人ステルス機“エディ”。 |
・・・そんなワケで、本日(10月8日)封切りの「ステルス」を見て来ました。
監督は、「ワイルド・スピード」や「トリプルX」でスピード感溢れる映像に定評のあるロブ・コーエン。
主演は「ワンダーランド」や「ハルク」のジョシュ・ルーカス、「ブレイド3」や「エリザベス・タウン」のジェシカ・ビールに加え、「Ray/レイ」でオスカーを受賞したジェイミー・フォックスの3人です。
ステルスとは、機体がレーダーに映らない忍者戦闘機。
主人公の3人は、「テロ壊滅」を任務とする米国海軍最高のステルス・パイロット(トップガン)。
ある日、彼らのチームに4番目のメンバー~“エディ”が加わることを通告されるのですが、それは、人間ではなく、人工知能を搭載した最新鋭の無人ステルス機だったのです。
4機編隊の初演習で、完全無欠の戦闘マシーン“エディ”は、華麗な制空テクニックを披露するのですが、帰還途中に遭遇した雷雨の中で雷に直撃され、「自我」が芽生えてしまいます。
暴走を始めたエディは、勝手に攻撃目標を設定し、ロシアの街一つを消滅させようと国境を越えて行く。
それを阻止せんと、追撃するベン、カーラ、ヘンリーの3人。
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米海軍ステルス・チーム
(左からヘンリー、カーラ、ベン)
←いわゆるトップガン! |
さて、勝利するのは世界最強のパイロットか、究極の戦闘マシーンか・・・迫りくる国家的危機、世界の運命は彼ら三人に託された!
「人間をナメるんじゃない!」・・・パートナーを失ったベンの悲痛な決意。
ほーらね、思わず手に汗を握ってしまうでしょ?
はっきり言って燃えました。
何せ、そんじょそこらの映画とは、スピード感と緊張感が違います。
ところがっ・・・!
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ヘンリー
(ジェイミー・フォックス) |
この映画の予告編を見れば、誰もが、人間対究極の戦闘マシーンの白熱のエア・バトルを想定して映画館に足を運ぶでしょう。
ところが、実はそれがクライマックスではありません!
確かに、黒人パイロットのヘンリーがエディとの対決で命を落とし、女性パイロットのカーラは操縦不能になって脱出・・・リーダーのベンが一人でエディに闘いを挑むシーンが前半のクライマックスですが、そこから先、意外な展開になるのです。
迎撃するロシア軍戦闘機との航空戦で被弾したエディは、ベンの説得に応じて帰還に同意し、2機はプロジェクト主任であるカミングス大佐の指示で、アラスカの民間軍事工場に補修を求めに・・。
しかし、このカミングス大佐は、自分の不始末が露見することを恐れ、事件を3人の責任にして隠蔽しようと、北朝鮮に降下したカーラには救援を送らず、アラスカに到達したベンの口を封じるために殺害しようとします。
ここからがストーリーの核心で、ベンはエディに乗り込んで脱出し、北朝鮮に不時着した同僚(実は恋人でもある)カーラを単身で救出に向かうのです。
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エディに乗って脱出するベン |
うむぅ・・・予告編では敵役だと思っていたエディが実は味方かいっ!・・という意外な展開に意表をつかれます。
そして、映画は怒涛のクライマックスへ。
既出の映画評を見ると、エディとの対決が伏線でしかなかった点で「期待を裏切られた」とする論評もチラホラ・・。
そのへん、どうなのか?
ここで、三者三様の「ステルス」評を・・・。
ケイコ
結局、この監督はスリリングな映像を撮りたかっただけなのね。
だから、ストーリーは何でもよかったの。
それと、最初に操縦ミスで死んでしまう黒人のヘンリーの描かれ方や非人間的な北朝鮮の兵士たちを見ると、“有色人種蔑視”を感じてしまうわ。
第一、北朝鮮の山村の人達が、あんなにのどかに暮らしているものかしら?
食べるものにも事欠いていると思うんだけど・・。
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スリリングな飛行
←地上すれすれを滑空! |
タケヒコ店長
映画の一番最初に「この映画はエンディング・ロールの後にもスートリーがあります。」って出たけど、あれが全てだな。
本当に面白い映画なら、あんなこと言われなくても“最後になにかあるんじゃないか”って、自然に終わりまで見るもの。
ストーリーにはやや無理があるけれど、スピード感のある映像は素晴らしかったので、評価の難しい映画だった。
それで、褒めようか、けなそうか考えているところに、あのエンディング・・・。
←(詳しくは書けません。)
あれで、いきなり「評価決定!」さ。
ターミネーターならともかく、エディ、お前には●●(伏字)が無いだろう。
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ステルス |
いやいや、そんなことはない。
結局、一番悪いのは、焦点のずれたあの予告編を作った人。
予告編の先入観さえ無ければ、映画そのものは十分楽しめるものじゃないかな。
(トップガンと究極マシーンの戦闘だけを期待して見に来た人は可哀そう・・。)
ベンがエディに乗り込んで北朝鮮に向かう時、「思いなおせ。絶対無理だ。」という基地からの通信を「もういいでしょう」とエディが遮断して、ベンの気持ちとシンクロするシーンは、思わず喝采を上げたくなったよ。
また、(エンディング・ロール前の)最後のシーンで、救出されたカーラとベンが交わすセリフは、まるで007シリーズのようなウィットを感じさせる。
敵だと思っていた者が実は味方で、力を合わせて困難に立ち向かうという設定は、まるで「ファイヤー・エンブレム」だけれど、こういうストーリーっていいよね。
むしろ、「究極のコンピュータが意志を持って人類と敵対する」という予告編のスタンスで映画を作ったら、どこにでもありがちな薄っぺらいストーリーになってしまったろう。
絶対、一見の価値あり!
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ベンとエディ(無人ステルス機)
←友情が芽生える! |
そんなワケで、全く評価の分かれた今回の「ステルス」。
さて、アナタの評価はどっち?
(ただし、見に行く時には予告編のことを忘れましょう。あはははは!)
/// end of the “cinemaアラカルト20「ステルス」” ///
(追伸)
岸波
この映画を見たのは、好山園芋煮会があった日の夜・・・ちょっとくたびれました。
“芋煮会レポート”の方は、参加者の皆さんから写真が届くのを待って、「岸波通信」か「四季彩々」に掲載しましょう。
少しお待ちくださいね。
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See
you again !
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ステルス
←おっと、違ったぁ! |
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