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「COOL!」(TAM Music Factory)

by 岸波(葉羽)【配信2014.12.28

 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 年の瀬に2014年の下半期を振り返り、僕が鑑賞した映画についての感想を三回シリーズでお贈りしたいと思います。

 第一回目の今回は、以下の6本。

1『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』福島イオンシネマ:6月1日(日)

2『超高速!参勤交代』福島フォーラム:6月22日(日)

3『オール・ユー・ニード・イズ・キル』福島イオンシネマ:7月5日(土)

4『GODZILLA ゴジラ』福島イオンシネマ:7月26日(土)

5『るろうに剣心 京都大火編福島イオンシネマ:8月3日(日)

6『STAND BY ME ドラえもん』福島イオンシネマ:8月9日(土)

 上↑でお分かりのように、各タイトルから『シネマトゥデイ』のデータバンクにリンクが張ってあります。

 採りあげる本数が多いので、映画のあらすじやキャストなどのデータはそちらにお任せし、僕の感想コメントを中心に掲載するためです。

 また、以下の記事ではタイトルの下に代表的なキャッチコピーを、末尾には僕の極私的五段階評価(A~Eなど)を付記しました。

 なお、STAND BY ME ドラえもんのように既にcinemaアラカルトで採りあげた作品については、過去記事へのリンクのみ掲載しました。

 ではまず、綾瀬はるかさんの『万能鑑定士Q』からスタートします♪

 

◆『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』福島イオンシネマ:6月1日(日)

 ~彼女の瞳に世界が 再び惑わされる~

 綾瀬はるかが女子高生の万能鑑定士に扮するという超・年齢詐称の物語(笑)

 「ダヴィンチ・コード」のような壮大な謎に挑むかと思えばアニはからんや、「モナリザ」を盗み出そうとする国際美術品窃盗団の罠に嵌められ、片棒を担がされそうになるというサスペンスでございます。

万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-

(C)2014映画「万能鑑定士Q」製作委員会

 ルーブルから日本の展覧会に貸し出される「モナリザ」を護衛する鑑定のプロとして“万能鑑定士Q”の店主を務める莉子(綾瀬はるか)が採用され、もう一人の合格者とともに厳しい鑑定の訓練を積み重ねる。(ふむふむ・・)

 しかし“モナリザの瞳の中に文字が見えると脳に異常をきたす”という(偽の)風評どおり、文字が見えた莉子は鑑定能力が無くなってしまう・・・のですが、この謎解きがこの映画の全てと言っていいでしょう。

 その仕掛けはあまりに陳腐なもの。謎が解けてしまえば、あとは窃盗団が簡単に一網打尽となってシャンシャン。

 綾瀬はるかの出演映画は、佳作と駄作の落差が激しすぎる気がします。(今回はもちろん後者の方。)出演作を選んでないんでしょうか?

 しかし、新聞記者役で出演する松阪桃季クンはいい役者さんですね♪

(評価「D/5段階」)

 

◆『超高速!参勤交代』福島フォーラム:6月22日(日)

 ~このミッション、インポッシブルです!~

 この映画の脚本は、土橋章宏氏が2011年の第37回城戸賞を全審査員満点で受賞したもの。

 映画の舞台が、江戸時代に福島県のいわき地方に存在した小藩・湯長谷藩ということで、何はさておき観てまいりました。

 結果、一言でいえば大満足。

 主役の湯長谷藩主を演じる佐々木蔵之介をはじめ、登場人物たちがコミカルなストーリーを思いっきり演じ切りました。

超高速!参勤交代

(C)2014「超高速!参勤交代」製作委員会

 腹を抱えて大笑いしたり、どんどん悪化する状況にハラハラしたり、裏切った忍者が裏切り切れずに助けにきたり、貧乏な町娘がお姫様になったり、最後は悪党をふんぎゃーと言わせたりと、時代劇の王道を(恥ずかしげもなく:褒め言葉)きっちりと踏まえて観客は大喝采です。

 ご都合主義と言うなかれ。コミカル時代劇というのは、本来、こうでなくてはならないのです。

 愛と感動、涙と勇気、笑いとカタルシス・・・そういうものがあれば映画は最高。思わせぶりな小難しさなど無用です。(きっぱり)

(評価「B'/5段階」)

 

◆『オール・ユー・ニード・イズ・キル』福島イオンシネマ:7月5日(土)

 ~日本原作、トム・クルーズ主演。~

 桜坂洋による日本のライトノベル『All You Need Is Kill』を原作に、トム・クルーズとエミリー・ブラントを主演に据え、ハリウッドが制作。

 トム・クルーズのほぼ全作品をコンプリートしている僕ですが、この映画は期待が高まり過ぎ、事前に劇画で読んでしまいました。オーマイガッ!

 謎の侵攻生物ギタイによって消滅寸前となっている人類。最後の砦として戦う戦士たちの中に、“タイム・ワープ”の能力を得た者が現れます。(主演の二人)

オール・ユー・ニード・イズ・キル

(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BMI)LIMITED

 ゲームのリセットよろしく、戦闘で死ぬたびに一日前に時間を戻してやり直すことができる・・・となれば無敵のようですが、敵もさるもの。

 こちらが未来を予測するのと一緒に、敵も“将来”を読んでくるため、200回、300回と戦闘を繰り返すことになるのです。

 この映画、原作を大きく改変したのが結末の部分。原作を読んでしまってるため、ここだけはカンベンできません。(知らなけらば、それなりに楽しめると思いますが。)

 ギタイ側のワープを阻止するためには、大きな犠牲を払わなければならないのですが、それが消えちゃってる。うむむむむ・・。

 やはり、“正義は勝つ”というシンプルな価値観しかない米国人に、武士道精神を理解することはできなかったようであります。(残念)

(評価「C/5段階」)

 

◆『GODZILLA ゴジラ』福島イオンシネマ:7月26日(土)

 ~世界が終わる、ゴジラが目覚める。~

 “これは日本の初代「ゴジラ」映画をリスペクトした作品である”という識者コメントを読んでいたのですが、まさにその通り。

 前回のハリウッド版「GODZILLA」があまりに酷かったので期待はしていませんでしたが、大きくその予想を裏切ってくれました。あっぱれ。

 いつものように事前情報はできるだけ避けていたため、最初の驚きは、原子炉から生まれようとしている怪物のシルエットが、どう見てもゴジラに見えなかったこと。姿を現すや否や・・・

 「ええ~ このゴジラ、最初から敵怪獣が出てくるのー!!?」

GODZILLA ゴジラ

(C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
& LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC

 ・・だってホラ、キャッチコピーからして、そんな事ありえないでしょう。

 これすべてプロデューサーの計算。(やられたー)

 しかも、もう一体敵が出てくる。いやいや~大盤振る舞いではありませんか。

 最凶の原子怪獣コンビ。人類文明は破壊され尽し、もはや滅亡を待つのみか・・・その時、ヤツがやってくるのであります!

 いや、気持ちいいなぁ~この登場!

 観終った後、気持ちスッキリするの請け合い。しかも細部まで初代ゴジラ映画(と人類の味方になってからの「ゴジラ」映画)を踏まえてあり、ハリウッド版「GODZILLA」が日本で支持されなかった理由をきちんと分析して作り込んであります。

 ゴジラが“初めて放射能を吐く場面”は必見!

 ホントに気持ちよくなっちゃいますよ~

(評価「A/5段階」)

 

◆『るろうに剣心 京都大火編』福島イオンシネマ:8月3日(日)

 ~さらば、剣心。~ 

 こんな(↑)思わせぶりのキャッチコピーを付けられては観に行かないわけにはいきません。

 それに何といっても、「るろうに剣心」の最高潮エピソードは、今回扱われる『志々雄真実』編ですからね。

 映画版第一作の「剣心」も悪くありませんでしたが、『志々雄』編の志々雄本人や十本刀と比較したら雑魚キャラですもの。(「刃衛」は別ネ!)

 敵方も味方側も一人ひとりが個性的にキャラ立ちしたオールスター揃い。

 それに配されたキャスティングも、主演の佐藤健クンはじめ超豪華メンバー。

 一人ひとりの見せ場を追うだけでも、「剣心」世界を十分に堪能することができます。

るろうに剣心 京都大火編

(C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会

 二部作の前編である今回のストーリーでは、剣心が宿敵瀬田宗次郎に逆刃刀を折られ、乗り込んだ志々雄の軍船では、逆に追い詰められて神谷薫(武井咲)と共に嵐の海に投げ出されるところまで。

 浜に流れ着いた瀕死の剣心を担ぎ上げた謎の男・・・うむぅ、もしやこれは剣新の師匠、比古清十郎ではあるまいか?

 その後ろ姿がラストシーンなのですが・・あれ? 何だこの後ろ姿・・誰かに似ている・・・ええ~! まさか福山雅治!!?

 ということで、これら超・超豪華キャストをストーリー後編でどうやってまとめあげるのか?

 期待に胸はワクワクでございました。

(評価「B/5段階」)

 

◆『STAND BY ME ドラえもん』福島イオンシネマ:8月9日(土)

 ~いっしょに、ドラ泣きしません?~

※cinemaアラカルトその159「STAND BY ME ドラえもん」へ >>

STAND BY ME ドラえもん

(C)2014「STAND BY MEドラえもん」製作委員会

(評価「B'/5段階」)

 

/// end of the “cinemaアラカルト160 「2014年下半期鑑賞映画ー1」”///

 

(追伸)

岸波

 映画は観ているものの、ついつい記事を怠けていたので、一年の最後くらいは帳尻を合わせなくちゃと思いました。

 そうそう・・『るろうに剣心』では、出演者たちが原作の登場人物によく似たキャスティングがされていましたね。

 剣心も薫も左之助も斎藤一も宗次郎も安滋も、もちろん志々雄もいい感じ。

 ま、剣心の剣の師匠である比古清十郎・・カッコいいことはカッコいいのですが、福山とは少し異質だったような(笑)

 せっかくなので、今回の最後は、登場人物たちの素の表情なども♪

 

 では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !

『るろうに剣心 京都大火編』の出演者たち

(C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト161” coming soon!

 

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