こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
3つの愛が仕掛けてくる
大ヒットした「英雄(HERO)」の後を受けるチャン・イーモウ監督の期待の新作「LOVERS」を見ました。
主演に金城武と香港アカデミー賞主演男優賞に輝くアンディ・ラウが共演。
さらに「初恋の来た道」や「英雄(HERO)」などイーモウ作品には欠かせない女優チャン・ツィイーを交えた三大スターの共演によるアクション・ラブ超大作・・・だそうです。
しかし、このチャン・ツィイーなる女優さん、非の打ち所のない美女ですね。
上の写真は、まだすっぴんに近い表情ですが、右の固定背景にした画像・・・これは確か、映画冒頭の盲目の宮廷官女を演じた場面でのコスチュームだったかな(←自信ない)と思いますが、中国の美女というのは、本当に底なしの美女(?)なんだなぁと思わせる息を呑むような美しさです。
(実は、2005年5月現在、葉羽の仕事場周辺に、この女優さんとそっくりな女性がいるのですが、それは関係者だけのヒミツですね・・・ねぇ、楽翁師匠?)
さて、その内容は?
この作品の舞台は唐代末期の中国。
楊貴妃に溺れる玄宗皇帝のもと国は乱れ、朝廷を打ち倒そうとする勢力とこれを守ろうとする者たちが、際限のない争いを続けています。
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「LOVERS」
(←金城武&チャン・ツィイー) |
反乱勢力の首領であった父を殺され、朝廷に復讐を誓う盲目の踊り子の役がチャン・ツィイーさん。
そして、彼女を捉えて反乱勢力を一網打尽にしようと、官憲の身分を隠して接近する若者を演じるのが金城武です。
さらに、金城の上司でありながら、時折不審な行動をとるアンディ・ラウが二人の逃避行を陰から尾行しています。
ところが、この官憲の二人、始めは職務を全うするだけのつもりだったのに、いつしかチャン・ツィイーに本気で恋してしまうのですね。
こうなりますと、ワケアリの身の上だけに、恋の炎はいやがうえにも燃え上がり、抜き差しならない三角関係になってしまうのはお決まりのパターン。
(異常な状況での恋ってのは、手がつけられないくらい燃えあがるそうですね。ほら「スピード」の二人のように!)
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サービス・ショット
(←盲目の踊子チャン・ツィイーの沐浴シーン) |
だけどこの三人、みんな正体が別にあって、それを隠している。
それぞれの正体が明らかになる場面は驚きの連続で、いったい誰が敵か味方か分からなくなってしまいそうです。
ということで、シナリオはどんでん返しを意識して、かなり練りこんだものになっています。
ところが、やっと反乱軍の謎の女首領(←チャン・ツィイーの父の跡目を継いだ人物)が登場し、ここから本格的な展開かと思いきや、いきなりクライマックスになってしまうのです。
そのクライマックスとは、互いに正体が明かされ、なおかつ互いに愛し合う三人の殺し合い・・・。
うむぅ、なんか無理があるなぁ、このストーリ-。
と、思ったら・・・
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殺し合い |
実はこの映画、女首領が軸になって、ストーリーが新展開するはずだったのです。
ところが、女首領を演じている俳優・・・イーモウ監督が尊敬する大女優さんが撮影途中で亡くなってしまい、監督は代役を立てるに忍びずに急遽ストーリーを終わらせることにしたそうです。
(DVD版「メイキング-LOVERS」で明かされています。)
結果、三人とも死んでしまうし、後味の悪い映画だったなぁ。
でも、素晴らしい見せ場だったのは、映画の冒頭近く、盲目の踊り子チャン・ツィイーがワイヤー・アクションで踊る場面。
コレはシビレました。
天女のように美しいチャン・ツィイーが、スクリーン狭しと華麗な空中ダンスを披露しています。
この女優さん、ただ美しいばかりでなく、かなりの運動神経があると見ました。
このシーンだけでも鮮烈な印象を受けること間違いなし!
まあ、映画のデキは許しちゃいますか・・・ツィイーちゃんに免じて。(とほほ・・・)
/// end of the “cinemaアラカルト12「LOVERS」” ///
(追伸)2018.2.26
岸波
とにもかくにもチャン・ツィイーの美しさにやられっぱなしのこの映画。
思えば、この頃が彼女の最盛期だったような気がします。
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See
you again !
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チャン・ツィイー
(←非の打ち所のない美女) |
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