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「Star-filled Sky」(佑樹のMusic-Room)
by 岸波(葉羽)【配信2010.12.4】
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 衝突する二つの運命。

 フジテレビ系列で放映された「SP 警視庁警備部警護課第四係」の劇場版二部作となる前編の「野望篇」。

 初日にケイコと観て来ましたが、いやー参りました。

 この後で森晶緒ちゃんが書いてくれると思いますが、この「前編」だけ観たのでは何も分からないのでございます。

SP 野望篇

SP 野望篇

(C) 2010「SP」プロジェクトチーム

 ドラマ「SP」は、要人警護に当たるSPたちの活躍を描いたもので、V6の岡田准一が肉体改造に挑み派手なアクション・シーンを繰り広げたテレビの人気シリーズ。

 映画でのキーマンとなるのが、岡田が演じる主人公・井上薫の上司・尾形(堤真一)。

 テレビシリーズを通して信頼が厚かった尾形の、あたかも何かの陰謀を巡らしているような言動に、次第に井上の不信感は募って行きます。

 また、公安が尾形の内定を進める一方で、不穏な動きをみせるキャリア官僚たちの私的なグループ。

 その官僚達に影で指示を与える与党幹事長の伊達(香川照之)。

 いったい彼らの真の目的は何なのか?

 そして、尾形は本当に悪なのか・・・?

 それでは、森晶緒ちゃんお願いします。

 

森晶緒森晶緒 今晩は☆もしくはおはようございます、今日は(^o^)/

 SP~野望篇~観て来ましたー('◇')ゞ

SP 野望篇

SP 野望篇

(C) 2010「SP」プロジェクトチーム

 SPは元々ドラマの放映中は話題にも気付かずに、まるっきり見ていなかったのですが、ある時、原案・脚本が、かの金城一紀と知って(よろずでも書いていますが、映画「フライ,ダディ,フライ」も金城一紀脚本で大好きな一本なので)メディアより本からのファンとしては、見逃せないでしょL(・o・)」とレンタルで一気見をしたら面白かったんですo(>_<)o

 そしてラストが恐~い気になる次につながるラストとあっては、そりゃ続きが気になって、映画は観るしかないでしょ(o~-')bと映画館に行って来たんです………

 ところがヽ(・_・;)ノ単刀直入に感想を言うと、無くても良かったんでは?

 ・・・と言うアクション重視の映画でした(∋_∈)

SP 野望篇

SP 野望篇

(C) 2010「SP」プロジェクトチーム

 一応は黒幕の面々や、次の完結~革命篇~へ向けての下準備の設定はありましたが、ひたすらアクション主体(*_*)

 もちろんSPの売りはアクションですし、そもそもの始まりが、聞いた話では岡田君に金城一紀が本当の格闘技を見ていて、作ろうと持ちかけたらしい所から入っているので、アクションドラマなのは重々承知しているのですが、ドラマでのSPの魅力は、その恐ろしいまでの組織体制と道徳観念の繋ぎ目の無さでのジレンマ(〃_ _)σ

 特にラーメンズの片桐?が丸体の回のラストは凄まじく、考えさせられましたし(°д°;;)

 そう言う人間ドラマも含めての面白さを期待していたためか、ドラマのラストの様な意外過ぎるひねりを期待し過ぎたか、今回のアクションは映画館で観ても、「これはテレビではダメなのかい?」と思ってしまったのです(ノ_<。)

SP 野望篇

SP 野望篇

(C) 2010「SP」プロジェクトチーム

 そりゃあ規模が違うので、かなりのアクションは映画ならではなのかもしれませんが、ちょっと中間の話で、中身が感じられなかったのです(・o・)

 どんな感じかと言うと、堤真一演じる尾形のバックには与党幹事長の代議士伊達や、大学のサークルで一緒だった同志の官僚が居たり、尾形の過去にも麻田総理が関わっていて、岡田君演じる井上少年の両親殺害の悲劇に立ち合ったのは、実は偶然では無く必然だったり、ドラマのラストで亡くなった同志でやはり同じサークルの西島官僚の自殺操作への疑惑から、公安が動いていて、お馴染み嫌味な田中が捜査でちょこちょこ頑張っていたり(-.-)y-~~~

 映画のメインはドラマ同様テロではありますが、最初の爆破未遂犯の井上の追跡劇は迫力もあり素直に観れたのですが、ちと長いかなあ位が、後半はSP全員、真木よう子演じる笹本・太めの愚痴っぽい山本・ノーブルさが漂う石田計四名の警護で議員を守ろうとする所へ、井上暗殺を目的とした襲撃で山本・石田が負傷で戦線離脱。

SP 野望篇

SP 野望篇

(C) 2010「SP」プロジェクトチーム

 次はやはり笹本が重傷で戦線離脱、最終的に残った井上は議員を無事に送り届けて、最終ラインを張っていたスナイパーの存在を勘づいたのと既に知っていて(襲われれのが丸体の議員を無視してSPばっかりなので一目瞭然)身体一つでタイマンを張る勢いから、尾形がスナイパーを制して、革命篇へ続く…

 結構もっと井上を本気で殺傷しようとしたならば、あの武器は違うんじゃないかつかなあと言う場面とか…

 そして革命篇の予告が上手くて面白そうだったのが余計悔しい(ΘoΘ;)

 野望篇は革命篇のための序章なのは明らかなのですが、もうちょい見せ場と言うか、ドラマ性あっても良かったんじゃないかと言う観点から、やはり無くても良かったんじゃない?と思ってしまう(・_・;)

 何と言うか、確かに映画ならではの爆発やアクションはデカイんですが……でっかいのに規模が小さいと言わざるを得ないストーリー構成でした(∋_∈)

SP 野望篇

SP 野望篇

(C) 2010「SP」プロジェクトチーム

 まあ、序章に過ぎないので、完結の革命篇を見たら一気に見る目も変わるかもしれませんが、良く情報を仕入れずに行ったので、野望篇がラストの映画かと思って観て、「ここで終わりなの!?」と余計肩透かしだった様にも思います(>_<)

 アクションは凄いんで、純粋にアクションを観に行けば満足できるかなあ?と思いつつ、それでも金城一紀は何かやらかすぞ!と言う信頼と、あの何だか盛り上がる革命篇の予告を見せられちゃあ、革命篇まで観に行かねばならんでしょo(^_^;)o

 ・・・と言う決意は新たにしたんですが(^_^)v

 SPは、やはり今回の映画と言うよりは、ドラマから革命篇ラストまでを一つの大きな作品一本として、一貫で見た方がいいのかもしれません( ̄ー+ ̄)

 ちょっとかなり悔しい思いをした鑑賞でした(>o<)

 でも次に期待(^_^)o

 

/// end of the “cinemaアラカルト114「SP 野望篇」”///

 

(追伸)

岸波

森晶緒ちゃんが言うとおり、この映画はテレビシリーズから観ていないと人間関係も理解できないし、後編を観ないと何とも論評できない寸足らずのエピソード。

 肉弾戦のアクション自体はそこそこ楽しめますが、肝心なストーリーの伏線は広げるだけ広げておいて何も回収されません。

 “動き出す国家的陰謀”・・・とは言うものの軍隊が登場するわけでもなく、戦闘は要人を襲う一名、あるいは数名の暴漢と井上チームのアクションのみ。

 ・・・いえ、何度も言いますがアクション・シーン自体は素晴らしいデキです。

 しかし街ごと爆破するようなテロと呼べる規模ではなく、せいぜいならず者との諍いといったところで(今回は)とどまっています。

 早い話が「これだけ観ても何も分からない」・・・“前編”というより“前座”と言う感じでしょうか。

 もう少し何とかならなかったのかなぁ。

 特に堤真一の大ファンの僕としては、今回も彼の演技が名演であるだけに残念でなりません。

 そして・・・

 何となくスト-リー展開も読めてしまうのです。

 堤真一が演じる人物が“本当の悪”であるはずがないでしょう。

 そんなことをしたら、全国の堤ファンが黙ってはおりませんよ。あはははは!

 ということは、堤が演じる尾形は、実は悪のフリをして国家的陰謀を巡らすメンバーに接近しようとしただけ。

 最後のドンデンで、井上ら主人公の側に寝返ってメデタシメデタシ、これしかありません。

 キャスティングをした段階で既にネタバレしているようなものです。

 (うん、そうに決まった)

 それとも・・・ まさか・・・!?

 

 では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again ! 

堤 真一

堤 真一

(in 「SP 野望篇」)

(C) 2010「SP」プロジェクトチーム

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト116” coming soon!

 

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