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「Glidin'」(TAM Music Factory)
by 岸波(葉羽)【配信2005.5.29
 

◆この記事は作品のストーリーについて触れています。作品を実際に楽しむ前にストーリーを知りたくない方は閲覧をお控えください。

 こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。

 ルールは破られた、未来は守れるか?

 ワーナー・マイカル・シネマズ福島の「夫婦50割引」に感謝しているのですが、これって、とってもオトクな割引です。

 夫婦のどちらか一方が50歳以上であれば一人1000円で済むのです。

 うちは、ケイコが姉さん女房で一足先に割引対象になったものですから、この仕組みを夫婦円満のために大いに活用させてもらっています。

 ところが、初めてこの割引を使った時のこと・・・

アイ,ロボット

daddy「あのぅ、“華氏911”を二枚・・・夫婦で割引って始まったんですよね?」

受付嬢受付嬢「はい“夫婦50割引”ですね。どちらか一方の年齢証明が必要です。」

daddy「えっとですね。うちのカミサン・・・ケイコって言うんですが、ケイコがちょっとお手洗いに行ってまして。」

受付嬢「年齢証明は、お一人だけでいいんですよ。」

daddy「いやぁ、残念ながら、僕が50歳になるのはあと半月先なんです。え、ナニ? とてもそうは見えない? あっはっは、良くそう言われます。

  (ちょっと、イイ男なもんですから。アハ!)

 で、ウチのケイコは姉さん女房なものですから、一足先に50歳になったわけで・・・。

 あ、来た来たホラ、あそこから走ってくるのがウチのケイコです。美人でしょ。え? あの人も、やはり50歳には見えない? いやぁ、オネーサンお上手ですねぇ後でケイコにそう言って置きますよ。」

daddy「ところでオネーサン、一人でナニを笑い転げているんですか?」

ワーナー・マイカル・シネマズ福島

ワーナー・マイカル・
シネマズ福島

(←夫婦で割引!)

 ・・・ということがあったりして、とにかく最初は大変でした。

 と、ナニはともあれ、これで夫婦での映画鑑賞がずーっと身近なものになりました。

 ということで、今回の通信は夫婦50割引を活用した成果、「アイ,ロボット」についてご紹介します。

 

 いやぁ・・・今年の夏は、昨年とはうって変わって不作の年だと思っていました。

 ところが、「リディック」の開始時間に間に合わなくて、さほど期待もせずに代わりに見た「アイ,ロボット」、これが手に汗握る久々のいい映画だったのです。

「アイ,ロボット」

「アイ,ロボット」

(←これが主演の三人。)

 原作は、SFの大御所アイザック・アシモフの名作「われはロボット」。

daddy(原作と言っても、ストーリーはかなりオリジナル化されていましたが。)

 この原作で初めて提唱され、その後多くのSF作家に踏襲された「ロボット三原則」が重要なモチーフになっています。

 そこで、「ロボット3原則」を復習しておくと・・・

1. ロボットは人間を傷つけてはならない
2. ロボットは人間の命令に従う(ただし第1条に反する場合はこの限りではない)
3. ロボットは自身の安全を守る(ただし第1条、第2条に反するおそれのない限り)

~というもの。

 映画の舞台は、ロボットが実用化され、日常生活のあらゆるシーンで人間と同居している2035年のシカゴ。

 そこで、大手ロボット製造企業の開発主任が不可解な自殺を遂げます。

 シカゴ市警の刑事役、ウィル・スミスが現場に赴くと、どう考えても自力で自殺することは不可能な状況にある。

 もしかするとこれは、あり得ないはずの「ロボットによる殺人事件」ではないかと捜査を進めるうち、巨大な陰謀に巻き込まれていくというアクション・スリラーです。

「アイ,ロボット」

「アイ,ロボット」

(←追い詰められるサニー。)

 この映画では、意志を持ったロボットの“サニー”が重要な役割を担っていて、何と彼は、悪夢を見たり後悔にさいなまれたりするのです。

 これまで、CGを用いた映画というものは、人間の演技者が何もいない空間を相手に演技をしなくてはならないという難点がありました。

 しかしこの映画では、サニー役の俳優が実際に演技をし、後から切り抜いてCGに置き換えるという手法を用が用いられました。

daddy(共演者にとってのサニーは、生身の俳優だったワケです。)

 映画はやがて、ロボットたちの反乱というスペクタクル・アクションに展開していきますが、敵と思った者が味方であったり、首謀者と思った者が殺されていたり、幾重ものどんでん返しが用意されていて、最後まで気が抜けません。

 この映画に深みを与えているのが、ウィル・スミス演じる刑事の異常なまでのロボットへの不信感。

 その理由は次第に明かされますが、最後のアクション・シーンの大きな伏線にもなっています。

 さあ、主人公である刑事と美人研究助手とサニーの三人(?)は、一斉に襲い掛かってくる数千体のロボット反乱軍といかに戦うのか?

 スミスの隠された真実、悩みながら成長するロボット“サニー”の活躍・・・見終わった後には一種の爽快感を味わえる、この夏、イチ押しの映画です。

 

/// end of the “cinemaアラカルト10「アイ.ロボット」” ///

line

 

(追伸)2018.2.26

岸波

 読み返してみたら、最初の「お笑い」のところが書きたくて書いたような話になってました(笑)

 あしからず。

 

 では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !

「アイ,ロボット」

「アイ,ロボット」

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To be continued⇒  “cinemaアラカルト11” coming soon!

 

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