こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
これは“泣ける喜劇”か!? “笑える悲劇”か!?
幼い時に無茶苦茶な父親に捨てられ、生き別れになった兄と弟。
二人を取り巻く悲喜劇の人生模様を描いたハートフル・コメディ「なくもんか」でございます。
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なくもんか
(C)2009 「なくもんか」製作委員会 |
「舞妓 Haaaan!!!」の水田伸生監督、脚本の宮藤官九郎、主演の阿部サダヲが再び顔を合わせまして、前作を上回る笑いと涙をご提供。
僕も、いきものがかりが歌う主題歌「なくもんか」を聞きましたけれど、いやー、いい歌ですね~。
是非覚えなくっちゃ、です。
ということで、今回はドミニクのレポートでお贈りいたします。
今回もペア試写会鑑賞券が当選し、娘と2人でワーナーに行きました。
最初っから、面白い映画だと想像は出来ましたね。
だって、劇場予告も面白かったですし。
「変わった家族初めてみました。」
キャッチコピーが・・・なんか、某ラーメンチェーンの「冷やし中華始めました」に似てます(笑)
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なくもんか
(C)2009 「なくもんか」製作委員会 |
映画『舞妓Haaaan!!!』の水田伸生監督×脚本・宮藤官九郎×主演・阿部サダヲの3人が、最タッグ組みます。
一言で言ったら、同じようにハチャメチャコメディーです♪
でも、今回のほうが人情味アリで、作品の仕上がりは、ランクアップ(上かな?)だと思いますね。
幼い頃に父に捨てられた二人は、「なくもんか!」と前向きに生きています♪
以下ネタバレしていますので、劇場に足を運んでから読んでくださいね♪
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なくもんか
(C)2009 「なくもんか」製作委員会 |
お母ちゃん(鈴木砂羽)とお父ちゃん(伊原剛志)は、突然、お父ちゃんの癖と浮気が原因で離婚!
お腹の大きなお母ちゃんは1人+αで、「ゆうこ」という食堂を守っていくことになり、息子は、お父ちゃんに手をひかれて出て行くことに。
最初から急展開で面白さ爆発です。
(なんで、そうなっちゃうの?)
お父ちゃんの最後の言葉って、「女の子だったら、連絡よこせよ!」って、“あんた、なに考えているんだい?(-_-;)”という話し。
その日のうちに、二人は、昔のツテを頼って、善人通り商店街のデリカ山ちゃんにたどり着きます。
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なくもんか
(C)2009 「なくもんか」製作委員会 |
初代:山ちゃん(カンニング竹山)は、その日のうちに祐太のお父ちゃんに店のお金を持ち逃げされ、挙句の果て、息子を置いていかれる。
それでもその息子(祐太)を自分の娘と一緒に、自分の息子のように可愛がり育てます。
そして、その息子が大きくなったら、2代目として、店を譲ります。
ハムカツの秘伝のタレには、ピーチネクターとトマトジュースが混ざっているんですよ~。
(ありえないって!)
そして、「せめて徹子がデブじゃなかったらな~、結婚してって頼むのに~」と言い残して、あっさりあの世へ。
そして数年後・・・
祐太が2代目として、デリカの山ちゃんを超人気店へと成長させていた。
初代のおかみさんも、ボケてしまっていて、自分(祐太)の事を亡くなったダンナさんの山ちゃんだと思っているし~。
祐子から生まれた祐介(瑛太)は、人気お笑いコンビになっていて、たまたま人気ハムカツ店のレポーターに
「ど~もと」取材にきました。
2人が兄弟だとこの時点では気付いていません。
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なくもんか
(C)2009 「なくもんか」製作委員会 |
兄は、商店街の人に頼まれごとをされたら何でもやる~という都合のいい人になって、この商店街に明るい笑顔をふりまいていました。
何があっても笑顔で、決して怒らない。
もし、ここを追い出されたら、行く宛てはないんですもの。もう、必死です。
そんな兄、祐太は、人様の家で泣かないと決め、泣きたいときは神社に行くんですよ~。
そして、母の似顔絵を見ながら涙をこぼします。
生き別れた弟も、売れない漫才師でしたが、赤の他人の金城大介(塚本高史)と金城コンビで成功を収めていました。
貧乏で給食費が盗まれた時、現行犯で先生に見つかり、母が学校に呼ばれ、帰りにトラックと原付がぶつかり、死んでそれから親戚をたらいまわしにされ、みんなを笑わせればいじめられないんだと生きていく知恵を身につけました。
口でハムカツを食べるデブで、ゴロゴロしていて超めっちゃ不細工な徹子が二十歳になり、店を出て行って数年後に、めちゃくちゃ美人になって、ちゃっかり戻ってきます。
「なんこにしますか?」と、2代目山ちゃん。
「てつこです」
「1人6個までです」
「だから、てつこ(徹子)ですって!」
てっちゃん??????
(なんだ、この美人はっ?)
最初、だれもが、別人だと思いましたね~。
店をのっとろうと嘘をついているような・・・疑惑の目。
でも、昔、ブタのように真ん丸かった、てっちゃんです!
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なくもんか
(C)2009 「なくもんか」製作委員会 |
だって、ボケていた本当の母親が人目で「てつこ」って読んだのですもの♪
展開はやすぎっ!
そして、祐太が「てっちゃん好きだ!!!!」と告白。
ここで、勢いよく覆いかぶさったてきたので、びっくりして、台本になかったけど竹内さんが身を守ろうとして、アドリブで股間蹴りしたそうですよ~(爆笑)
「痩せてキレイになったからじゃない!」
「むしろ、オレはデブを待っていたんだ!」と(会場が爆笑)
「デブ待ち???(笑)」
困ったような顔の徹子。
「交渉不成立か?」と見せかけて、でも、あっさり、てつこが、結婚をOKします。
何か裏が・・・と思ったら案の定、子供が2人ちょこんと。しかも、未婚の母で結婚は、していない。
男性遍歴の資料が説明口調でまくしたてるかのように。
「このD氏とお付き合いをして。この子達の父親はD氏です」と説明が。
「そんなの関係ない。てっちゃんが好きだ。この子達のお父さんになる!」と決心しますが、子供達は、なつきません。
それでも、頑張ります。
エコをセコッツみたく言うんですが、葉羽さん夫婦思い出しましたね~(笑) タイムリーでした。
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なくもんか
(C)2009 「なくもんか」製作委員会 |
弟が、いまさら兄に出てくるなといいに来ます。でも食べてみてよと・・・。
秘伝のソースは、子供達が捨てている給食のソースでした。涙を流して、うまい!と。
山ちゃんも食べたら、給食のソースうまいじゃんと。
それから給食のソースにかわるんですよ~。
弟だけドラマに出るのも癪なので、金城兄は嘘の自伝を出します。コプタと赤い車。嘘でも泣けます。
セリフの言い回し面白かったですよ~。
さすが、阿部サダヲです。泣いたり笑ったり、顔でオーバーリアクションだよってほど、わかりやすく表現しています。
でも、本当は心から笑っていない。脇役も面白かったですよ~!
どちらかというと貧乏で、悲惨な生い立ちでそれぞれ育った感じがしました。
でも、どちらも逆境に負けず、逞しく這い上がっていくんです↑
何かに躓いたとき、自分は、まだどん底ではないと思うんです。
だって、あとは上しかない。這い上がるしかないんですから~。
見ていると、明日への元気が湧いてきますね。
そのポジティブさ!現代の若者にはかけているかもしれないですね~。
THE・昭和の商店街!という感じです。懐かしいですよ~。
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なくもんか
(C)2009 「なくもんか」製作委員会 |
途中で、おばあちゃんの家に、盗みが入るんです。
その家に出入りしていたのは、弁当配達の山ちゃん(祐太)で。
猛犬を飼っている家の猛犬を散歩させていたのも山ちゃん(祐太)で。
山ちゃん(祐太)にだけは吠えなくって~。
ほかのひとの家のセキュリティ解除していたのも山ちゃん(祐太)で。
通帳のありかを知っていたのも山ちゃん(祐太)で・・・。
(全部、山ちゃんのいい人さが、疑いのまなざしへ)
今まで親切にしてもらっていた老人は、みんな、疑惑のまなざしなんですよ。ひどい!
でも、親友だけは信じてくれます。
後日、本当の犯人が見つかりますが、父がデリカの山ちゃんのお店から窃盗しているということで、本当の息子の祐太は、人生マイナスです。
娘がストーカーしたら、「ゆうこ」というオカマバーの店長で、オカマ言葉にヒドイ言葉~。
いや~~~となって走って逃げる。
それをおっかけるけど、女装では困るので、ユニクロで、店のポスターのモデルと同じ配色の服を買い公園へ。
そこで、徹子の娘は黙っている代わりに「家族旅行連れてってよ!」と。
「どこ行きたいんだ?」
「沖縄」
そうか・・・と行くことになります。
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なくもんか
(C)2009 「なくもんか」製作委員会 |
行った先は、環境サミット会場。
その頃、実の弟も環境サミットにゲストの売れっ子漫才として呼ばれてました。
でも、相方の兄・大介が、土壇場で、行方不明!!!
「笑いの種類は7種類しかない。・・・・・あと1つは、不幸だよ。」
そう大介に言われて、コンビになって。それなりに、兄だと思ってきた。
復活のライブステージで、姿を消すんです。でも成功させないとあとが無い。
その頃。
「D氏って、大臣???」
「そうよ2人の父親は大臣(陣内孝則)よ。大臣の秘書していたの~」と徹子。
「まずい・・・弟を取るか妻を取るか・・・」
でも決心して、仕方が無い!と。祐太が女装してステージへ。
「も~、ね~さんだか。に~さんだか。わからないんじゃない」と化粧して、オカマ言葉。
それを、よりによって、子供達の父親の環境大臣の前で。
(あちゃ~)
「やめろ!」と大臣でも結局ウケてるからいいんじゃないのと。
場をもりあげてくれました。
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なくもんか
(C)2009 「なくもんか」製作委員会 |
最後は、お父さんと子供達に言われます。
そして、初代山ちゃんの妻も記憶を取り戻して、環境大臣相手に「私達が責任持って育てますから」と。
徹子も大臣とよりを戻すのではなく、祐太とハッピーエンド・・・♪
最後は幸せになれます。良かったね(^。^)うん、うん。
歌はいきものがかり、「なくもんか」です♪
「なくもんか」私も頑張って、前に進んでいきま~す♪
/// end of the “cinemaアラカルト103「なくもんか」”///
(追伸)
岸波
作品の完成披露記者会見で、製作時の撮影秘話を尋ねられた主演の阿部サダヲは・・
「初日から、(竹内の)上に覆いかぶさるシーンを撮影したんですが、思いっきり股間を蹴られまして……。男優……いや俳優冥利(みょうり)に尽きるっていう感じですね(笑)」
それに対し、妻役の竹内結子は・・
「わたしってどんな役なんですかぁ~。でもキックは台本になかったですね。自分で身を守らなければならないって思って、つい(笑)」
これを聞いて会場内は爆笑!
よしっ! やくやったぜ、結子ちゃん!!
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See you again !
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完成披露記者会見
(竹内結子と阿部サダヲ) |
eメールはこちらへ または habane8@ybb.ne.jp まで!
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be continued⇒ “cinemaアラカルト104” coming
soon!
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