こんにちは。気付けば人生の傍らには必ず映画があった岸波です。
恐れるな。未来は変えられる。
シュワルツェネッガーの「T3」を観てまいりました。
残念ながら、期待したほどではありませんでした。
まあ、このシリーズは期待感があって当たり前なので、そもそもハードルが高いわけですが、その辺のところをレポートいたしましょう。
それにしても「T3」・・・期待が大きかっただけに、余りと言えばあまりのこと。
ここまで無理して辻褄を合わせ、「3」を作る必要があったのかなぁ。
ジェームズ・キャメロン監督が手を引いたってことで、アブナイ予感はしてたけれど・・・。
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T3 |
夜の暗いトーンに統一された風景の中で、どこまでもどこまでも執拗に追いかけてくるサイボーグの恐怖・・・低予算でありながら、巧みなカメラワークとストーリー・テリングで最後まで気の抜けなかった第一作。
第二作では、第一作の恐怖をさらに増幅するライブメタル(液体金属)製T-1000の登場。
その爬虫類的な表情の不気味さ不死身さ、鈍く光る金属の質感に統一された数々のシーン。
今度はシュワちゃんがいい方のターミネーターになって繰り広げるT-1000との果てしない死闘、そして、随所に散りばめられたユーモア。
第一作に勝るとも劣らない素晴らしい展開で度肝を抜いたのに。
人類は、第一作で未来から送り込まれたターミネーターのCPUをヒントに、自分達を滅ぼす機械軍団と電脳「スカイ・ネット」を作り出してしまう。
だから、第二作目のシュワちゃんは、そのテクノロジーを過去の世界から抹消するために送り込まれてくる。
うむ、理屈はパーフェクト! ・・・そして、その破壊に成功する。
なら、どうして未来から、もう一度ターミネーターが来れるのだろう。機械文明は生まれないはずではないか?
・・・そこのとこの説明は一切無し。
どうひいき目に見ても、かなりの酷評をせざるを得ないので、その前に、肩入れしている側の読者の意見を引用しましょう。
ハッキリ言って、おバカ映画への道を進みだした今作。しかしそれが面白い。
最初から終わりまで破壊、破壊の連続であきさせることがなかった。
確かにT1、T2と比べたら駄作と言われても仕方がないが、娯楽作品としては一級品。
さすがターミネ-ターシリーズと言うべきか。
「T3は作るべきでは無かった」などと言う声も耳にするが、この説明不要のハチャメチャな破壊の世界は3作目だからこそ生まれた面白さであることは確かである。
こうなったら”機械VS人間”の戦争が終わるまで、T4、T5・・・と続けてほしいと思うのはわたしだけだろか?
最後に一つ、ジョン・コナー役のニック・スタール!
T2のエドワード・ファーロングがどんな生活送ればあんな顔になるんだ!
続編にはもっと良い男を使ってほしいところだ。
クレア・デインズも23にしては老けて見えてショックだが、元は綺麗な女優さんなので、髪形変えて今後に期待か。 |
ん、待てよ?
これって、ほんとに褒めてんのかナ・・・。
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T3 |
ををーっと思ったのは、冒頭で未来から全裸で転送されてくる美女ターミネーターのフルヌード登場シーンにちょっとトキメイタくらい。
(←これ、シリーズのお約束。服は転送できないらしい。)daddy
(←きゃー、えっちぃ!) Rio
やがて人類を救うリーダーになるはずのジョン・コナーは、ヤク中毒に落ちぶれて、クスリ欲しさに犬猫病院に忍び込む。
でも、そこの女性獣医師(クレア・ディーンズ)に、敢えなくふん捕まえられ、犬の檻に閉じ込められる・・・このジョン・コナーを演ずるマヌケな俳優の顔を見て愕然。
(←前作で彼を救ったシュワちゃん、哀いそうね・・・)
それにしたって、今度のシュワちゃん、弱すぎ。
何回もボコボコにされ、あっという間に女ターミネーターに首ちょん切られて、それでおしまい。
(←もう一回、自分で首を繋いで生き返るけど・・・)
おばかなジョン・コナーは、危いと思ったら早く逃げればいいものを、お約束のように口を開けたまま立ち尽くしてよけいに自分の身を危うくする。
未来で彼の奥さんになるというクレア・ディーンズは、全編通して、やたらキーキーとけたたましい。
・・・これがあの「ロミオとジュリエット」のキュートな美人と同一人物だとは到底信じられない。
でもって、ストーリーの方もツッコミどころ満載です。
◆ 序盤で女ターミネーターが車を乗っ取る時、後部座席からシートごと運転者の胸を突き破ってハンドルを握って車を急ターンさせる。
←ハンドルだけで、どうやってブレーキかけたのよぉ。
◆ シュワちゃんがジョン・コナーを連れて、共同墓地に安置された母の棺を空けると、そこには母の遺骸はなく、人類を救うため、母が彼に残した武器が入っている。
←散弾銃で、核ミサイル扱う相手をどーやって倒すんでしょ?
◆ 終盤近く、液体金属製の女ターミネーターがシュワちゃんの操縦する軍用ヘリに押しつぶされ、足が抜けなくなる。
やむを得ず彼女は、自分の足を切断し、這いながら追いかけたので、ジョン・コナーを取り逃がす。
←足を液化すればいいのにねっ!何かオマヌケさん。
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もう、散々なこの映画・・・でも、m@stervisionのレビューにこんな評もありました。
「悲愴感あふれるラスト
は、紛れもなくこれが 9.11 を経た「2003年の映画」であることを示している 」
はぁー、そうですかぁ?
そこまで深読みしなくちゃなりませんか。
確かにねぇ・・・結局、人類は滅亡しちゃうんですからねぇ。
あのマヌケなジョン・コナーたち一部の人間を除いては・・・。
(←久々の「ちゃぶ台リバース」な映画でした・・・トホホ。)
/// end of the “cinemaアラカルト7「T3」” ///
(追伸)2018.2.26
岸波
現在の話に置き換えようかと思いましたが、それやると他のもみんな本格リメイクしなくちゃならなくなるので、最初のままということに。
新しいモノも書かなくちゃなりませんからね。
では、次回の“cinemaアラカルト”で・・・See
you again !
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