「Ice Cubes」 by Fra's Forum♪

 

 

 

 

 


◆ さらばドバイ

 12月8日の犠牲祭の前に原稿を送ろうと思っていたら、6日から突然熱が出て9日からは39度を超える夜が続き、11日には現地の日本人がよく利用するクリニックに行ってきました。

 39度を超える熱を出したのは数十年ぶり2回目ですが、それが3日も続いたのは今回が初めてです。

ドバイ・マリーナ(夜景)

 今まで入院はもちろん点滴を打ったこともなく、病院のお世話になることは(歯医者を除き)ほとんどなかったのですが、我が人生で初めての大病をしてしまいました。

 そんなこんなで遅くなりましたが、近況をご報告します。

 10月2日にドバイを引き上げ、11月3日に新任地のジャカルタに入りました。

 ドバイからエミレーツ航空の直行便で関西空港に到着した30時間後、体調を崩して6月から入院していた母が永眠しました。

 高齢で身体機能がだいぶ低下していると聞いて予定を早めて急ぎ帰国したのですが、こんな展開は予想もしていなかったので、さすがショックでした・・・

 2月に会った時はまだまだ元気で一緒に鮨を食べに行ったりもして、次の帰国休暇を予定していた夏ごろには米寿のお祝いをしようねと話していたのに・・・

 16年前に父が亡くなった時は家族でケニアにいて、2か月の間に3回ケニア―日本を往復しましたが、結局最後を看取ることはできませんでした。

 今回はなんとか最期に間に合ったことが救いではありますが。

ドバイ・マリーナ

 ドバイを引き上げたとたんにアメリカ発の金融危機が深刻化して株価は暴落、為替も超円高の事態となり、最近では影響もいよいよドバイまで及んできたようです。

 先日のNHKの経済番組では「沸騰都市」もすっかり冷めてしまった、などとコメントしていました。

 ドバイの大型プロジェクトも大幅に計画の見直しがされるようです。

 ドバイで関わっていた、パーム・ジュメイラを超えて世界最大の人工島となるパーム・ジュベル・アリのリゾ-ト開発や世界一の噴水、現在建設中のブルジュ・ドバイを超える超高層ビル、ジュメイラ近くの高級高層住宅街ドバイ・マリーナに建設予定だったねじれビルなどの計画も縮小や延期されることでしょう。

 ムハンマド首長を先頭に歴史上最大最速といわれる発展をしていたドバイの猛進もしばらく一休みと言ったところでしょうか。

ホテル・アトランティス

 一方新任地のジャカルタですが、実はここでの勤務は3回目なので里帰りしたような感じでかなり気楽に新生活を始めています。

 インドネシアは資源や人材が豊富でポストBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の最有力候補と目されているようです。

 98年の通貨危機→暴動→スハルト退陣とその後の政治・経済の混乱で大きく出遅れてしまいましたが、それ以前には21世紀の早い時期に日本を凌駕する経済大国になる可能性があるなどと言われていました。

 (結果的には大外れでしたが・・・)

 10年ぶりに来てみると、首都ジャカルタはこの10年間の低迷でいくぶん疲弊した感じを受けますが、現在のユドヨノ政権が比較的安定していることもあり、国民が自信を取り戻してきているように感じます。

 12月8日の月曜日はイドゥル・アドハ(犠牲祭)の祝日でしたが、その日は牛や山羊をモスクで屠って料理(解体)し礼拝に来た近辺の信者に配っていたようです。

 町中の空き地やグラウンドなどにそれ用の羊がたくさん繋がれていてかわいそうになりましたが、こちらの人たちはこの祭日がとても楽しみなようです。

ドバイ市政庁舎

 これからはまたこうしたイスラムの風習ともうまくつきあっていかなければなりません。

 (2008.12.19)

 葉羽お疲れさん。インドネシア編もよろしく!

ドバイスキー



 

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