【吉田松陰語録】
◆諸君、狂いたまえ・・・長州藩「松下村塾」を建塾し明治維新に多大な貢献をした吉田松陰が安政の大獄に連座し29歳で斬首される際、塾生らに向けて決死の行動を促した言葉。明治維新をテーマにした劇画『だんドーン』では、松陰の愛弟子の一人、高杉晋作が「先生の最後の教えだ 俺は狂うぞ」と決起するシーンがあり、胸に迫る。
◆狂愚まことに愛すべし、才良まことにおそるべし・・・吉田松陰は自らの事を『狂愚』(現実の常識にとらわれないで、自分の信念に従い行動する者)と称した。考えるばかりで行動を躊躇することこそ恐ろしいと教示したのだ。
◆みだりに人の師となるべからず みだりに人を師とすべからず・・・世に学術優秀な教師はたくさんいるが、真の師弟関係とは「志」を共有できるもので無くてはならず、師が国家のために死ねと命令したら死に、死ねない人間は弟子になるなとの激しい教え。
◆至誠にして動かざるものは、未だこれあらざるなり・・・誠意を尽くして接すれば心を動かさない者はいない。もし、そうでないとしたら・・教導する者の心構えを説いた言葉。
◆邦家の為に正義を起こさんことを要す 雲となり雨となり天地を揺るがさんとす・・・松陰の弟子である高杉晋作のこの言葉は、東日本大震災後の2012年、政権奪回を目指した安倍晋三が自民党総裁選に出馬する際、事務所に掲げたもの。悪夢の民主党政権を退け、自分が率いなければこの国はダメになるとの強い決意が込められていた。
◆かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂・・・1853年ペリーが浦賀に来航すると、その先進技術に衝撃を受けた松陰は密航を決意する。鎖国令の下、密航は大罪であると知りながら、日本をよくするためにこの行いは止めることができないと踏み切った。 |