◆吾妻の雪ウサギ
「昔、あの吾妻の雪ウサギに赤い目を入れに
行った奴らがいたらしいぞ・・馬鹿だよなぁ!」
「あのぉ・・その中にオレも居たんだけど」
◆サクラ散る
「白状するとね、桜の良さが分かったのは最近なんだ。
昔から豪華絢爛ってのが苦手でさ。
だけど、こんな儚い花もないってね・・」
◆酒場の主とお客さん
「おねーさんキレイだから、ドンペリをサービスするよ」
「ありがと!でも、なんで焼酎の瓶に「どんぺり」って紙、貼ってあんの?」
◆幼稚園生の会話
「大きくなったら お嫁さんになってあげる!」
「うん、その前にまず女を磨きなよ」
◆伸一と在りし日の美恵子さん
「飲み過ぎるなよ。お前が居なくなったら、
世界の半分を失うのと一緒だからな」
「まぁうれしー!もっと飲んじゃお♪」
◆愛犬の写真を撮りながら
「子供がいない俺たちにとって娘みたいなもんなんだよ。
だけど、きっと先に死んじまうんだろうなぁ・・」
「分かったから、そんなに泣くなよ。オレまで・・」
◆十年前の思い出(葉羽)
「親父、寝たきりになったって長生きしろよ。
あと十年は生きられるように
分厚い『十年日記』ってのを買って来たからな」 |