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 #144 脇はほどほど甘く懐は深く

by 葉羽
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【田中角栄の人心掌握術】

◆稚拙でもいいから自分の言葉で話せ。自分自身が汗と涙で体得したことを自分なりの言葉で話せば、相手の心に響く。

◆長話はやめろ。考え抜いて結論から言え。そして、理由は三つに限定しろ。世の中、三つほどの理由を上げれば大方の説明が付く。

◆気取っている人間は嫌われる。膝を折って自ら酒を注ぎ、話をしてこそ人から喜ばれる。

◆仕事をすれば批判があって当然。リスクを恐れるのは最低の上司。責任回避を見抜かれ、やがて叱る声も出なくなる。

◆自分の"物差し"は引っ込めよ。物事がうまく運び、人に好かれる。

◆失敗はできるだけした方がいい。骨身に染みる。人を見る目ができてくる。

◆負けを真摯に受け止めろ。やがて深いところから這い上がって来た男の色気に人は魅せられる。

◆脇はほどほど甘く、懐は深く。好かれる上司の条件。

 

 

 

葉羽 「田中角栄の人心掌握術」について

 晩年、スキャンダルにも見舞われましたが、人間的に実に魅力的な人物でした。その武器の一つが「相手のフルネーム」を覚える事。しかし時には思い出せないこともある。そんな時彼は「やあ、しばらくだな。あんたの名前が出てこんのだ」「スズキですよ」「そんな事は分かっとる。下の方の名前だ。」「イチローです」「そうだ、思い出したスズキイチローさんだった!」・・このレトリック、素晴らしいと思いませんか。


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