Ayumi
このコラムを書くようになって、友人知人、親戚縁者、初対面の人までがこのコーナーのことに言及してくださるようになりとても恐縮しております。ありがとうございます。
更に、先日実家に帰った際にはこのページがブックマークされていて泣きそうになりました。
恥ずかしいので家族には極秘にしていたのにぃ。
さらに母からは「2行でいいから仕事のことを書きなさい」とクレーム・メールまで来るではありませんか。
と言うわけで、そうだぞ、娘は仕事しているのだーと知らしめるために今回はちょっぴり日記を書くことにしました。
6月13日(日)久しぶりの出勤
休暇を利用し、しばしダッカを離れていたので今日は久しぶりの出勤である。
ダッカ事務所は金・土休みなので、日曜が週初めなのである。
新しい眼鏡にも髪型にもちゃんと声を掛けてくれるスタッフの優しさに号泣。
昼食時には久々の事務所のカレーが美味しすぎて思わず手をとめ、所長に「白幡さーん、カレー、マジうますぎです」と訴える始末。
去年は「むわっとしてあぢいー」と思ったこの雨期の曇り空を「空気がひんやり、気持ちいいわ」とのたまえるあたり、チョットは成長(っていうか単なる適応)したのかも?と、結構嬉しい。
山と溜まったメール、公信を読んで1日おしまい…。
(はよ社会復帰せな。)
6月14日(月)あなたは誰?
そう言えば昨晩6月分の家賃を払った。
私が不在だったため、お支払いが遅れてしまっていたのだ。
しかし驚いたのなんのって。
土曜日に友人と夕食をとる約束をしていたのでフラット(アパート)を出ると、ちょうど大家のティトゥがこちらを見ながらにこにこし立っているではないか。
ラッキー!と思い・・・
「ごめんー、まだ家賃払ってないよねー。
もう帰ってきたからいつでも払えるからー」など言ってみたら・・・
「分かった、ティトゥに伝えておくよ」…ってあなたティトゥじゃないの?
(っていうか誰なの?弟????)
未だに彼が誰だったのかわからない。
同じ顔だったよなー。
6月15日(火)かわいそうな私
今日は、とってもかわいそうな私だった。
家にはずっと壁掛け時計がなくて、部屋から部屋へと目覚し時計を持ち歩いていたのだが、遂に入手し今日は竣工式。
誰か家にいれば、時計を壁に掲げる私に「もう少し右」とか「もう少し左」とか言ってくれるんでしょうが嗚呼悲しい一人暮らしの私はこれを自分でやり遂げなければならない。
で、壁にフックを貼りつけ、時計を掛け、急いで位置を確認しようと椅子から降りて走る背中で「ガッシャーン」!
(…あー時計落ちた。割れた。びえーん。)
壁にかかった姿を一瞬も見る間もなく時計はマラゲセ(死んじゃった)。
この悲しみは一人では負いかねる、と思った私は友達を捕まえようと携帯電話を手にするが、そう言えば数日前からラインがつながっておらず(頻発)復旧は明日だと告げられたばかりだった…。
じゃあチャットだ!とPCに向かって暫くすると、プロバイダーのプリペイド・サービスを使っているため、よりによって今日この瞬間にリミットを越え、落ちた。
この切なさ、どうすりゃいいんだ。
でもいいの、今日は初マンゴーを食べたから…。
(ああ、でも軽くブルー。)
6月16日(水)スゴイ雨
今日の夕方スゴイ雨になった。
とうとう雨期に入った感じだ。
午前はストリート・スクールで取材、そのあとオフィスワークで、夜はリサーチ業務で来バされている東京から出張の理事・調査員チームとの会食、お見送りで外出。
事務所を出る頃には付近の道は川になった。
ツアーに来た皆さん、下の写真はかのアーロン本店前の道の写真ですよ!
それにしても驚きなのは、ベンガル暦の一ケ月は西洋暦の月の半ば(14日ごろ)から始まるが、それを鑑みるとちょうどこの6月15日前後は「雨の月」の始まりで、この暦は本当にバングラデシュの季節の移り変わりにぴったりなのだ。
雨の時期は、普段からひどい車の渋滞が更に悪化する。
たった6キロ程度の距離に1時間15分かかったのが私の最長記録。
もちろんその日も大雨だった。
ちなみにこの場所への移動における最短記録は8分。
これは晴天の早朝5時だったか(笑)。
しかしまったくもって時間の読めないダッカ・ライフである。
Ayumi (2019年8月29日リニューアル・アップ)
葉羽
この記事は2004年6月の雨季に入る頃の話です。
さて、週の後半はどんな事件が起きますやら・・・。 |