by fujiko
エンジェル
夏も終わりの第18話・・・遠い花火に貴方は何を想いますか?
遠花火(トオハナビ)
~音のない花火~
真っ暗な夜空に大きな爆音と共に
ぱっと火の粉の花が開くと
言いようのない爽快感を覚えます。
今のような観賞用の花火が発達したのは江戸時代。
日本で初めて花火を見たのは徳川家康と言われています。
それは 打ち上げ式ではなく、手筒式だったそうです。
火薬を詰めた大きな筒を小脇に抱え、
そこから吹き上げる火の粉を観賞するのです。
大変危険ですが、その勇気を惚れた女性に示すために、
男達は手筒花火を上げたのだそうです。
打ち上げるときの勇壮さと迫力。
花火が開いたときの豪華さ。
そして・・・ その後の静けさ・・・・
それらを知っているからこそ、
遠くから見る音のない花火は切なくて・・
色だけ華やかに浮かんでは消えてゆく
遠い想い出のように・・・・
~「美人の日本語」(山下景子著:幻冬舎)~ |
遠い想い出の様な遠花火・・・やっぱり切ない・・
やっぱり花火は音があって・・・
ぱぁっと 華やかに散って・・
それが花火・・・
何年か前に山頂から意図せずに見下ろした花火・・・
音もなくただ・・
ぽっかりと浮かんで消えてゆく、うたかたの花火・・・
言葉もなく、ただ見下ろしていたことを思い出しました・・・・・
忘れ水(ワスレミズ)
~きっと どこかに・・・~
野中や 木陰を 流れる、
誰にも気づかれない様な水の流れを忘れ水と言います。
川やせせらぎと呼べる程でもない、ささやかな流れ。
草陰に見え隠れしてとぎれとぎれに流れているので、
和歌の世界では今にも途切れそうな
恋の例えによく使われています。
悲しい事件ばかりの新聞の中で見つけたホッとする記事。
時々出会う、名前も知らない笑顔の素敵な人。
脚光を浴びるでもなく、存在すらも知られていないけれど、
どこかで当たり前の様にひっそりと流れているはずの忘れ水。
そんな存在が心のよりどころとなったりするのですね~~
~「美人の日本語」(山下景子著:幻冬舎)~ |
忘れ水・・・心のよりどころ・・・
人の心は様々で、人の数だけ忘れ水があり・・
よりどころが有るんですよね~~??
心の形はみんな違うけど・・
変わらないのは心の中のよりどころ・・なのかも。
私にとってのよりどころは・・・何なんだろう~~??
それはね~~? それは・・・
やっぱり ひ・み・つ・・
by fujiko(2006.9.14UP) 〔To
be continued〕⇒
葉羽
僕の心のよりどころはねぇ・・・実は“宇宙”なんです。
(Dreamさんも同じかもしれない・・。)
今はあまりないけど、もっと若いときには、
本当に苦しくて、切なくて、悲しいことがたくさんありました。
そういう時は、夜、草の上に寝転がって星を見ていたんですよ。
そうするとね・・・
今見えている星の光は、何万年、いや何億年もかかって見えてるんだなって・・。
この宇宙の偉大な大きさに比べたら、
今の自分のちっぽけな悲しみなんて、 どれだけの意味があるのだろうかと。
うーん、やはり僕は詩人だな。
←(もしかして葉羽詩集のネタにしようとしてる?)
|