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by Maruyama Yoshiko / Site arranged by Habane |
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(丸山芳子)心躍る著作に出会いました。
【2021/1/16】 他火のほうへ 今年の「精神の〈北〉へ」プロジェクトは、英国スコットランドとの交流を企画している。これは、コロナ禍のため渡航をしない、つまり直接会わない交流だ。 双方から4名ずつ8名の参加作家が1対1のペアを組み、会えない交流方法をどのように工夫し、理解を深め、表現に反映できるかの試みである。 両国とも8名の作品の交流展やシンポジウムなどの催しを予定し、日本では、十月に喜多方市と西会津町で開催することになっている。 (コロナ禍が秋まで引きずらないことを祈りつつ・・・) この開催にて、結城正美さん(青山学院大学教授、アメリカ文学、エコクリティック 研究者)に講演をお願いしている。 結城さんとは「精神の〈北〉へ」の関連シンポジウムの開催(2015年)に、喜多方まで来てくださったときが初対面だった。 そこで、著書を拝読した。 まず1冊目『他火のほうへ』(水声社)。 石牟礼道子、田口ランディ、森崎和江、梨木香歩の4人の作家への、食をめぐる文学についてのインタビューと、結城さんの論考がまとめられている。 結城さんの読みとりの深さと細やかさ、そして共感できる批評が、しみじみと私の気持ちに染み渡る。本にたくさんのラインを引いてしまった。 2冊目も手に入れてある。結城さんが翻訳を手がけた、デイヴィッド・エイブラムの『感応の呪文』(論創社・水声社)。 まず訳者あとがきを読んで、心が躍った。私がいま最も関心のある内容らしい。即、読みたい。 【2021/1/19】 人間の土地へ 民族や宗教などの違いを超えて、人間性を知ることに興味がある。 安藤さんの紹介の本、おもしろそう! 写真の、本の背景も合ってる! 【2021/1/20】 温子さん 児童館の仕事で関わりのあったKさんから、電話を受ける。それは、思いがけない、温子さんのご逝去の知らせだった。 板橋区の児童館指導員としてベテランの温子さんは、私を図工教室の指導担当としてとても気に入ってくださり、自分の異動した先に図工教室がなければ、そこに私を引き寄せてくれた。 そのため、私は小学生や幼児を対象とする表現の指導を、板橋区内の児童館9館で、合計23年間続けることができた。自宅には今も、工夫してこしらえた図画工作の参考作品がたくさん保管してある。
温子さんは、私が展覧会の案内をするたびに見に来てくれ、それは自動的に「二人で飲みましょう!」の約束でもあった。 同じ福島県生まれ、同じ女子高校の先輩で、ひとまわり年上ながら、遠慮なく何でも語り合える人だった。 児童館に通っていた子供達は、成長してもずっと温子さんを慕い、温子さんを中心に集まる飲み会は、幅広い年齢層の面々が集まっていた。 2010年に私がフィンランドでのビエンナーレに招かれて、レジデンスに1ヶ月間滞在したことがある。 温子さんも遊びに来て、作品制作を手伝ってもらいながら、しばらく一緒に暮らした。その時、ともにフィンランド北方のラップランド地方を旅し、私はそれを契機に、北に針路を定めるプロジェクトを志す。
その後、展覧会の案内をしても、温子さんからの反応がなくなった。私が「精神の〈北〉へ」プロジェクトを開始したころで、会津地方などの遠方での開催が多くなったせいなのかも・・・と思っていた。 温子さんが3回の手術を伴う闘病をしていたことを、何にも知らずにいたことがとても悔やまれる。温子さん、これまでの友情をありがとう。ご冥福をお祈りいたします。 2010年 フィンランド滞在中のブログ https://maruyamayoshiko.hatenablog.com/.../201.../1286112886 葉羽 この当時で一回り上ってことは、もしかするとうちのカミさんの同級生に近いかもしれませんね。
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