(丸山芳子)金沢21世紀美術へ足を延ばしました。
【2021/2/22】 ダブル・サイレンス
金沢21世紀美術館「Double Silence ダブル・サイレンス」(2/28まで)を見てきた。
◆Michael Borremans ミヒャエル・ボレマンスの絵画: ある絵の身体は実寸より大きく描かれ、遠くてよく見えない黒塗りの顔が私を見下ろしている。
また別の作品は、異なるスケールの人間が、同じ画面に存在する。
そのようなずらしや、平然と身体の一部(首や下半身など)をないことにして描く非日常性から生じる、不穏な予感が小気味良かった。
◆Mark Manders マーク・マンダースの彫刻: ひび割れ、欠片、制作場のようなしつらえのビニールの囲い。 展覧会場ではなく、制作の日常そのままを見るかのようだ。
作品になった土も、物質として次第に乾いてひび割れていく、この世のあらゆるモノのあたりまえの現象を見ることは、時を経て年を重ねていく私自身と同じ時間の中にあるのを感じる。(作品は土のままではなく、ブロンズに着彩などで完成させるようだ。)
日曜日の早朝に出発して深夜帰宅の、日帰りドライブを強行した金沢行きだった。(夫は運転お疲れ様。)
日本列島を横断し日本海側まで行ったのに、二人とも忙しいので、ゆっくりできずに帰るのはもったいなかったが、見応えある展示と、近江町市場で能登魚醤(いしる)も買い、道中は、幾層にも連なってそびえる山の眺めを堪能して満足!
また行こう。
葉羽 日帰りドライブとはまた思い切ったことを!?旦那様、お疲れさまでした。
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