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その87

忘れえぬ人

 冬季オリンピックが終わったと思ったら、パラリンピックで祭りは終わらない。

 相変わらず昭和の昔話で恐縮だが、昔はスポーツ選手に今ほどマスコミのインタビューはなかった。

 そのスポーツの競技の内容が全てで、選手に評論家のようなコメント力は求められなかった。

 今は、やたらインタビューされるし、そのコメントも明るいユーモアのあるものや優等生の発言が求められる。

「今の自分があるのは皆さんのおかげです。感謝です」だが、昔、成人の日にNHKホールで行われた青年の主張全国大会、○○地区代表「私の選んだ道」に似た不自然なほどの美談に通じるもがある。

「みんなの応援のおかげです。日本のみなさんに感謝です」とステレオタイプにやたら謙遜しヘリクダル。

「涙と感動」のオールジャパンの同調圧力は、どうちようもないが2020年の東京大会は真夏なので汗も加わり「汗と涙と感動」のオールジャパンになるのか。

 祭りはハレで人はウカレルが、朝鮮半島の状況も刻々と変化し、気がつけばアトの祭りか。

 半島情勢に詳しい評論家は情報スジの話として色々とノタマウが、ドイツがそうであったように同じ民族が統一しようとすることは当然の事で、いつまでも分断されている事がむしろ不自然だ。

 ドーイツ言語、ドーイツ民族で東西一緒になりドイツ国家になった。

 日本の歴史は戦前と戦後で単純だが、朝鮮半島はいまだに休戦状態にあり日本のように単純ではない。

 地勢的に歴史的に中国の脅威と、日本のイジメにあった歴史から、強い国家を目指すのは当然の事で、その象徴が北の核兵器だ。

 米国は核兵器を保有してるだけでなく、実際に広島、長崎で使用した経験がある唯一の国で、他の核保有国とは格が違うが、保有する核も格上なのか。

 戦後は一転して米国ベッタリの日本だが、今後は今まで以上に、隣国のチャイナ、ロシア、コリアと上手くつき合わなければならない。

 今や中国は米国に次ぐ大国で、昔の中国とはチャイナだし、ロシアは相変わらずオソロシアで、朝鮮半島で有事になれば、何だコリアと大騒ぎになる。

 尖閣や竹島、北方領土だが今後とも解決はしない。現状維持で国土を守るためには軍事力もだが、経済的に強国であり続けるが大事で、諸問題は最後は金で解決できる。

 経済的に優位であれば、国際社会でもナメラレない。

 世の中、金、金だが北朝鮮も金、金ファミリーで、オリンピックも最後は金メダル数で世界は金本位だ。

「♪マサカリ担いで金太郎、熊にまたがり、お馬の稽古」だが、将軍様が「核にまたがり、ミサイルの稽古」は物騒だ。

「♪ハイシ、どーど」と廃止を訴えるが、核保有国が「おまえは持つな」と言うもの変な話だ。

「俺は銃は持つが、お前は持つな」なんてかっこいいガンマンのセリフにはないし、西部劇の決闘シーンにならない。

 前記したパラリンピックだがルーツは英国で、戦争の傷痍軍人のリハビリや福利厚生が目的だった。

 英国は軍事国家で国家の歴史は戦争の歴史だ。軍事国家にとって軍人、兵隊は大事な財産で大切にされる。

 ロンドンにある王立陸軍病院は観光マップにのるほどの素晴らしい伝統のある建築で、英国の皇族が施設訪問するニュースがよく報道されていた。

 特攻とか玉砕とか言って、軍人を使い捨てした国家とは違う。

 数年前だが上野公園で片腕の米国の若い女性に会った事がある。地面に水で絵を描いて喜んでもらった。

 別れ際に「WAR?」と尋ねたら、「YES」と呟いた。

 日本語だと聞きにくい事も英語だと抵抗感がないことがある。

 半袖のТシャツを着て、あえて片腕を隠さないのは彼女の意地だったのか。

 去りゆく後ろ姿を見ていた暑い夏の日だった。

 暗い話になってしまったが、カーリング女子の「ソダネー」は地方活性化の明るい話題だ。

 福島の飯坂電車のはじめの駅は「ソネダー」で、前号の泉のスケートリンクの最寄の駅は泉ではなく岩代清水だ。

 森合は美術館図書館前に駅名が変わって久しい。

 飯坂電車も長い間乗っていないが、乗って鉄路の音を聞けば私の昭和がよみがえるような気がする。

 終点、飯坂駅の手前の駅はハナミズ坂だが花粉症とは関係ない。

 (2018.3.7)アンブレラあつし

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