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その86

100パーセント雪、がんばるしかないさ

 前号で「フランスの高級レストランより日本のファミレスの方が旨い」などと個人的意見を書いたが、味覚は元々、個人の嗜好だ。

 ミシュランの格付や各種グルメ雑誌、評論家の嗜好で「個人の嗜好が思考停止」になり噂が先行する。

「♪噂を信じちゃいけないよ」だが情報化社会は噂社会だ。

「噂」は一つの情報だが必ずしも事実ではないし、真実でもない。

 噂が意図的にばら撒かれ、世論をつくるネット社会は要注意だ。

 噂が独り歩きし、やがて「赤信号、みんなで渡れば怖くない」で、みんなで同じ方向に歩き始める。

 同調圧力だが、みんなと同じように感じ、同じようにする一体感は一つの快感で「有名店、みんなで食べれば、まずくない」か。

 現在、冬季オリンピックが韓国で行われているが、2020年の東京オリンピックに向けて「ニッポン、ニッポン」で思考停止になり、オリンピックのためなら、何でもイケイケドンドンになる。

 地元、福島でも野球とソフトボールが1試合づつ行われるが、そのために野球場を人工芝生にするという。

 たった2試合のためにだが、税金の無駄使いなどという意見はでないし、オリンピックのためなら何でもありンピックだ。

 大会後の球場は「夏草や、兵どもが夢のあと」だが、人工芝なので夏草は生えないか。

 再生球場が財政窮状の原因になるが将来のツケは、若者にまかすのでヨロシク。

 冬季オリンピックだが、中学生の頃、フランスのグルノーブルで冬季オリンピックがあった。

 札幌の前の大会で「白い恋人たち」という映画音楽が大ヒットしたが、今でもこの曲を聞くと当時が懐かしい。

 当時、アイスホッケーをテレビで見て、そのマネを中学校の第二体育館で掃除の時間にやって遊んだ。

 剣道部の竹刀をステックにし、ツバをパックにしてホッケーをする。

 キーパーは剣道の防具を利用する。

 時々、見回りにくる先生に注意されるが、先生が去るとまたやる。

 やるたびに竹刀もイカレタが、そっと戻して知らんぷりしていた。

 当時の剣道部員の方には、この場をかりてお詫びだが、そんなこと、もう竹刀ではシナイなんて、相変わらず心から反省してない無礼者の私
だ。

 冷凍ホッケをアイスホッケーとは、言わないし居酒屋メニューにもない。

 スキーのジャンプごっこも前傾姿勢を友人に支えてもらってやったな。

 スケートだが当時、泉にスケートリンクがあって小学校だか中学校だか忘れたが学校行事で行った思い出がある。

 全くの初心者でリンクの手すりにつかまって歩くのが精一杯だったが、カッコウよく滑降する友人もいた。

「♪せめて、少しはカッコウつけさせてくれ」だが「♪壁際に寝返りうって」壁にぶつかってリンクで転んだ。

 転ばぬ先の魔法の杖は、ないのか。

 スキーでは、学生時代に友人に誘われて蔵王スキー場に行った事がある。

 初心者なのに山頂までロープウェイで行って、急斜面を滑れなくなり、スキーを脱いで持って歩いて降りてきた。

 スキーの重い、思い出だ。

 週2回のペースで、妻の実家の米沢に雪かきに行っているが、米沢は「♪100パーセント、雪」で雪かきにがんばるしかない。

「♪雪でした。あなたのあとを、なんとなく、ついて行きたかった」なんてストーカーだが、スケーターワルツを「ストーカーワルツ」と訛ってはいけない。

 スキーもスケートも上手く滑れないのに、口だけは、よくスベル360だ。

 (2018.2.13)アンブレラあつし

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