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その62

昭和少年昆虫残酷物語

 前号で言葉の誤りがありましたので訂正します。「のど元過ぎれば暑さ忘れる」は「熱さ忘れる」です。

←修正済みだよん!葉羽

 変換ミスですが「六十過ぎれば言葉忘れる」などと言い訳してはいけません。注意力が肉まん、アンマン、散漫なだけです。

 冒頭から不真面目な、お詫びで恐縮だが「のど元過ぎれば暑さ忘れる」って夏のビアガーデンの暑気払いキャンペーンに使えそうなコピーだ。

 のどごし生だが発泡酒もビールも同じ税率になるらしい。

 発泡酒は値上がりするらしく庶民にとっては、ますます八方ふさがりだが日本は平和国家なので発砲事件にはならない。

 最近は第三のビールというのもあるらしいが古くは「第三の男」最近は「第三者委員会」など第三ばやりだ。

 第三の日本酒はまだないが福島には昔からダイ七の日本酒がある。

 ちなみにベートベンはダイ九でカーペンターも大工だが、酒に関係はない話なので聞き流して欲しい。

 最近はノンアルコールをアルコールフリーとも言うがアルコールのフリをした飲み物だからか。

「ノンアルかたは酔い隠す」などという格言はないが酔えない酒は避けたい。

 日本酒ブームで純米や吟醸、蔵出などいろいろ種類があるらしいが、その違いがよくわからない。

 冷やせば何でも旨いというのは暴言か。

 美人につがれれば何でも美酒で旨いというはセクハラか。

 酔えば何でも同じというの野蛮人か。

 ワインや日本酒では、よく蘊蓄を多弁に語る人がいて一億総評論家だが、もともと誰かのウケウリが多い。

 味覚は所詮、個人の嗜好なのだがSNS等で拡散すると個人の嗜好が思考停止になってしまい皆同じことをノタマウ。

 ワインや酒に比べ、ビールについて多弁な蘊蓄が少ないのは、男は黙ってサッポロビールだからか。

 キリンの赤ちゃんは母親から一番搾りの母乳を飲んでいるのか。

 スーパードライって和訳すると超乾燥だが除湿の電化製品ではない。

 いつものモツニに、いつものモルツはサントリーだが、ウイスキーも毎日飲めばニッカになるのか。

 今年もさっそく上野に何度か出没してきた。公園の隅で水撒きアートをしていたら、ベビーカーを押してきた若い母親が「先生ですよね」と話しかけきた。

 全く思い当たらないので「どこの学校でしたっけ」と聞き返したら何と20年以上前に勤務していた福島市郊外の小学校の当時の児童だった。

 結婚して東京に住んでいるという。翌週は10年位前に勤務していた別の学校の卒業生で現在高3になる女子高生にあった。

 今年芸大を受験するらしく卒展を見に大学の下見をかねて上京したらしい。

 世界は広いが世間は狭い。誰と何処で会うかわからない。立ち振る舞いには要注意だ。

 こんな私でも彼女らにとっては恩師になるのか。教え子に恥じない生き方をしなければならないが手遅れか。

 上野公園は正式には上野恩賜公園というが、学校の恩師に会えるからオンシ公園という訳ではない。

 恩賜は天皇から賜ることを言うらしい。由緒ただしい公園でオジサンが水撒きするのは気が引けるが清めの水と言い訳しよう。

 セブンイレブンいい節分の恵方巻の次はバレンタインだが、チョコレートを食べタインとも思わなくなってしまった。

 腎結石の治療でマーブルチョコ似の錠剤を毎朝、毎晩食べるように飲んでいるが、薬は円筒形のカラフルな紙の容器には入っていないので空容器で遊べない。

 昔、子どもの頃マーブルチョコの容器に死んで干からびたカマキリの死体を入れ机の引き出しに入れておいたが、母に見つかり、ひどく怒られ容器ごと捨てられた。

 空容器に生きたまま入れるのは残酷だが、昆虫の死体の棺桶にしてもだめなのか。今思えば供養だと思うが、いまさらクヨクヨしてもしかたない。

 昆虫採集は昆虫最終で死体を並べ標本にして残酷だが、夏休みの自由研究にはウケル。

「一寸の虫にも五分の魂」なんて虫のいい事を言ってはいるが実際には虫など無視される運命だ。

 ファーブル昆虫記に「フンころがし」という虫の話があったが「土地ころがし」という虫はいないか。

「♪僕らみんな生きている」なんて口ずさみながらミミズやオケラ、アメンボなど捕まえてはイジメたな。

 昭和少年昆虫残酷物語だがミミズやオケラをつかんだ時の指の感触も忘れて久しい。

 這いつくばるように地面に顔を近づけて昆虫を見た風景も遠い昔の思い出だ。

「♪いいえ、草に寝転ぶ、あなたが好きだったの」って木綿のハンカチーフだが、今、草に寝ころんだら起き上がるのが大変だ。

 変に転んだら寝たきりになってしまうが「♪寝たっきり、寝たっきり、寝たっきりですか」って横須賀だけのストーリではない。

 (2017.2.5)アンブレラあつし

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