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その56

ありがとう、さよなら、伝言板

 上野公園にもハロイン集団が多数押し寄せてヒト騒がせ行為をしていた。

 変身願望、コスプレ願望は自己顕示の一つで求愛活動の一種なのか。

 愛に満たされない人々が集団で仮装してウロツク。

 動物園はヒトのサファリ―パーク状態で動物が檻で守られているがヒトはコスプレするサルか。

 北朝鮮は日本の仮想敵国だが日本は仮装天国だ。総理大臣や都知事まで仮装するが全ては人気とりでマスコミうけを狙ってる。

 衆愚政治の典型だが支持率のためなら何でもオッケー牧場だ。

 アベマリアは讃美歌だが、アベマリオはゲームの賛美化で、とうとう総理大臣までゲーム会社のCМをしているが誰からもクレームはない。

 平和過ぎて平和ボケだが、コスプレは秋葉原でオスプレイは沖縄か。

 日本は独立国の仮装をしているが軍事外交的視点からいえば、ハワイと同じアメリカの一部で各地に米軍基地がある。

「寄らば大樹の陰」だが大樹の陰は「核の傘」とも置き換えられる。

 批判を恐れずにあえて言えば、北朝鮮は核を持つことで反米だけでなく中国やロシアからの真の独立を目指している。ある意味えらい。

 私が持っているのは核の傘でなく「書く」の傘なので抑止力がなく自制心もなくて、上野公園をうろついている。

 冒頭から政治話題で暴投ぎみだがコントロールには昔から自信がない。ボ―リングもほぼガーターだった。

 ガーターばかりの人をガーター大統領とは言わない。

 ボーリングやり始めの頃、安易にボールを選んで親指が抜なくなり思いっきり腕を振り回したら、ボールが頭上に2、3メートル上がり高い所からボールが落ちて大きな音で回りの人を驚かせてしまった。

 係員がとんできて心配されたが、まるでMrビ-ンだ。

 一緒に行った友人からは、それ以来ボーリングの誘いはなかった。

 ボーリングはピンを狙って倒すゲームだが、すでに人生のピントがずれていたのか。

 地面に穴を開ける事もボーリングというが床にボーリングでボーリン
グなんて、シャレにもならない。

 中山律子さんは昭和の女子プロだが今でも「♪さわやか律子さん」で、さわやかに老後を送っているのか。

「あの人は今?」という番組があるが私の場合は「あの人は暇」か。

 ボーリング場もだが昭和にあちこちにあったものに駅の伝言板がある。

 黒板にチョークで個人的メッセージを知人あてに書いた。

 当事者が伝言を見たかどうかは分らないし一日過ぎれば駅員が消してしまう。

 どれほど効果的だったのか。

 学生の頃に友人と二人で谷川岳に行く計画をし、朝上野駅で待ち合わせをしたが私が寝坊をしてしまった。

 友人は私があとから来ると信じて上野駅に「先に行ってる。○○」と伝言板に書いて上越線にのったらしい。

 最寄り駅の水上駅でも、あとから私が来ると信じ伝言板に「先に登ってる。○○」と書いて途中までは登ったらしい。

 しばらく待っていたが途中の休憩所から下山したらしい。実は食料のほとんどを私が持っていたので、それ以上に山に入る事はできなかったのだ。

 私は不義理を感じながらも、近所のパチンコ屋で暇をつぶし夜は山登りの食料を食べた。

 携帯電話があれば、こんな悲劇は起きなかったが時代のせいにしてはいけない。

 責任の全ては私にあるが青春はしばしば残酷だ。

 昔、阿佐ヶ谷駅の伝言板に「8時まで待ったけど帰るよ」と書かれていた。

 京都駅には「何もかも忘れるために来ました」とあった。

 一体、誰が誰に伝言したのか。

 実は今でもそれを記憶している私への伝言だったのかもしれない。

 昭和の伝言板は青春時代への遺書だったのか。

 青春は残酷だが深刻な青春を青色深刻とはいわない。

 いつもの昭和妄想をブログという伝言板に書いている私だ。

 地面への水撒きも見知らぬ誰かへの私の伝言だ。

 すぐに消える儚い伝言だ。

 (2016.11.10)アンブレラあつし

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