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その43

日々是休日

 最近、上野に行ってない。週末の天候のせいもあるが、やや飽きてもきた。

 行ってしまえば、いろんな出会いもあって面白いのだが行くまでが何かと面倒だし経費も結構かかる。

 過日、遅ればながら「大人の休日」に加入したので「大人の口実」にして行こうと思う。

 65歳からは30%割引になるらしいが、その年までは体力が持つか心配だ。

 水撒活動ができるのは今のうちと思ってがんばるしかないのか。

 年齢と家計に応じた活動の見直しが大事だ。

 ♪もう若くはないと君に言い訳したが、いちご白書より「老後白書」が気になる。

 下流老人が話題だが無駄遣いはできない。でも基本的にムダに生きているのでやむなしか。

 エンゲル係数は家計にしめる食費の割合だが煙草代は「煙ゲル係数」で酒代は「飲ゲル係数」か。

 出費の割合は家庭によりいろんな場合があるがエンゲルケースバイケースか。無理があるダジャレだが遠慮はしない。

 ♪思い込んだら試練の道だが、思いついたら躊躇しないで書く。ウケなくてもいい。すべては自己満足だ。

 今はタバコは吸わないし酒も普段は飲まないので、以前に比べれば経費のかからない生活をしている。

 人生最後にあてになるのは金で最後通帳だが残高を見たら最期通牒された気分になり落ち込むがオッチコムという闇サイトはあるのか。

 それサイトーサンに聞いてみよう。金と時間を何に使うかは、その人の生き方を表し人生観そのものだ。

 ♪人生楽ありゃ苦もあるさだが、お茶の間のテレビで水戸黄門を家族で見る昭和は遠い昔だ。

 「この印籠が目に入らぬか」目にいれてもいたくないのは孫だが葵御紋の代わりに孫印の印籠をつくればウケル。

 中に目薬があればさらに面白い。

 桜前線は北上してるが天候は薄情で桜善戦むなしく散る運命だ。

 去る者は追わずだが散るものを追うのは桜ストーカーか。

 以前、上野での水撒き活動も終わり帰り支度をしようと公園の隅の方に移動してたら中年のおじさんがストーカーのようについてきた。

 私の持っているビニールバケツに何が入っているのか気になっていたらしい。

 水以外は何もありませんといって木の根元にバケツの残り水をあけた。

 私が上野公園で魚をとっていたと勘違いしたらしい。

 噴水には魚はいないし不忍の池での魚とりは禁止だ。

 いろいろと話をしてみると、以前生活に困って墨田川の魚を取って食べたことがあるという。かなりのツワモノだ。

 生活困窮で時々上野で行われる無料の食料配給に来たとのこと。

 最近は公園の食料配給に生活保護受給者が先取りして並び、口に合わないと公園のゴミ箱に食料を捨てていくと嘆いていた。

 どの業界にも仁義がなくなった。

 西の方では仁義なき戦いが再発しているが東映映画で何度も死んだ菅原文太も本当に死んでしまったが相方も今は一番星になってキンキン光っているのか。

 公園でしばらく身の上話をしたが、彼は生活保護だけは受けない意地があるらしく、今は何とか廃品回収で生計をたてているという。

 あまり深入りすると何かと面倒な事になるので、彼の干支と星座を聞いて紙に描いて渡して別れた。

 巳年だったので歳は恐らく一つ上だ。

 ヘビだけにヘビーで重い話になってしまったが♪人生いろいろ。男も色々だが男色の趣味はない。

 別れ際に何故か浅草近くの全商品200円の衣料店名を教えてくれた。

 あとでよく見たら私の着ていたセーターの袖口はほつれ、ひじの部分も薄くなっていた。

 同情しながら話を聞いていたが私も相手から同情されていたようだ。

 「生類憐みの令」は江戸時代の話だが「同類憐みの例」か。

 類は友を呼ぶだが向こうの方も親近感を私に抱いたのかもしれない。

 最近はやたら昭和回顧番組が多い。昭和ロスだがロスプリモスの黒沢明はボーカルではない。

 ムード歌謡のコーラスグループは「○○と・・・」という名が多いが○○が誰だか分からない事がよくある。

 代表者はすぐにわかるように名札をつけてミエルカしてほしい。

 黒沢明とセブンサムライズというグループをつくれば面白いが業界の了解はえられないか。

 男は黙ってのスリーボートもすで亡くなって久しい。

 昭和も明治なみに遠くなったが、あんたがタイショウを忘れてはいけない。

 大正15年は昭和元年だがんね。

 大人の休日も毎日になるとサンデー毎日で「日々是休日」になりショルダーがナローだ。

 (2016.4.18)アンブレラあつし

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