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その298

年老いて 初心に返る 教習所

 過日、自動車学校で運転免許の高齢者講習を受けた。

 今年の7月に免許更新があるので、70歳以上の人は、この高齢者講習を受けてないと、免許センターで免許更新ができない。

 電話してすぐに講習を受けられると思ったら、予約が必要で電話してから一月以上待たされた。受講料は7000円かかる。

 自動車学校も高齢者の人数をある程度まとめて実施した方がコスパがいいのだな。

 少子化や若者の車離れで、自動車学校の経営も何かと大変だが、自動車学校も経営が大変だと自転車操業になるのか。

 講習時間を電話で聞いたら2時間になるという。簡単な運転実技もあるので、ある程度時間はかかると思ったが想像以上に長い。

 2時間の拘束はつらい。高齢になると何かとワガママになり、世の中ワガママなワガジジとワガババの時代だ。

「若者の車離れ」だが、私も含めて「車離れ」できない老人が多い。

 しつこく車の運転にこだわり「免許返納」できない高齢ドライバーの数、なかなか「減んのー」だ。

 日本の高齢者人口が多いのは、人生にシツコクこだわり、諦めの悪い高齢者が多いからか。

 初めていく自動車学校だったので、遅れないように早めに家を出て、予定どおり?少し道に迷って無事ついた。

 高齢者講習に行く途中で事故でも起こしたらシャレにもダジャレにもならない。

 最近は横文字の車の保険屋の宣伝がやたら多い。事故になったら、保険の審査に何かと時間がかかる。

 この業界、加入する時はホイホイだが、支払う時はシブシブで出しシブリする。

 以前、車をこすって傷がついたので保険で修理しようとしたら、担当者に、ここで保険をつかうと次回の保険料が高くなりますよと助言され、保険による修理をあきらめた。

 今思うと、あれって車の保険屋の「口車」にのせられたのかもしれない。

 自動車学校の待合室で待っていると、私と同じ高齢者が次々とくるが、いかにもジーサン、バーサンだ。

 私も同じジーサンで、自分もあんな風貌なのだな。

 75歳からは認知機能検査もあるので、この講習会に来るのは70〜74歳までの老人になる。

 ツーことは、自分はこの中では「若手」という事がワカッテしまっ
た。

 待合室から二階の教室に移動する時、所員の方にエレベーターもあるのでご利用くださいと案内される。

 エレベーターに乗ろうと一瞬思ったが、自分はワカテなので、ここは階段と自分に言い聞かせエレベーターは利用しなかった。

 教室が三階だったら迷わずエレベーターを利用した方がベーターだな。

 教室に入ると受講者は全員で6名だった。これでは教室の後ろで眠れない。

 最近の学習塾は「少人数・個別式」が、はやりだが自動車学校もそうなのか。その6人が、さらに3人ずつの2グループに分けられる。

 教室で隣に座ったオバサンがオートマの運転をしたことがないので、実車できますかと所員に質問した。

 マニュアル運転の車は無いがオートマ運転を教えるとのこと。

 学校側としては、ここでオバサンを帰して7000円を返す訳にもいかない。

 視力検査では、動体視力・夜間視力・水平視力の検査がある。水平視力は顔の両側の見える範囲角度を測定する。

 私は160度で年齢平均だったが、私より少し高齢のオジサンの測定 が200度と出た。

 所員の方も驚いて再検査したが、そのオジサン、顎を台に固定しないで左右に首を振っていた。

 こんなオバサン、オジサンがいるので、時間がかる。所員も大変だ。

 講習会の最後に講習証明書をもらうので、全員の運転実車、視力検査が終わらないと帰れない。結局全部で2時間半かかった。

(※私が行ったのはS自動車学校で、学校によって講習方法は違う事があると思います)

 帰りに隣の教室をのぞくと、真面目に学科試験の勉強をする若者達がいた。

 その若者達を横目に「ワタクシ、学科試験、一回で合格したんでー」とつぶやき、内心、自慢したボクです。

「自動車学校」を昔、「教習所」とも言ったが最近聞かない。「教習所」は昭和の「郷愁」語になったのか。

「若者が 集まり学ぶ 教習所
 それぞれの夢 つかんで欲しい」

「年老いて 初心に返る 教習所」

 (2026.6.6)アンブレラあつし

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