|<<INDEX | <PREV  NEXT>|
 
 

その281

また一人 高齢親族 他界して 残り寿命を 意識する秋

 過日、叔母の葬儀に、いわき市に行ってきた。

 以前は多くいた親族のおじ、おばも少なくなり、存命しているのは93歳になる叔母だけになってしまった。

 年上の親族も少なくなっている。93歳の叔母は、今のところ元気だが、彼女が他界すれば、私も含めた従兄、従姉が人生ゴールの先頭集団になる。

 久しぶりに葬儀に、いわき市に高速道路で行ったが自分の運転に不安があった。

 ここ何年もETCを使ってない。ちゃんと作動するだろかと心配しながらゲートに車を進めたが、無事通過して一安心、だったが、次ぎの東京方面と仙台方面のY字路でアセル。

 仙台方面に侵入したら次ぎの飯坂インターまで折り返せない。

 高齢者の逆走事故が話題になるが、勘違い思い違いはアルアルで、それに気がついた時の判断、対応ミスが大事故につながる。

 東京方面に無事のって、あとは郡山ジャンクションだが、いわき方面は確か「左、左」と車線を意識しながら運転すればオッケーのはずだ。

 磐越道に入れば、あとはしばらく「道なり」で「藤原のミチナリ」なんてダジャレを考えながら車を走らせる。

 高齢者なので「高齢者マーク」をつけてもいいのだが、へたにつけると、かえって煽られたりしてツライ。

 昔、若い頃、私も高速道路で「モミジマーク」の車が前をはしっていると、あえてアクセルをふんで追い越し、ちっぽけな「優越感」を味わった事があったな。

「追い越し」だが100キロくらいで、はしっていても後ろから来た車に抜かれる事がよくある。

「なにー」と思っても、その車がベンツやアウディだと「負けた」と諦めるが、「軽」だとクヤシイ。

 負けまいとガンバルこともあるが、最近の「軽」は値段が高いぶん性能もよくて、私の1000CCの中古では、追いつかない事がシバシバだ。

「せまいニッポン、そんなに急いでドコに行く」とつぶやき諦める。

 車種だが「黒いベンツ」はヤバイ。「君子、危うきに近寄らず」だ
が「黒いベンツに近寄らず」だ。

「アウディ」にも負けるが、「そんなにスピード出すと、事故にアウディ」と、負け惜しみを言う。

「ホルクス、ワーゲン」もおしゃれだが、やがて「中古」になれば「ボロクズ、バーゲン」で最後は廃車だなんて、貧乏人のヒガミだな。

  磐越道では途中のサービスエリアでトイレ休憩をする。

 頻尿なのでトイレ場所の事前チェックが大事だが、大きなサービスエリアはトイレまで遠く歩く事もあるので、小さいとこがいい。

 トイレの事前チェックも大事だが、事後の「チャック」のチェックも大事だ。

 爺さんがズボンのチャックを開けたままトイレから出てくることがあるが、注意もしにくい。

「あれって、公然わいせつになるのか」なんて自問しつつも、明日は我が身だな。

「♪鏡にうつる、わが顔にグラスをあげて乾杯を」は石原裕次郎の「♪我が人生に悔い無し」だが、高齢になれば鏡にうつすのは顔だけでなく体全体で、ズボンの「チャック」も要チェックだ。

 以前の号で高齢になると「墓参り」もツライと書いたが「葬式」もツラクなる。

 お経は普通は30分くらいなのだが、今回は45分くらいでマイッタ。

 私は午年で、お経の意味は文字通り「馬の耳に念仏」だが、意味不明な言葉を長時間聞くのもツライ。「お経」の自動翻訳のアプリはないのか。

 今回、骨壺を持つことになったのだが、骨壺って中身が無くても重い。

 火葬場に行くマイクロバスに骨壺を持っての乗り、脇の席が空いていたので、そこに骨壺を置いたら、葬儀屋の人に胸に抱くように持ってくださいと言われた。

 今さら役割を交換してくださいとも言えず、往復で1時間以上、骨壺も持つ事になり、翌日、腕肩が筋肉痛になった。

 帰りは常磐道を相馬まで北上し福島に帰ることも考えたが、初めての道なので不安だ。

 距離的には相馬経由が近いのだが、やっぱ来た道を帰るのが安心で磐越道で帰ってきた。

 東北道は交通量も多く、トラックや高速バスがガンガンはしるのでヒヤヒヤだ。

 西インターを降りて、一般道に出たら安心し「♪帰ってきたぞ、
帰ってきたぞ」とウルトラマン気分で家路について「イエー爺さん」のボクです。

「また一人 高齢親族 他界して 残り寿命を 意識する秋」  

 (2025.10.11)アンブレラあつし

PAGE TOP


 

 Copyright(C) Atsushi&Habane. All Rights Reserved.
MP3「おまぬけサンタ」 by TAM Music Factory