その272 |
人生は「暇つぶし」、たまには鰻屋で「ひつまぶし」 |
過日、上野の東京国立博物館で行われているNHKの大河ドラマ「蔦屋重三郎」の企画展を見てきた。
当初は「蔦重」に興味もないし混んでいそうなので、 行く気は無かったのだが、 知人から企画展の招待券をもらったので無駄にもできない。
企画展の他に常設展も見られるというので、入場に並んで待つのを覚悟して行ってきた。
ツーカ「東博」にいくのも、これが最後になるかもしれない。かなり前に一度行った記憶があるが何を見たのか、よく覚えてない。ただ、やたら疲れたのを覚えている。
体力がないと博物館の「お宝鑑賞」もツライが、休憩用のイスが所々にあるので助かった。
トイレも各所にあり高齢者には嬉しい。私より高齢の見学者もかなりいる。
新宿の「東横キッズ」は若者のたまり場だが、上野の「東博」に集まる老人は「東博シニア」になるのか。
「巣鴨」はお婆ちゃんの「原宿」と言われているが、「上野」は「故郷の訛り懐かし停車場」がある地方出身のジーサン、バーサンの「シブヤ」だな。
「♪ああ上野駅」の歌詞にある「♪就職列車に揺られて着いた」「金の卵」世代も、既にシルーバー世代になり「銀の卵」だが、高齢者が多くなった今は「銀」の価値もないのか。
「銀」の次ぎは「銅」だが、「ドーでもいい」なんて老人を切り捨てないで欲しい。
企画展は蔦屋重三郎が版元になって発売した「浮世絵」や「出版物」が展示されているのだが、人が多くてなかなか近くで見れない。
江戸の街並を再現した展示もあったが、これってNHK大河ドラマの「番宣」じゃね。
横浜流星が作品解説ナレーターで、等身大の横浜流星の写真パネルの前で記念写真をとる人も多く見られた。
以前に話題にした東京都美術館のミロ展の解説ナレーターは岩田剛典で、元気なバーサンを引きつけるのは、やっぱイケメンだな。
美術館や博物館には「学芸員」という専門家がいるのだから、本来は学芸員が解説すべきなのだが、「有名人」の方が集客力がある。
最近の美術館や博物館の出口付近には、記念品販売コーナーがあり、「物販」の場にもなっているが、企画展もビジネスチャンスなのだな。
集客数の数値目標は、あくまでも「目標」だが最近は「ノルマ」に進化して頑張らされるのか。
ヌルマ湯につかったノロマなボクにはツライ時代だが、福島市にある「ぬる湯」温泉を「ぬるま湯」温泉と言ってはいけませんから。
「蔦重」の企画展は「平成館」で行われているが、「本館」の常設展は、日本の「お宝」がコレデモかというくらい展示されている。
国宝級の「お宝」がある「東博」だが、ネーミングを「秘宝館」にするとヤバイな。
「東洋館」には中国や朝鮮、インド、東南アジアの「お宝」が、数多く展示されている。
今回、がんばって全部見たが、これってなんで日本にあるのだろうと思った。
英国には有名な「大英博物館」があり何度も行ったが、任意の寄附金箱はあっても入場料はなくタダで入れる。
聞くところによると世界中の「お宝」を勝手に持ってきたので、さすがに入場料を取るのにはタメライがあるらしい。
有名なお宝「ロゼッタストーン」はナポレオン軍がエジプト遠征で発見し、その後イギリス軍がフランス軍に戦争で勝って戦利品として「モラッタ」らしいが、それってモトモト「盗品」じゃね。
エジプトからは返還を求められてるが、なんだかんだ理由をつけて返さないでいる。
パリのルーブル美術館にある「ミロのビーナス」「サモトラケのニケ」って買ったのか、貰ったのか、あるいは発見者が頂いたのか。
「いただき○○ちゃん」は昔からいるのだな。
大英博物館にも東洋コーナーがあり日本、中国、朝鮮のお宝があったが「トーヨー」だけに「盗用品」もありそうだ。
上野公園は美術館や博物館、動物園もあって「暇つぶし」には絶好の場所だ。
公園近くに老舗鰻屋もあるが、「暇つぶし」に合う食事は「ひつまぶし」か。
私の水撒きアートも「暇つぶし」で、人生は「ヒマツブシ」だが、老舗の「ヒツマブシ」は高そうだな。
(2025.6.7) アンブレラあつし |