山のあなたのなお遠く幸いすむと人のいう。

　福島は盆地なので山を越えなければ外には出られない。

　中学時代に友人に信夫山の頂上に登れば太平洋が見えると言われ登ってみたが見えなかった。

　冗談には冗談で反応したが結果疲れた。

　信夫山に登れば、かなたに霊山が見える。山のあなただ。

　霊山からは一目瞭然で海が見えるらしいが年で体力がないので登らない。

　霊山は子どもの国なので、もう若くはないと言訳するがストロベリーホワイトペイパーは直訳か。

　山のあなたの娘の名前はロザリアでサイゼリアでアルバイトしている。時給は安いらしい。

　時給不足の時は自給自足で山にこもる娘ロザリアだ。

　ロシア民謡は多くの若者をひきつけた。おそロシアだが歌声喫茶は今はない過去の話。

　忘れてしまいたいことを（　）でくくって過去にする。

　今、私の現在の前に未来があるが毎秒過去になっていく。いつの間にか過去は６０年を超えてしまった。

　未来の時間はあとどのくらいあるのかわからないが、明日も明後日もあるような気がして生きている。

　もし余命三日だったら水撒きで上野に行くだろうか。

　答えはみっからない。

　未来にも過去にも幸、不幸はあるが、過去になくて未来にあるのが不安だ。

　一寸先は闇だが、ちょっと先も闇か。

　プチボランティアを和訳すると一寸奉仕で日本昔話になる。

　過日、上野で同じTシャツを着た団体に会った。

　外資系の某世界的企業だ。動物園前に集合し、みんなでボランティア活動をするらしい。

　社会的貢献という企業宣伝だ。

　ボランティアなのに仕事になっているので同情するが私も同情されているに違いない。

　企業戦士はワークマンだがウォークマンは昭和だ。

　ランニングマンは平成で、つぎの三代目はフライングマンか。

　進化の段階からいえば海から陸上に移動したので、もともとはスイミングマンだ。

　二足歩行になってウオークは歩けないが手が自由になる。

　私も手が自由なので地面に絵がかける。

　進化に感謝だが中国語で新幹線を「しんかんしゃん」と発音するのだ
ろうか。

　新幹線は便利だが高い。

　自由席でも上野を往復すると交通費だけでも１万６千円を少し超えるが芸のためなら妻をも中洲。

　中洲は水商売だが私は水遊びだし、水撒き芸も相変わらずナカス飛ばずなので妻に対して肩身がせまい。

　山のあなたの話が山の神さんの話になってきた。

　カールブッセの、おやつはカールとブッセか。

　最近はお菓子のかわりにスイーツという言葉が使われるが、どこかオカシイ。

　学校で遠足のスイーツは三百円以内でとでもいうのか。

　日本語を忘れた日本人は歌を忘れたカナリアだ。

　山のかなたに捨てられる。山のあなたに捨てられる。

　話の内容がカナリアぶない。山の神に捨てられないようにしよう。

　歌を忘れたカナリアはカラオケに行けば思い出す。

　カナしい過去も思い出し涙さしぐみ帰りきぬ。

　遠足の話だが家に帰るまで遠足だ。

　交通事故にあわないように草食系でも道草を食わないように。

　遠足が校外学習になり学校はつまらなくなった。

　文化祭が学習発表会になり学校はつまらなくなった。

　私は村上耳鼻科にいったら鼻がつまらなくなった。

　この文章もつまらないが参加することに意義がある。

　オリンピック精神だが酸化して燃える事がない。

　最近というより以前から何事にも無気力になっている。

　還暦ウツだがうつ手がない。

　山のあなたの幸せの青い鳥は、歌を忘れた黄色いカナリアになり、山のかなたに飛んでゆく。

　さらに赤い鳥になって翼を下さいとお願いするが、翼があっても飛べるとは限らない。

　想いが重過ぎれば飛べない。

　山のかなたの話のとりは鳥の話になってしまった。

　とりとめの無い話だ。とりあえず終わる。

　サントリー館とジェスパは近かったのか位置関係が思い出せないがコークハイで悪酔いしたのは覚えている。

　混ぜた酒はトリスか。安い酒は万事とりすだ。

　（2015.7.7）アンブレラあつし