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その268

♪人生は、どーどーめぐりの、一人旅、
風に吹かれて、終えず彷徨う。

 前号で話題にした「うすいデパート」のCMソングだが、ネットで調べたらナント、作詞が「山上路夫」作曲が「いずみたく」でビックリ、クリクリ、クリンスト、イーストウッドだ。

 今でも耳に残るCMソングなのは、作詞作曲が業界の大御所だからだな。

「♪幸せ、売ってるデパート、みんなのデパート」という一節もあるが、あの時代はデパートで買い物することが「幸せ」だったのか。

 同じ物でもデパートで買い物をするとリッチな気分にはなる。

 昔、教員時代に生徒の前で「金で幸せは買えない」なんて、偉そうな事を言った事があったが、間違いでした。

 この場をかりてお詫びします。

「金で多くの幸せが買えるし、金が無くて不幸になること」はアルアルだ。

 いしだあゆみの他に、浅野ゆうこも、うすいデパートのCMに出ていたと思うが、いしだあゆみに比べるとイマイチ、カゲがうすいデパートだ。

 「ウス」だが郡山にはウス皮饅頭という名物もある。

 以前は東北新幹線内で「郡山名物、薄皮饅頭、仙台名物、笹蒲鉾は、いかがですか」と売り子さんが車内販売していたが今は無い。ビールやコーヒー、アイスクリームなども販売していた。

 たまーにあった東京出張の帰りは、笹蒲鉾をつまみに缶ビールを「プッシュー」と開けて、飲みながら帰ってくるが楽しみだった。ツーカ、上京時の朝から「プッシュー」とする事もあったな。

 出張といっても「先進校視察」というやつで、研究公開の授業を教室の後ろでボーッと見てればいい。

 授業後の研究分科会も会場の後ろで寝ていればいい。

 真面目な先生が、研究成果を説明するのだが、難しい教育用語を使うので理解できない。先生なんだから小学生でも理解できるように話してほしい。

 難しい事は簡単に説明することが大事なのだが、難しい事を横文字を使ったりして、さらに難しく言うので困る。

 出張研修や会議だが、終了間際になって「よけいな質問」をする人がいる。

 質問された方は、嬉しくて長々と喋るので、終了時間が遅くなる。

 終了したあと個人的に聞けばいいことを、全体の場で質問するので、参加者全員が拘束され早く帰れなくなる。

 早くホテルにチェクインして、夜の街を「研修」する時間がなくなるではないか。コマッタモンダ。

 一度、秋田市の先進校視察を命じられ一泊で、教務主任の先生と秋田に行った。

 わざわざ秋田に行ったのは学校の出張旅費の残額と出張経費額がほぼ一致したからで、いわゆる年度内予算消化のためだ。

 昼の先進校視察は早めに終わらせ、夜の「研修」にくりだした。

 秋田といえば「川反(カワバタ)」だ。飲み屋で「きりたんぽ、いぶりガッコ、秋田の地酒」を堪能する。

「川反」は高い店もあるが、探せば安い店もある。

 思ったり安かったので「カワバタ、ヤスナリ」とでダジャレを言いながら深酒をしたが、秋田の銘酒「高清水」は少し値段がタカシミズ。

「トンネルを過ぎると、そこは雪国だった」は川端康成の小説「雪国」の一節だが、アットいうまにトンネルを通過する新幹線には「旅情」を感じない。

 川端康成には「伊豆の踊子」という作品もあるが、それって「いづの話?」と聞かれれば「大正時代の伊豆の話しです」と答える。

「♪あなたが、いづか話してくれた岬を ぼくは訪ねてきた」は「♪岬めぐり」だが、「いづの日か、伊豆の地」を旅してみたい。

「♪悲しみ深く海に沈めたら、この旅終えて街に帰ろう」だが、悲しみを沈めらず、「人生、どーどーめぐり」のボクです。

 (2025.4.12)アンブレラあつし

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