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その252

古希過ぎのヤボな野望

 過日、上野公園で、たまに会うオジサンから「安否伺い」の電話があった。最近、見かけないので心配して電話をしたという。

 実母や義母の新盆で、個人的に何かと忙しかったから、8月は行けない日が続いた私だが、上野に出没できなかったのは、何よりも暑さのせいだ。確実に以前より暑くなっている。

 また高齢のせいか、暑さへの耐性も衰えている。

「暑さ、寒さも彼岸まで」なんていうのは昭和の死語で、9月は「長月」だが、猛暑は「ナガツヅキ」しそうだし、10月の「神無月」も、なかなか涼しくならず暑くて「イカンナ」な月になるのか。

「暑さ寒さも彼岸まで」は、令和の今「国民の悲願まで」になるな。

 日本は自然豊かで「春夏秋冬」の四季がある美しい国だったが、最近は夏が出しゃばり、春と秋が小さくなっている。

「♪小さい秋、小さい秋、小さい秋、見つけた」なんて歌があるが、秋が小さくなりすぎて、なかなか見つけられない。

 夏場に徒歩で移動するのは、暑くて「トホホ」な気分で、高齢者運転のリスクがあっても車は手放せない。

 あと2年後に車の車検と免許運転証の更新があり、以前に、この機会に免許返納も考えたが、運転ができる内は、運を天にまかせて「運転」するしかない。人生は運を天にまかせた「運天」なのか。

 車の「運転代行」はあるが、人生の「運天代行」はないので、自分で「運天」を掴むしかないのだな。

 元祖イケメン、アランドロンが亡くなった。

 イケメンは「二枚目」とも言うが、「三枚目」もあるので「一枚目」もあるのかと思って調べたら、元々は歌舞伎用語で「八枚目」まであるらしい。

 相撲番付の「前頭」も「二枚目、三枚目」と序列があるが、前頭二枚目だからと言ってイケメン力士とは限らないし、前頭三枚目でもイケメン力士はいる。

 先場所、十両で優勝した郷土の力士「白熊」が、来場所から前頭になる。

「白熊」ってヘンなシコ名だが、以前は「高橋」という実名だった。

 愛嬌のある顔は「三枚目」だが、現在は十六枚目だ。早く昇進して「二枚目」、さらに三役を目指してほしい。

 アランドロンだが、「二枚目」って「身だしなみ」も「ナミ」ではすまないし、カッコーつけないといけないのでケッコー大変だと思う。

 私は、自他共に認める「三枚目」で長年生きてきたが「♪せめて、少しはカッコつけさせてくれ」と、残り人生「二枚目半」くらいの「イケオジーサン」を目指す、ヤボな野望を持つ、古希過ぎのボクです。

 (2024.8.31)アンブレラあつし

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