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その229

♪シャーセだなー。ボカー、君といるときが、一番、シャーセなんだ…

 私の寒いダジャレやジョークの効果か、最近めっきり涼しくなった。

 なんて自慢して「自画自賛」だが、字の下手な人は「字がずさん」で、いつも年齢より老けて見える男の人は「地がジーサン」、各自持ち寄りパーティーは各「自が持参」パーティーなんちゃて。

 前号で「敬老」を話題にしたが、実際の世の中はアンチエイジングで「嫌老」だ。

 健康維持のための「健康器具」や「若さ」をウリにしたサプリメントのCMが一日中、深夜も放送されている。

 カツラや白髪染め、化粧品なども「若く見せる」ための昔からの道具、手段で高齢化社会の成長産業になっている。

 昨年、妻の実家を取り壊した時に多くの電化製品も処分した。

 比較的新しかった冷蔵庫や大型テレビは、希望した近所の方に引き取ってもらったが、健康器具の大型電動マッサージ椅子の引き取り手がいない。

 両隣、前の家の方も聞いてみたが、それぞれに既に所有していて家庭では粗大ゴミ状態らしい。

 ぶら下がり健康器は、実家では室内物干し器になって役にたっていたが、今の日本社会の家には、少ししか使わなかった多くの健康器具がねむっている。

 ツーカ、健康器具を使うにも、それなりの気力と体力が必要で、高齢化がさらにすすむと過度な「健康器具」の使用は、新たな「健康危惧」になる。

 健康器具にも賞味期間があるのだな。

 年の話しだが、ふだんの会話の中で、年齢を聞いての反応は、「若く見えますね」がオキマリで言われた方もお世辞でも嬉しい。

 つまり「若く見える」ことが高齢者にとってハッピィーなのだ。冗談でも「年のわりには老けてますね」なんて言ってはいけない。

 相手の気分を害し人間関係が悪くなって、場合によっては絶交になる。

 私も孫がいるので孫から「おじいちゃん」と言われるのは全く抵抗がないが、他の人から「オジーサン」と言われるとムッとする。

 そんなに老けて見えるのかと落ち込んだりもする。

 上野公園での水撒き芸術活動を面白がってSNSで取上げてくれる方のコメントが「お絵かきおじいさん」とあると悲しい。

 来年は古希を迎えるのだが、今後もしばらく「謎のオジサン」でいたい。

 オジサンは年齢的に若くても叔父さん、伯父さんで、高齢になっても甥や姪からすれば、ずっと死ぬまでオジサンで幅があり「永遠のオジサン」だ。

「永遠の若大将」加山雄三は、今86歳で、とっくに後期高齢者タイショー年齢になっている。

「幸せだな、ぼくは君といる時が一番幸せなんだ。死ぬまで君をはなさないぞ。いいだろう」は「♩君といつまでも」の歌の中の台詞で、凡人はテレて言えないが、永遠の若大将は「ボクがユーゾー」でテレルことなく言える。

 海援隊の歌に「♩あんたが大将」があるが、武田鉄矢は今74歳なので来年は後期高齢者の「♩あんたがタイショー」だ。

 この歌、何回もしつこく「♩あんたがタイショー」と繰り返すが、「ボク達はショーワだい」と言い返したい。

「♩二人を夕闇がつつむ、この窓辺に・・・」とか「♩暮れなずむ町の光と影の中・・・」ともに夕暮れのサンセットで、私達の人生もやがてはサンセットで終わる。

「♩セットは日暮れて夕波小波・・・」は「♩セットの花嫁」で、今号もゲームセット終了です。

 (2023.10.7)アンブレラあつし

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