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その214

昭和留年継続中

 前号で「シャドーボクシング」を「ジャドーボクシング」なんてダジャレてみたが、たいして面白くもないか。

 相手を想定して一人でパンチの練習をするのがシャドーボクシングだ。

「ジャブ、ジャブ、左ストレート、右アッパー」と連続パンチで相手をノックアウトするイメージで練習する。

 私のブログも、「ジャブ、ジャブ」と軽くダジャレを書いて、読者をニンマリとさせ、「ストレート、アッパー」と思わず笑うダジャレを書くのが理想だが、なかなか難しい。

 面白いダジャレやオチがないまま、長々と冗長なブログになってしまう事も多い。

 文章は簡潔さが大事なのにウケ狙いで、よけいな事も書いてしまう悪いクセもある。

 ボクシングだが昭和おじさんにとってボクサーといえば、ファイティング原田、藤猛、輪島功一、ガッツ石松、具志堅用高などなどだ。

 最近のボクサーはよく分からない。ツーカ、あんま興味ない。

 藤猛は「岡山のおばあちゃん」、輪島功一は「かえる跳びパンチ」、ガッツ石松は「OK牧場」、具志堅用高は「カンムリワシ」など今でも印象深い。

 昭和のボクサーはチャンピオンになりたいというハングリー精神がむき出しで「拳闘」という言葉がぴったりしたが、最近はそーでもない。

 ボクシングもショービジネス化して、ボクサーはタレントのような華やかさはあるが、「アシタのジョー」のような昭和の泥臭さがない。

「アシタのジョー」は「昭和のジョー」で、過去の話しになってしまったのだな。

 ファイティング原田はバンタム級チャンピオンだったが、「バンタム」ってニワトリのチャボのことらしい。

 歳を重ねても知らない事はまだまだある。

 最近は年末になると恒例のNHKの紅白歌合戦に対抗して、テレビで各種格闘技合戦が行われるが、ツマラナイので見ることはない。

 昭和おじさんにとっては格闘技と言えばキックボクシングで、沢村忠だ。「真空飛び膝蹴り」なんていう大技が懐かしい。

 子どもの頃、相撲やプロレスごっこはよくしたが、キックボクシングやボクシングは危ない。一歩間違うと大怪我をする。

 学生の頃、親が金持ちの友人が都心のマンションに住んでいて、たまに遊びに行った。鉄筋なので多少音を出しても問題ない。

 友人二人が、ふざけて手に座布団をまいてボクシングごっこを始めた。はじめはジャレあっていたが、しだいにエキサイトし一発まともにパンチが当たって、本気モードになり止めるのが大変だった。

「闘争本能」は文字通り「本能」で突然現れる。

 水タオルで頭を冷やし冷静にさせたが、今思うと、あの二人、もともと互いに何か恨みがあったのかもしれない。

 サイモンとガーファンクルの歌に「♪ボクサー」という曲がある。

 いいメロディーだと思っていたが、ネットで歌詞を調べるとさらにいい。

「♪サウンドオブサイレンス」「♪ミセスロビンソン」みんな昭和青春のBGMで、いまだに昭和から「卒業」できない「昭和留年中」のボクです。

 (2023.3.11)アンブレラあつし

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