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その207

アドバイザー、ワンパイント、プリーズ

「敗軍の将は兵を語らず」は有名な言葉だが、カタールのワールドカップは、勝っても負けても監督や選手が、それぞれに感想、意見をカタールでコメントがマスコミを賑わす。

 監督や選手だけでなく評論家、コメンテイター、アイドルなど、それぞれにご意見、感想をノタマウのでワイドショーはコメントのカタール祭りだ。

 ツーカ、最近のスポーツはサッカーのみならず、野球や相撲その他、多くのスポーツ選手が評論家やお笑い芸人のように語る。

「男は黙ってサッポロビール」は三船敏郎の有名な昭和のCMだが、昔のスポーツ選手は寡黙な方が多かった。

 今はヒーローインタビューだけでなく、やたらマスコミがスポーツ選手にコメントを求める。

 スポーツも所詮はエンタメなので選手もウケねらいで、芸人のノリでジョークを言ったり、また哲学者のように難しい事を言ったりする。

 相撲界でも大関や横綱に昇進すると力士の「口上」なるものがあり、一時は難解な「四文字熟語」が流行したが、昔はあんな事はなかった。

 昔の力士は無口で「ごっつあんです」の一言で大体は終わった。貴乃花の横綱昇進時の口上は確か「不撓不屈の精神」だった。

 親方になってから相撲協会とゴタゴタあり結局、相撲界から引退したが「不屈の精神」が「卑屈の精神」になってしまったのか。

 巨人の長嶋選手の「巨人軍は永遠に不滅です」は名言で永遠に不滅だ。

 V9時代は巨人だけに強靭なチームだったが、最近の巨人はよく負ける。

 過去の栄光に永遠にすがっていては、巨人も不滅でもなくなり、ヤバクなるが「不滅のヤバイ」というアニメはありませんから。

「巨人、大鵬、卵焼き」は昭和の三強だが、大鵬の孫の「王鵬」が九州場所で活躍した。

 よく見ると懐かしい大鵬の面影があり嬉しい。大鵬のライバルに柏戸がいたが彼は山形出身だ。

 赤ちゃんの頃から力があり、ハイハイして動き回らないようにと親が柏戸に腰縄をして、臼に縛っておいたが、臼ごと引きずってハイハイしたという逸話があるらしい。

 もっともらしい話しだが、今の時代には完全な幼児虐待で親は逮捕され、親が「お縄」となる。

 スポーツ選手は強さや、うまさを見せて、なんぼの商売で芸能人とは違うと思うのだが、最近のスポーツ選手は芸能人のようだ。

 東京オリンピックの運営に広告代理店が絡み、汚職が話題になっているが、マスコミと広告代理店、芸能界は昔から癒着している。

 近い将来、吉本やジャニーズにも「スポーツ部門」ができ、スポーツ界も益々エンタメ化すれば、全ての活動が「営業」になり汚職でもなくなるのか。

 税金を使うスポーツイベント運営に民間人を登用し「みなし公務員」とかいって、民間に丸投げする担当官庁にも問題がある。

「越後屋、お前も悪じゃのう」「そういうお代官様も、ヒ、ヒ、ヒ」というのは昔から「不滅のヤバイ」構造だな。

 前記した「男は黙ってサッポロビール」だが、カタールのワールドカップはバドワイザーが、ビールのオフィシャルスポンサーらしい。

 バドワイザーのキャンペーンガールといえば、ボデコンの超ミ二でセクシーだったが、イスラムの国ではヤバイことになる。

 ワールドカップ中は特定の場所での飲酒はできるらしいが、一杯2000円では酔えない。

 英国に居た頃、日本から来た知人が、パブで「アドバイザー、ワンパイント、プリーズ」と店員に注文した時は私も焦った。

 注文したビールが来たら一杯ごとに代金を支払うのが英国流で、世の中、何事にも適切なアドバイザーは大事だ。

 (2022.12.3)アンブレラあつし

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