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その193

小指の思い出 3

 前号の「小指の思い出」だが、以前にも同名で投稿していた。

 サイト管理者のご配慮で「小指の思い出2」に直していただき感謝だ。

「思い出」は「記憶」だが、明らかにボケが進行している。

 個人的には自分自身のボケ防止のためにもなっている私のブログだが、ボケ自覚にもなる。

 自覚症状があるうちは、まだいいのだが、やがて自覚症状もなくなるのか。

 以前にも同じように題名の重複があったような気がするが、ブログの内容には、さらに多くの重複、繰り返しがあると思う。

 人間、歳をとると同じ話を何度もするがブログも同じだな。

 文章をよく見直して振り返ればいいのだが、「♪振り返っても、そこには、ただ風が吹いているだけ」なので振り返らないボクです。

 高齢者の物忘れは「老人性痴呆症」なんても言われるが、日本の田舎は老人ばかりで「老人性地方症」でもある。

 田舎に若者がいないのは仕事がないからだ。

 限界集落から廃村になっていく事例は日本各所で見られるが、仕事がなければ仕事を求めて人口流出する。

 地方に積極的に企業誘致して雇用拡大することが大事なのだが、産業構造の変化で工場誘致も簡単ではない。

「ローカル」で「モーカル」しくみにしないとローカルはロートルだけになってしまうが、安易に「若者」を田舎に受け入れると「バカ者」に「食い物」にされる。

 地方の「村おこし、町おこし」で若者移住がブームだが、「トラブルおこし」で終わってしまう事はアルアル、アルマゲドンだ。

 前号で話題にした元ヤクザのSさんだが、そのスジの方らしく歩き方が、ガニまたで両腕を大きく左右に振って歩いていた。

 また服装が派手なので遠くからでもすぐに気づく。

 自然と周りの人が遠ざかる感じだが、あの感じで自分の組の縄張りを歩いていたのか。

 私の地味な服装を見て「もっと目立つような服装にした方がウケる」とSさんからアドバイスをいただいた。

 アメ横に、いい店があるからと店名を書いたメモをもらった。

 自分としては普通の服装で活動した方がいいと思っていたので、興味はなかったのだが、急に雨が降り出し水撒きアートも出来なくなった時があった。

 ホテルのチェックインまで時間もあり、ヒマなのでメモにあった店を訪ねた。ショーウインドウには紫や白の派手なスーツが吊してある。

 先のとがったエナメルの光る靴、金ジャラのネックレス、派手なマフラーなど、完全に任侠映画の世界だ。

 私に気づいた店主が「何かお気に入りのものがありますか」とダミ声で私に話しかけてきた。

 私は「いいえ」と言ってあわてて、その場を去ったが何か絡まれたら、Sさんの名前を出そうとも思っていた。

 どの業界にも、それなりの身なりがあるが、あの店で売っていた派手な服装で芸術活動する気はしない。

 ただでさえ怪しいのに更に怪しくなる。

 Sさんは不動産関係の仕事もしていたと話していたが、今思えば「地上げ屋」で、かなり儲かったらしい。

 上野公園では、二人並んで隣同士で座って雑談するのだが、いつも私の左側に座っていた。

 私から左手を見えないようにしていたのだ。

 奥さんは秋田出身と言っていた。「秋田美人ですね」と私が言ったら照れていた。

 公園で活動していると、Sさんが今でも、ふっと現れるような気がする。

 (2022.5.21)アンブレラあつし

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