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その190

桜前線北上中、コロナ善戦停滞中

 寒の戻りもあったが、桜前線も「桜善戦」で福島も桜が開花した。

「花を愛でる」なんていう感覚は、今までは余りなかったが最近は年のせいか、妙に桜の花が愛おしい。

「花鳥風月」は日本人の伝統的な美の趣だ。花や鳥、月は目に見えるものだが「風」は空気の流れで、目には見えない。

 しかし感じることはでき「風流」を感じるなんて上品だが、私のブログは「風に吹かれて」で「風流」ではなく上品でもない。

「風」を使った言葉に「風潮」なんてものもあるが、最近の「風潮」に言葉の「言い換え」がある。

 ウクライナの首都名を「キエフ」から「キーウ」と言い換えて、自慢げに話すヤカラがいるが、これも何か変な風潮だ。

 こんな事をマジにやりはじめたら、イギリスはUKとか、ブリテンと言い換えなければならない。

 また、日本をジャパンではなく、ニッポンと呼ぶように世界に言わなければならない。

 長い間、使われてきた言い方を変えれば、「情報」としての言語の役割が混乱する。

 地名は住む人が変われば変わることもあるが、「キーウ」という地名もさらに時代をさかのぼれば、「キーウ」や「キエフ」ではない、また別な名称があったに違いない。

 南北アメリカ、アフリカ、アジア諸国の地名は、ネイティブのものもあるが、植民地の宗主国が名付けたものも多くある。

 マジ見直したら、世界地図の国名地名が変わって大混乱する。高齢者には、従来の地名が便利で定着した国のイメージがある。

 スリランカは昔「セイロン」だったが、「セイロン紅茶」は耳に馴染んでも「スリランカ紅茶」はピンとこない。

「ビルマの竪琴」のビルマは、今はミャンマーだが「♪僕の名前はミャンぼう、僕の名前はマーぼう、ふたりそろってミャンマーだ」なんていうCMはミャンマーにはないな。

 何でも一時のウケねらいで安易に変える悪い風潮が世の中にはある。

 この四月から、成人年齢が二十歳から十八歳に変わったらしいが、酒、煙草は変わらず二十歳かららしい。

 ローンが十八歳から組めるらしいが、お金の借りすぎや悪徳業者に狙われないように、いろいろ対策をするという。

 この法令変更には、十八歳から大人というのが「世界標準」ということで、与野党が賛成したと思うが、今、思えばウケねらいのパフォーマンスだ。

 また選挙法が変わり同じ高校三年生でも、十八歳になったものが選挙権を持つというのも不自然さがある。

「♪あーあー高校三年生、僕ら離ればなれになろうとも、クラス仲間はいつまでも」なのに、クラスの中で年齢で差別感が出てしまい「クラス仲間の一体感」がなくなる。

 今からでも遅くない。もとに戻してほしい。オレオレ詐欺は今まで主に「高齢者」が狙われたが、今後は「十八歳の若者」も狙われて危険だ。

 高齢者の親を持ち、また十八歳になる子どもを持つ働き盛り世代の親の心配事が増えて、寿命が縮まるではないか。

 なんて、相変わずのグッGさんの私だが、「自己責任」が「世界標準」らしいのでヤムナシ、ヤムナシ県なのか。

 話しはウクライナに戻るが、戦争が継続して泥沼化している。

 人類の文明は科学技術を中心に進歩している面もあるが、人間の本質はちっとも進歩してない。

 欧州で白人同士の戦争が長引けば互いに消耗するが、中国、インドはジッとしている。

 さすが長い歴史をもつ国は違う。世界の風潮には簡単には流されない。

 今年は寅年だが、「虎視眈々」と世界情勢をみているのが中国だ。

「コシタンタン」だが、コシのある「たんたん麺」を使った「コシタンタン」という北京料理はないな。

 以前、上野の中華料理店で「毛沢東が好んだ焼豚」と「周恩来が好んだ鍋料理」を食べた事がある。

 料理の由来を聞こうとも思ったが、店員が中国人らしいので躊躇した。「猪八戒」の焼豚とか「猪八戒」のブタ饅なんて、上海あたりにはありそうだな。

 中国のディズニーランドには、ドナルドダックの他に北京ダックというキャラクターもいるのか。

 インドといえばカレーだが、最近「カリー」と言われる事も多い。

 でも定食屋で「カツカリーひとつ」なんて注文したら、店のオヤジに睨まれそうだ。

 昭和オジサンにとっては、カツカレーがカツカリーになったらガッカリーだな。

 カレー屋で「ナンですか、ライスですか」と聞かれるが、ナンの躊躇もなくナンと答えるボクです。

 冒頭で「桜善戦」なんて書いたが、コロナも善戦してなかなか終息しない。

 桜ゼンセンは北上し南から散り始めるが、コロナゼンセンは停滞して、散りそうで散らない。

 (2022.4.9)アンブレラあつし

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