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その178

ハロイン選挙は「トリック アンド トリート」

 前号で「地獄門」とか「陽明門」とか「門」を話題にした。

 私は門については「門外漢」だが、門は見た目で「門、外観」で、日光の「陽明門」は外観がスゴイ。

 別名「日暮しの門」とも言われ、細部まで見ていると日が暮れてしまうらしい。

 なんて観光ガイドみたいなウンチクを書いてみたが、確か小学校の修学旅行は日光だった。

「日光を見ずに結構というな」なんて言葉も、この時にバスガイドさんが教えてくれたのかもしれない。

「結構、毛だらけ、猫、灰だらけ」はフーテンの寅さんの口上だが、コロナ以前の日光は「日光、人だらけ、猫、眠るだけ」だったのか。

「眠り猫」の他に「三猿」の彫刻もあって、「見ザル、聞かザル、言わザル」だが、天ザルなんて猿はいませんから。

 日光は国内有数の観光地だが、新幹線や高速道路の整備で首都圏からも「日帰り」プランになってしまい、陽明門「日暮しの門」は「日帰りの門」だな。

 コロナ以前、外国人のインバウンドで日本中に海外からの旅行者が溢れていた頃、上野公園でよく外国人と話す機会があった。

 上野には国立博物館があり、日本のお宝を一度に見ることができる。

 観光予定を聞くと、東京の他に日光、京都、奈良のコースが多い。

 当時、中国人は団体旅行が多かったが、欧米人は個人旅行にこだわる。

 アメリカ人夫婦に「日光まで、どのくらいかかる?」と聞かれたので、まる1日はかかると答えたが、本人たちは、観光も含めて行き帰り半日で往復できると思っていたらしい。

 観光ガイドブックを見ながら困ったようすだったので、「上野公園内に上野東照宮があり、そこは日光東照宮とホボ同じ」なんてテキトーなアドバイスしたら、嬉しそうな顔をして歩いて5分の上野東照宮に向かって行った。

 彼らは1時間もしないうちに、私のいる場所に戻ってきて、大変感謝されたが、日光東照宮のゴリヤクはないな。

 私に聞いたのが間違いなのだが、旅も人生も「出会い」で、人は「偶然の出会い」という運命の中で生きている。

 今後は日本で「いい出会い」があるようにとアメリカ人夫婦の後ろ姿に祈ったボクです。

 リタイアしたアメリカ人が、まず行くのはヨーロッパで次にエジプトやギリシャなどだ。

 アメリカ人は世界中で英語が通じると思っているので躊躇なく出歩く。

 中国人は中国語は世界で通じないと自覚しているので、まだまだ団体旅行が多いが、将来は英語と同じくらい中国語が使われる時代がきっとくる。

 話しは変わるが、私もついにスマホを買った。13年前に買ったガラケーで不自由はなかったのだが、生産中止で修理不可能になるというし、ガラケーの電波が止まる前に乗り換えないと何かと困る。

 最近は、スマホのセールス電話がよくきていた。

「○○様ですか、今、お時間よろしいですか」と丁寧に始まり長々とセ
ールストークが続く。

「忙しいです」と言って切ればいいのだが、ムゲに断るのも悪い気がして、ついつい聞いてしまう。

 最後は「検討します」と言って電話を切るが、一月後にまた電話がくる。今のスマホ各社の競争はスゴイ。

 電話は「電電公社」の時代が懐かしい。

 私も昔はコドモだったが、今はドコモだ。いまさらエーユーにはなれないし、ソフトバンクなんて銀行みたいな会社に縁はない。

 私がスマホにした最大の理由は、「ワクチン証明」やら何やらで、スマホを持ってないと何かと困り、確実に損をする時代になるからだ。

 実際ネット社会になっているので、情報底辺の人種は何かと「テーヘン」で「下級国民」になってしまう。

 昭和の時代から見れば、今のスマホの機能は何でもできる「魔法の道具」で、「スマホウの道具」だが、現代人の多くが魔法にかけられ、「ス魔法使い」に操られている。

 ハロインと選挙の投票日が同じになった。

 ハロインは「トリック オア トリート」だが、多くの政治家の公約は「トリック(だまし)アンド トリート(ばらまき)」だ。

 コロナ給付金だが政治家が自分の財布から出している訳ではなく、税金や国債で国民の金や借金だ。

 国民を魔法をかけて「人の金を上手にバラマク」のが政治家なので注意が必要だな。

 (2021.10.23)アンブレラあつし

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