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その151

悪霊退散、悪用退散

 前号の写真は、先日亡くなった岸部シローが沙悟浄役のテレビ番組「西遊記」のメンバー四人の集合写真だった。

 悟空役のマチャアキはスパイダースで「♪あの時、君は若かった〜」なんて歌っていたが、写真の姿は全員「あの時」で若い。

 あの時の四人も既に二人が鬼籍に入ってしまったが、寿命は必ずしも年齢の順ではないな。

 むしろ若い順から亡くなっているではナイカ、ショ−ニカ。

(冒頭から子供じみたギャグですみません)

 残る二人は現在も活躍しているが、「やがては時間の問題・・・」なんて言ったら「問題発言」だが、この「残り時間」が誰も分らない。

 そして、分ってしまうのも恐いので、明日もあると思い込んで生きている。

 私も、明日もアサッテもあると思っているので、身辺整理も先送りしてダラダラとクダラナイ事もして生きている。

 身辺整理などと書いてはみたが、恐らく99%身辺ゴミ整理廃棄が主な仕事だ。

 ゴミだって分別しないと簡単には廃棄できない。可燃ごみ、不燃ごみ、資源ごみ、粗大ごみと分別されるが、地域によっては、さらに規則があったりして、面倒で思わずシリゴミしてしまうボクです。

 間違って出してしまったら「ごみんなさい」と謝るしかない。

 今の時代、ごみの分別のできない人は分別のない人だが、私も分別がない人なので「ふーん、ベツに」と都合の悪い事は聞き流す。

 分別しても出せないのが核のゴミで、処分場に貯まる一方だが、正式には「仮置き場」なので、「正置き場」に改名して、また当分のあいだ現在地に置くしかないな。

 将来の県外の最終処分なんてタブン無理なので、また「暫定置き場」に改名してまたもや延長する。

 処分の話だが「断捨離」がブームになり使わない物の整理廃棄が流行した。

 骨董屋にとっては「断捨離」は「お宝」が安く売りにでて、ビジネスチャンスだったのか。

 安く仕入れて高く売るのが商売の基本だが、骨董品には壺とか掛け軸とか、そもそも怪しいものも多い。

 実家にも「書画骨董」の類いがあるが、売れても二束三文だな。

「二束三文」は「二足三文」とも書くらしいが、ジャイアント馬場は「一足十六文」か。

 最近の話題は「行政改革」で、標的にされたのがハンコだ。

 ハンコは印鑑とも言うが、ハンコ業界は「まことにインカンに存じます」の気持ちだと思う。

 行政改革のイケニエにされたハンコだが、お上にはハンコーできない。

 冷静に考えれば、行政改革と「印鑑廃止」は別物のような気がするが、マスコミも面白く取り上げるので、K大臣も印鑑イケニエにイケイケになっている。

 何事も行き過ぎ、やり過ぎてはイケナイ。施策に誤りがあれば訂正して欲しいが「訂正印」が必要だな。

 実はハンコがあることで便利な事は沢山ある。

 ハンコ社会で、仕事や手続きに時間がかかるなどとノタマウ人がいるが、ぶっちゃけ多くがメクラ判だ。

 マジに起案文書など読んでいたら、他の仕事ができない。

 サイン署名は、代行できないがハンコ押印は、ハンコを預かれば、誰でもできるので仕事がはかどる。

 この世の中、実際には「やりやすい」ように既に自主的に改革している事が多い。

 内部の事情がよく分らない人が、外側から見て「思いつき」で、スタンドプレーで「改革」を提案するので、困ったものだ。

 新しく着任した上司が自分の存在感をアピールするために、新しい事をすると、余計な仕事が増えて部下は困る。

「働き方改革」とか言って、結果、仕事を増やす輩だが、この方々、職場を転々と渡り歩き「手柄」にして出世する。

 残された職場は出世の踏み台にされ、残業も増えて迷惑な話だが、その方が去ると自然に元に戻っている。

 話は変わるが、コロナ感染者数のツゴーで延期されていた東京ゴーツートラベルも始まり、日本全国レッツゴーになっている。

「ゴーツートラベル」が「ゴーツーホスピタル」にならないように感染注意だ。

 過日、上野公園にゲージュツ活動に行ったが、宿泊料金がゴーツー割で35%割り引かれ、さらにホテルから千円分の地域クーポン券まで貰えた。

 これって嬉しいが、この大盤振る舞いの原資は結局税金だな。

 政治家も役人も自分の財布から、出費する訳ではないので、人気取りにクーポンも国債も、円もいくらでも印刷する。

 国の借金は確実に増え、子や孫の代にツケを残すので気をツケないといけないが、全てはコロナのせいにしよう。

 コロナのせいにすれば消費税の再値上げもしやすい。

 何かと利用されるコロナだが、「ゴーツー錬金術」がニュースになっている。

 ハロインではお化けの悪霊が出て、コロナでは人間の悪用が出るが、悪霊も悪用も退散してほしい。

 (2020.10.10)アンブレラあつし

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