前号の写真は、インドのサリー姿で踊る若い女性の写真だった。
インドの民族衣装サリーは、正面から見ると目立たないが、脇から見ると肌が露出して見えて、かなりセクシーだ。
サリーによっては、生地そのものがシースルーで、体の線が透けて見えて純情なボクはアセル。でも嬉しい。
男性をインド魔法にかけるサリー姿だが「魔法使いサリー」とは関係ありませんから。
それにしても、「ちょと、だけよ〜」のチラリズムは万国共通だな。
ボリウッド映画だが、インドのムンバイ中心の映画産業をいう。
ハリウッドにかけたらしいが、香港映画と比べてボリウッド映画の性格がよくわからない。
香港映画はカンフーのドタバタ刑事ものイメージがあるが、ボリウッドって、どんな映画なのだろう。
荒唐無稽、奇想天外のイメージだが、文化的に日本人にはウケない内容で、輸入しても韓流のように日本ではヒットしないような気がする。
ムンバイは昔は確かボンベイと言っていた。ボリウッドの「ボ」はボンベイからとったらしいが、英国の植民地時代の呼び方を、現地の昔からの呼称に変えたという。
隣国のスリランカという国も、昔はセイロンといった。
スリランカに変更するのはセイロンだけに正論だが、セイロン紅茶は定着してしまって、今更スリランカ紅茶と改名しても、スリランカでは儲かランカ。
スリランカは仏教の国でコロンボという都市があるが、「ダルマさんがコロンボ」という遊びはないと思う。
恐い顔のダルマは「泣く子もダマル、ダルマさん」なんちゃって。
話は変わるが、テニス全米大会で大坂なおみが優勝した。
ナオミ、カムバックだが「♪ナオミ、カムバック、ツー、ミー」なんて歌があったな。
ヘドバとダビデの「ナオミの夢」という歌だが、ヘドバとダビデはイスラエル人らしい。
イスラエル人に強い恨みを持つパレスチナ人にとってはイスラエルと聞いただけで、「ヘドバ」な気持ちなんだろうな。
恨みを持ち続けて生きる事は辛いことだが、恨みを持たれ続けて生きる事もきっと辛いに違いない。
ナオミの「夢」はテニスの他に「黒人差別のない社会」で黒マスクをしてアメリカの差別社会に抗議した。
昔、メキシコオリンピックの陸上競技で優勝した黒人選手が表彰台で黒手袋のコブシを上げて人種差別に抗議したことがあった。
あれから半世紀以上過ぎたが歴史は繰り返す。
キング牧師の有名な演説「私には夢がある」だが、実現のしない夢はこれからも永遠に夢のままなのか。
「自由と民主主義の国」米国は時々中国の人権問題を指摘するが、自国の黒人の人権には目をつぶる。
昔、前回の東京オリンピックの男子百メートル走で優勝したヘイズが、その後、米国で馬と競走する見世物に参加して金を稼いでいたと聞いて、メダリストがこんな事をするのだなと、子供心にショックだった記憶がある。
人種差別は根深い。ロンドン日本人学校に勤務していた時だが、日本人学校なので基本的に日本国内とほぼ同じ学校生活を送る。
校舎の清掃活動も児童生徒が行うが、英国人の英語教師に「何故、子供に清掃させるのか」とたびたび質問された。
彼らの考えは「清掃活動はワーカークラスの仕事で、トイレ清掃などとんでもない。保護者から文句が出ないのが、不思議だ」という意見だ。
トイレ清掃だけは週末に清掃業者にも、清掃委託していたが、清掃員は全員黒人だった。
教頭職だったので校舎全体を管理見回りするのだが、若い黒人女性が、笑顔で生き生きとトイレ清掃活動している。
日本ではあり得ない風景だ。
ロンドンにもホームレスは大勢いるが、白人は落ちぶれても商業ビルや公共施設のトイレ清掃は絶対にしない。
階級社会の、お約束の「人種による仕事の棲み分け」が定着している
ヨーロッパだ。
ある英国人教師は「学校のトイレ清掃はワーカークラスの仕事で、彼らの仕事を奪ってはいけない。またトイレ清掃のような汚い仕事は、優秀な日本人のプライドも汚す」と言う。
長い歴史の中で培われた人種に対する偏見差別は、かなり根深いな。
米国は移民の国で「自由で平等」なんて理想を言っちゃたので、理想と現実の矛盾がしばしば出てくる。
米国を一つにまとめるには対外的に共通の敵をつくることなので、最近は中国をターゲットにして攻撃する。
中国膨張政策を非難する米国だが、米国は既に十分に膨張して世界各地に軍隊を配備しており日本もその一つになっているが現実だ。
自分たちの膨張政策は「正義」で、他の国がマネすると文句を言う困った国だが、自分の事を棚に上げるのは世の常だな。
人種差別だが、日本にも沖縄民、アイヌ民に対する差別、部落差別、外国人差別は昔からある。
最近は原発被爆差別、コロナ差別と新しい差別が次々に出てくる。
差別は悪いことだが、「赤信号、みんなで渡れば恐くない」で、差別も「ミンナですれば悪くない」になってくる。
元々、人は差別が好きなのだな。
マジな話になってしまったが、マジがってますか?
彼岸も過ぎて、すっかり秋の気配だ。
「♪更けゆく〜、秋の夜、旅の空の〜」だが、シルバーウィークが終わり「♪老けゆく、秋の夜、ウワの空の」のボクです。
「♪旅の空の」の空を見に「ゴーツー、トラベル」で旅にも出たいが、観光地は空より多くの人を見るようになる。
芭蕉や西行、三蔵法師やマルコポーロも「ゴーツー、トラベル」で人生は旅だが、当時は旅行代金の割引はなかったな。
西遊記の沙悟浄役の岸部シローは亡くなり、西方浄土にゴーツートラベルしてしまったが、片道切符の旅で往復割引はない。合掌。
(2020.9.26)アンブレラあつし |