世間はコロナコロナでマスコミも、ますますマスコロナだが、結局の所、誰も経験しなかった事なので試行錯誤をしながら、前代未聞、想定外の事に一歩一歩手探りで対応するしかない。
そんな昨今、ボクは朝ドラを毎日見ている。(前後の脈絡は全くないが。)
「エール」は福島出身の作曲家、古関裕而の物語だ。朝から、福島弁が耳に心地よい。
「コロナなんか、サスケネ。いづがは、おわっがら」なんて福島訛りの天からのエールが朝から聞こえそうだ。
古関裕而は附属小の卒業生で大先輩だが、後輩に有名人がいても大後輩とは言わないな。
その附属小だが、小学1年の一学期だけ木造の古い校舎に通学していた。
廊下を走ると床がぬけるので走るなと、入学そうそう先生に指導された記憶がある。
移転した新校舎は鉄筋だったので、みんな廊下を走っていたが、木造だろうが鉄筋だろうが、本来、校舎の廊下を走ってはいけない。
「小さな子と大きな子が廊下で衝突したら、小さな子が大けがをする」なんて先生らしい事を書いてみるボクです。
小学校の古い木造校舎のあった場所は、智恵子抄で有名な「あの光るのが阿武隈川」の阿武隈川がすぐ近くを流れる。川向こうには弁天山がある。
福島市は西には吾妻山があり盆地の真ん中に信夫山がある。
昔、東京での学生時代に福島を旅行したという知人から「福島って、盆地の真ん中に不思議な感じで山がぽつんとあるんだよね、あれなんで」と聞かれた事がある。
私には見慣れた風景なので、不思議に思ったことはなかったが、よく考えれば「♪なんでだろう♪なんでだろう」だ。
最近は、花見山という文字通り花咲く山が、市内観光の目玉になってしまって、信夫山も弁天山も存在感が薄いが、小学校の遠足といえば信夫山と弁天山が定番だった。
信夫山には岩に「弁慶の足跡」なる凹みがあったが、今でもあるのだろうか。
ジャイアント馬場の16文より大きい足だったに違いないが、「バカ
の大足、マヌケの小足」って、昔から言葉は差別的だな。
2、3年前、久しぶりに恐らく半世紀以上ぶりに弁天山に行ってみた。桜の季節で桜満開の時期だったが、不思議なくらい周りには誰もいない。
弁天山から近くではないが、運動のつもりで少し歩けばたどり着く場所に花見山がある。
花見山は福島駅から直通のシャトルバスもあり、例年県内外の観光客が訪れ、茶屋や土産物屋もあって大勢の観光客で賑わう。
観光バスで団体客も多数訪れる。みんな花見山に吸い取られてしっまたのだな。
今は誰も顧みない弁天山の桜の花だが、私に「見に来てくれてありがとう」と言っているようだった。
「観光」は集客数を競うビジネスで何もかも「経済効果」の時代になっているが、観光客に媚びることなく、人知れず咲く桜の花は美しい。
遠い昔、小学生の頃、体育館で古関裕而先輩のお話を聞く会があったような気がするが、私の記憶違い、勘違いかもしれない。
最近、記憶と妄想が混在した夢をみることが多い。
若い頃の、でっかい夢は時々、誇大妄想になるが、古い昔の思い出は古代妄想になるのか。
遠方より福島に来客があれば、先ず古関裕而記念館を案内する。
以前、佐賀県から知人が来福した時、野口英世記念館に行きたいとのことだったが、野口英世記念館は遠方で、さらにもう一泊しないといけないと大げさな事を言って、近場の古関裕而記念館に案内した。
ここでしか買えないとか言ってCDやカタログ誌も買わせた。
ちょっと押しつけすぎたかなとも思ったが、後日、彼の年老いた両親
が古関裕而の曲を大変喜んだと感謝の礼状が、彼からあった。
ご両親は高齢ながらも車を運転することがあり、カーステレオで古関裕而の曲をよく聴き「長崎の鐘」になると涙ぐむというが、涙目運転は事故を起こしやすいのでヤバイな。
運転中の選曲は行進曲を中心にしてほしいが、コーシン曲にノリすぎてスピードを出しすぎると免許コーシンできなくなるので注意だ。
今度、彼が来県したら野口英世記念館を案内しなければならないが、ワザと遠回りをして、佐賀県と比べて福島県がいかに広いか自慢しよう。
地元民の郷土自慢は悲しいサガだが、サガにも吉野ヶ里という有名な遺跡があるらしい。
「♪サガしものは何ですか、見つかりにくいものですか」って遺跡発掘の歌ではありませんから。
附属小は地元では附小(フショー)と呼ばれている。
岸波通信の投稿者にも同校出身者が多いが、附属小卒の同窓会は、フショー息子、娘の集まりになるのか。
誰とは言えないが、フショー息子は、自分も含めて何人か心あたりがある。
朝ドラでの、菊池桃子の福島弁や薬師丸ひろ子の豊橋弁がイイね。
「♪時をかける少女」の原田知世もだが、昔少女は、今はみんなオバサンになってしまって「♪時をかけた少女」だ。
少女は成長してオバサン、オバーサンに進化する。
成長は老化だが、進化に変異があるように変異型のオバサン、オジサンもいる。
誰とは言えないが心あたりはある。
(2020.5.9)アンブレラあつし |