今までにない台風を経験した。私の記憶では県内でこんなに多くの場所で川が氾濫した事はない。
幸い私が住む福島市は大きな被害はなかったが、周辺の市や町は水害で甚大な被害だ。
福島市はラッキーだったと思うが、他の場所で河川が早期に氾濫したので、その分、福島市が救われたとも言える。
ひとつの「幸運」は他の「不幸」のうえに成り立つのか。
人は知らず知らずに人の不幸を踏み台にして、幸運を掴んでいるのかもしれない。
テレビで何度も避難を呼びかけていたが、大げさな情報ではなかったな。
今後は心を入れ替えて真面目に避難準備をし避難行動をとろう。
非常食にカレーは定番だが、台風の時はタイ風カレーとタイ風ライスがベストチョイスか。
なんて、ちっとも反省してないボクです。
話は変わるが、夏から騒動になっていた愛知トリエンナーレが終わった。
以前のブログに愛知トリエンナーレを取り上げた事があると思って、過去ブログを見直したら第55号で話題にしていた。
あの時は展示した小鳥のトリアツカイが、残酷と問題になった。
芸術がゲージュツとかアートとかの言葉になっている今の時代において、この業界は「どーにでもナーレ」でなんでもありだ。
大騒ぎして話題になり、最終的に経済効果があれば大成功だ。
今回も主催者の面々が、それぞれに自分の主張に頑張り「売名行為」のチャンスにもなった。
これで運営が最終的に黒字になれば運営責任者も、県知事も、市長も、それぞれに内心嬉しいに違いない。
文化庁の補助金もなくなって節税にもつながり、メデタシメデタシだ。
人のケンカは面白く視聴率が取れるので、マスコミもハリキッて報道するしスポンサーも嬉しい。
表現の自由とか不自由とかの作家も時の人となり「有名」になって本当は喜んでいるに違いない。
結局、誰も損はしないゲージュツ劇場だ。
ゴタゴタしたついでに、今回、炎上した作品の「再展示」に、逆に抗議して自作の撤去を申し出る作家がいれば、さらに面白いゲージュツ劇場第二幕になったのだが、そんな作家はいないか。
実はこの業界も村社会で、それぞれの部族があり、そのボスの方針には逆らえない。
この種のゲージュツ展では、反権力的な雰囲気のアートがウケルらしい。
子どものイタズラ、アソビの類いの表現でも、もっともらしい理屈をつけて美術展に展示すると、ゲージュツになって、ありがたがる人も多い。
あえて暴言覚悟で言えば、芸術の名を借りたナリスマシ詐欺のようなものだ。
入場料を払った本人がヨカッタと満足すればいいことだが、入場料を払ったのでヨカッタと思うしかない。
見に行って損したと思う事は自己否定につながり不幸になる。
ビエンナーレとかトリエンナーレとか、この種のゲージュツ祭が流行りだして久しいが、文化的芸術的事業を装った「クワセモノ」も多く、イベント屋のシノギに利用されている。
祭りのあとに残るのは大量の粗大ゴミだが、あとの祭りか。
なんてイロイロ書いてはきたが私もナリスマシ路上芸術家だ。
路上水撒き活動の他に、時々紙にも本人の干支や星座、簡単な似顔絵など描いて無理やりプレゼントしている。
私に描いてもらうと「寿命プラス、12年長生きする」とか「十人
に一人の割合で運気が上がる」とか、何の根拠もないのに、占い師みたいな事も言っている。
私は約30年間、教師になりすましていたな。
早期退職してからはゲージュツカになりすまし、画伯きどりでいるが、アメンボってミズスマシのナリスマシか、なんて秋の夜長に妄想しているボクです。
(2019.10.19)アンブレラあつし |