以前の号で話題にしたことだが、東京都美術館ニュース457号に私の水撒きアート活動が掲載された。
ネットでも見れるので興味がある方は検索してほしい。
文章内容は私の話を元にライターがまとめたもので、さすが文章のプロ、上手く書けている。
暇つぶしに思いつきでやって事でも、まわりの方が、それなりに評価してくれると、その気になってハッスルする私は困ったオジサンだ。
「バカもおだてりゃ木に登る」だが、カバもおだてると木に登るのか。そんなカバな話は聞いたことがない。
馬と鹿でバカって馬と鹿に対する差別用語だが、ウマさら抗議してもシカたないか。
「♪私、バカよねー、おバカさんよねー」だが「♪踊るアホウに、見るアホウ、同じアホなら、踊らにゃ損損」って、人生はやはり損得勘定だ。
損すれば悲しいし、得すれば嬉しいが「損得感情」という四字熟語はない。
今回、都美術館ニュースに取り上げられたからか、ムンク展の内覧会レセプションの案内が私に届いた。
展覧会入場料はタダだし高価なカタログももらえるし、レセプション会場では、シャンパンやワインも飲めるらしいので損得感情で参加してみた。
開会式の進行はテレビ朝日の女子アナで、やたらと輝いていてオーラがある。
できればオトモダチになりたいが展覧会の会場で、ブルーライトヨコシマな考えを持ってはいけない。
開会式では偉い人の話が多過ぎてウンザリしたが、ムンク展でモンクを言ってはいけないか。
他に有名人がいないかと探したが会場が暗いし、私の目も悪いので発見できなかった。
つーか、私はもともと有名な芸術家に面識もないし、芸能人だって目立つ格好では来ない。
レセプション会場では、高そうなシャンパンやワインが飲み放題だが、話す人もなくヒトリ立ち飲みオジサン状態だ。
つまみはオシャレなオードブルで、居酒屋のような焼き鳥やオデンはない。
場違い感を感じ早々に退出した。
飲み足りないので、上野の場末の居酒屋に立ち寄り、ビールと煮込み、焼き鳥を注文した。
若い店員が注文を大きな声で繰り返す。美術館ではムンクの「叫び」を観たが、居酒屋では店員の「叫び」を聞いた。
景気づけの「叫び」だが「煮込み一丁、レバ塩三丁、いじょうで」と大声で公言されると、やや気恥ずかしく、レバ塩五丁にすればよかったかな、などと後悔する酔いどれオジサンの私だ。
さらに焼酎、カシラ、ハツを追加注文して、秋の夜長の酒浸りだが、ムンクの代表作品も「サケビ」たりか。
勘定をすまして店を出ると、また店員に「お客さ-ん、忘れ物ー」と叫ばれる。
忘れ物はムンクのカタログで、「すみません」と言って受け取るが、ムンクの重い想いがあるのかカタログも重い。
会場で見たムンクの作品は暗い作品が多く、気も重くなり、足取りも重く宿に帰る。
(2018.11.1)アンブレラあつし |