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その101

昭和ノスタル爺さん

 100号の添付写真は、岡田奈々か浅田美代子を予想していたのだが、吉永小百合で、過去の添付写真をチェックしたら吉永小百合は何と3回目だった。

「畏れおおくも先きの副将軍、水戸光圀候」や「摂政関白太政大臣、藤原のドンガバチョ、ゴム長」級の大物女優で、相撲で言えば双葉山、野球で言えば長嶋。

 大リーグだったらベーブルース、柔道で言えばヘーシンク、サッカーで言えばペレ、麻雀で言えば国士無双、ポーカーで言えばロイヤルストレートフラッシュ級の女優だが、例えがシツコイか。

 それに双葉山とかベーブルースとか古スギ良太郎だ。

 栗原小巻もイイネ。でもヤッパ、吉永小百合でしょ。昭和の大女優に原節子という方がいたらしいが、よくわからないし大女優はヤッパ小百合様で、彼女の熱心なファンを指してサユリストという言葉さえある。

 彼らの前で小百合様の悪口でも言おうものなら、怒りでサユリストがテロリストなり攻撃されるかもしれない。

 ちなみに栗原小巻のファンはコマキストというらしいが、語感がマルキストに似ていて崇高な、そしてコミュニストの危険な思想性を感じる。

 先日、女優の樹木希林が他界したが元の芸名がなかなか思い出せなかった。ネットで検索すればいいのだが悔しいのでガンバって思い出すことにした。

 思い出せそうで思い出せない。ウーン、あ行から言ってみる。あ・・・い・・・、か行に移り、か・・・き・・・やっぱ無理。

 このままでは「ん」までいってしまい、ウンざりだが、諦めてはいけない。

 しばらく休み、突然「悠木千帆」が記憶の奥から出現。やったー、思い出した。

 小さな達成感が嬉しく小さなシアワセだが、目じりの小じわを小さなシワわせとはいわないか。

 郷ひろみと彼女の歌で「りんご殺人事件」という歌があったが、白雪姫の物語は「りんご殺人未遂事件」か。

「♪赤いりんごに唇よせて、黙って見ている青い空」だが、青い空を見ているのは私なのか、あるいは青い空が私を見ているのか。

 悩んでしまうがドーでもいい事で悩んでいると眠れなくなって人生損をする。

「地下鉄の電車はどこから入れたのでしょうね」をネタにする漫才が昔あったが、今は多くの路線が相互乗り入れで繋がり、地下鉄もしばらく走ると地上に出てくるので、この件で悩むことはなくなった。

「♪ワケの分らないことでー、悩んでいるうち、老いぼれてしまうから」だが、熟年恋愛、老いらくの恋を「老いボレ」とはいわない。

 過去の回顧は懐古でノスタルジーだが、私は昭和懐古のノスタル爺だ。

 最近は脳機能も低下し、脳すたる爺にもなって物忘れをよくする。

 上野公園で以前に会った人から挨拶される事があるが直ぐに思い出せない。

 とりあえず話を合わせて、その場を繕う、その場しのぎだ。

 私は毎日、毎時間、毎分、毎秒、その場シノギで生きているが、人は今という時間を生きなければ死ぬ。

「爺さん」だが、いつ頃からか、お爺さんをジージ、お婆さんをバーバと呼ぶのが普通になっている。

 私はこの言葉が学習院用語の「ごきげんよう」に似た語感がして個人的に馴染めない。

 夏休みに埼玉から幼稚園の孫が帰省したが、出迎えた福島駅改札口で「爺ちゃん,ジーちゃん、Gちゃん」と大きな声で叫ぶ子供は、まぎれもなく私の孫で、昭和ノスタル爺さんのDNAを引き継いでいるナ。

「この親にしてこの子あり」だが「この孫にしてこの祖父あり」か。

 隔世遺伝だけにカクセ―ないものがあり血は争えない。

 (2018.10.2)アンブレラあつし

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