岸波通信ご推奨の「ふくしま近代医学150年 黎明期の群像」を買い求め、先日早速読みました。
歴史を巡ることが割と好きで(雑感 87)、医学という比較的身近なテーマということもあり、一気に読み進めることができました。
Web版に比べて書籍版は写真や補足説明が多く、より掘り下げた内容となっていました。
「黎明期の群像」
福島県といえば最近は、日本酒鑑評会での金賞受賞数が9年連続日本一であることが話題になり、日本一日本酒が美味しいことがお国自慢となっています。
今回はさらに、近代医学の分野でも福島県ゆかりの方々が大きく寄与していることを知り、福島県出身者としましては自慢の種が一つ増えました。
9年連続日本一!
ただ、他の都道府県のことは知りませんので、比較論ではなく絶対論としての自慢ですね。
第1章にシーボルト、高野長英の名前を見れば吉村昭著「ふぉん・しいほるとの娘」「長英逃亡」を思い出し、2章に「斎藤一率いる新選組」とあれば浅田次郎著「一刀斎夢禄」(斎藤一を後ろから読むと“いっとうさい”)を思い出しました。
「一刀斎夢禄」
4章に幕府静養医学所頭取の松本良順、海軍軍医の高木兼寛とあれば、またまた吉村昭著でありますが「暁の旅人」そして「白い航跡」が、10章に前野良沢、11章に杉田玄白とあれば「冬の鷹」が思い浮かびました(余談ですが吉村昭は医学関係の小説も結構書いているのですね)。
22章の野口英世といえばやはり渡辺淳一著の「遠き落日」ですね。
「遠き落日」
患者として登場する夏目漱石、樋口一葉に関しては井上ひさし著「吾輩は漱石である」「頭痛肩こり樋口一葉」を思い出しました。
読むことは人を豊かにしているような気がしました(雑感 1)。
ツーさん【2023.2.27掲載】
葉羽 お買い上げありがとうございます。しかも早速の感想まで。この本は同窓会で買い上げて、福島県内の全ての小・中・高等学校の図書室に寄贈しました。ま、著作権は放棄したので、僕には一銭も入ってこないんだけど(笑)