海の向こうの大リーグでは今年、エンゼルスの二刀流・大谷翔平選手が「シーズン2桁勝利&2桁本塁打(15勝34本塁打)」を達成し、それは104年ぶりのことと話題になりました。
104年前にそれを達成したのはベーブ・ルース(13勝11本塁打)ですが、私は小学校の時に彼の偉人伝を読んでいて、「予告ホームラン」やら、病床の少年との「約束のホームラン」などの話には、幼心に感銘を受けた記憶があります。
べーブルース
ところで「シーズン2桁勝利&2桁本塁打」なんてことが話題になるとは誰も思っていなかったと思います。
104年前と言えばまだまだ大リーグ創成期で、その頃二刀流はよくあったのではないでしょうか。
ベーブ・ルースと共に幼い頃から知っていたタイ・カッブにも、投手としての成績も残っています。
戦前の記録ですが、阪神の景浦将選手には1937年15勝5本塁打の記録が残っています(記録は春秋合算)。
景浦将選手(阪神)
現代の野球ではシーズン10本塁打なら長距離砲の仲間ですし、10勝ならエース級です。
どちらか一方を達成するのも至難の業ですが、それを一人でやり遂げるとは、まさに脱帽です。
昔は打撃も良い投手が結構いて、堀内恒夫投手(巨人)は無安打無得点試合で自身3本塁打、金田正一投手(国鉄→巨人)は代打で打席に立ったこともあります。
堀内恒夫の3打席連続本塁打
シーズン10本塁打の投手がいたのではと「プロ野球データブック」(雑感 269)で調べますと、1950年の藤本英雄投手(巨人)の7本が最多でした(投手としては26勝)。
ベーブ・ルースと大谷翔平選手の記録を単純に比較することはできませんが、偉大な記録に同時代として触れることができたのは、野球ファンの私にとっては何とも言えない感慨深いものがあります。
ツーさん【2022.12.19掲載】
葉羽 大谷が先に出現していれば、堀内や桑田は「二刀流」の道を歩んだかもしれないな(笑)