雑感271に、プロ野球でクライマックスシリーズ(CS:ファーストステージ(CS1)とファイナルステージ(CS2))が始まってからの16年間で、シーズン3位のチームが日本シリーズをも勝ったのは2010年のロッテだけと記しました。
以下は、一ロッテファンのささやきです。
ロッテ日本一/2010年
CSは3位のチームが勝ちあがるのに大きな障壁があります。まずはCS1もCS2も敵地で戦わなければならないことです。
敵地ですのでビジター応援席はごく一部で、ホームチームの応援がサラウンドで聞こえるのに対してモノラルといった感じです。
そして、これはシーズン2位のチームがCS1を突破しても同じことですが、シーズン1位のチームにはCS2で1勝のアドバンテージが与えられます。
さらにCS1第1戦とCS2第1戦は中3日です(なお2010年は中4日でした)。
ということはシーズン1位のチームはエースが先発しますが、CS1を突破したチームは3番手以降の先発となります。
引分け再試合がないことも上位チームに有利な条件です。
さて2010年のロッテは「史上最大の下克上」と言われましたが、まずはシーズン最後を3連勝で締め、最終戦で3位に浮上しました。
CS1では第1戦も第2戦も9回表に追付き、延長戦を制しました。
CS2では初戦を勝ったものの第2、3戦を落としあっという間に王手を掛けられましたが、そこから3連勝で日本シリーズ進出を決めました。
敗れたホークスのベンチ/2010年
シーズン最後の3戦からまさに「史上最大の下克上」と言われるに相応しい戦いでした。
CS進出を決めた時に日本一までマジック10と思いましたが、それが実現してしまい、ロッテファンには忘れられないシーズンでした。
それを超えるのはシーズン1位での日本一ですね。
ツーさん【2022.12.26掲載】
葉羽 皆様にお知らせします。このコーナーですが、筆者療養中につき、しばし休筆となります。無事復帰されることをお祈り申し上げます。