先日読みました戦争小説集「永遠の夏」(実業之日本社文庫)の中に、五木寛之の短編「私刑の夏」が収載されていました。
その初出(しょしゅつ)は「海を見ていたジョニー」で、それは私が初めて買った現代流行作家の本でした(雑感 239)。
昭和44(1969)年10月、中学3年の秋でした(裏表紙裏に購入日が記してありました)。
「海を見ていたジョニー」のカバー(筆者提供)
30年くらいは実家の物置に入っていましたが、今は書斎の本棚にあります。
今はまだ公的年金の他に退職金を年金の形で受け取っていて、読みたい本は、ほとんどは文庫本ですが、買って読んでいます。
75歳になると公的年金のみになりますので、出費を抑えるためにも、昔読んだ本を二度読みしようと考えています。
書斎の本棚(by 葉羽)
五木寛之の本は中学3年の時に4、5冊読んでいますが、中学3年の段階で本当に理解できていたのか、そんなことを知りたくて。
勿論、面白かったと印象深く残っている本を二度読みする楽しみもありますが。
今回は期せずして二度読みしたわけですが、今の私には十分に理解できる内容で、外地からの引揚げを題材に、ミステリー的な要素もあり興味深く読めました。
戦争小説集「永遠の夏」
今でこそ先の大戦のことはある程度知っていますが(雑感 87)、中学3年の時は大戦があったことしか知らず(歴史の授業でもほとんど教えてくれませんでしたし)、外地からの引揚げは全く知らなかったはずです。
小説はいつ読むかによって感受性や理解度も違ってきますので(雑感 63)、老後の、後期高齢者となる75歳過ぎと思っていますが、楽しみが一つできました。
葉羽 残念ながら僕は数年前に思い切って本を処分した。書斎が二階だし地震で度々エライことになっちゃったからね。ただ、Kindleの中には千冊以上入ってるけどね♪