自分の家に初めてテレビが置かれるようになったのは、私が小学1年の時、昭和36(1961)年でした。
今から見れば限りなく丸に近いような画面の、14インチ白黒テレビでした(写真1)。
写真1:昭和36年購入の白黒テレビ(昭和39(1964)年1月頃撮影:筆者提供)
カラーテレビが置かれたのは中学1年の時でしたが、白黒テレビも補助として使っていましたので、中学高校の時はカラーも白黒もどちらも観ていました。
大学に入ってアパート暮らしを始めた当初はテレビを持っていませんでしたが、使っていないからと大家さんが白黒テレビを貸してくれました。
大学3年の時にカラーテレビを購入し、ようやく白黒テレビとは決別できました。
写真1のテレビの右に写っている人形は、実家売却少し前までありましたので(写真2)、実家に50年以上置いてあったのですね。
写真2:売却した実家にあった人形(筆者撮影)
でもテレビを観始まった頃に放映していたNHK「魔法のじゅうたん」で、「アブラカタビラ!」と言っていた黒柳徹子が未だにテレビに出ているのは、60年以上ということで、もっと凄いですね。
魔法のじゅうたんの黒柳徹子(右)
白黒テレビの記憶として鮮明なのは、小学3年だった昭和38(1963)年11月、父が「日米間初の衛星生中継が始まるぞ」とワクワク期待感で点けたテレビに、ケネディ大統領暗殺のニュースが流れたことです。子供心にも衝撃を受けました。
ケネディ大統領の暗殺事件
あの頃の番組で「お笑い三人組」「てなもんや三度笠」「シャボン玉ホリデー」「ロッテ歌のアルバム」などが懐かしく思い出されます。
それらは親と一緒に観ていた記憶があり、中学生になった頃からはそういうこともなくなり、白黒テレビの前に一家団欒があった気がします。
葉羽 ケネディ暗殺の衛星放送は本当に衝撃だった。婆ちゃんと二人で見てたんだよね。"歴史に立ち会う"というのはこういう事なんだな・・と漠然と感じていた。