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雑感233 これも奇遇?




by Tsuji
Reported by Tsuji
MP3"くつろぎ時間" by 音楽の卵
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 昨年12月上旬に瀬戸内ツアーに出掛けましたが(雑感 225&228)、初日に倉敷の大原美術館を訪れました。訪れることは1ヶ月前には決めていました。

 訪れる2週間前くらいですが、原田マハの「楽園のカンヴァス」(ちなみに山本周五郎賞受賞作)を読んでいましたら、何と主人公が大原美術館の監視員でした。

  『楽園のカンヴァス』原田マハ

 エル・グレコ「受胎告知」やパブロ・ピカソ「鳥籠」が展示されていることや展示に至った経緯は、その小説で知りました。

 1月24日の朝日新聞夕刊に、敗戦後もグアム島の密林に潜んだ元日本軍兵士・横井庄一さんが、現地で住民に発見されてから24日で丸50年となったということで、「不屈の心 横井さんのように」なる題の記事が載っていました。

  横井庄一さん

 その記事に接した翌日ですが、三浦しをんの「あの家に暮らす四人の女」(ちなみに織田作之助賞受賞作)を読んでいましたら、何と何と文中に「・・・実はその日、グアムのジャングルから、元日本兵の横井庄一さんが帰国したのである。NHKは二時から特別番組を放送し、羽田空港に降り立つ横井氏の姿に・・・」と。

  『あの家に暮らす四人の女』三浦しをん

「奇遇」とは「人と思いがけず会った」時に使う言葉で、上述のようなことは「偶然」と言うのが一般的かもしれませんが、「本との出会い」も「人との出会い」と同等に位置付けている私にとっては、やはり「奇遇」という言葉がしっくりします。

  ドラマ「あの家に暮らす四人の女」

 この雑感でも奇遇に関して何度か書いていて(雑感 48、116、187)、結果論としてシリーズ化できそうでしたが、67年も生きていれば、そのぐらいの奇遇には出会うということでしょうか。

葉羽葉羽 僕の場合、「奇遇」は仕事絡みが非常に多い。まあ、県庁のほぼ全ての部局制覇という多様な仕事・多様な人との交流を経験すれば、必ずどこかで繋がって来るもんだろうけどね。


大原美術館

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