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雑感162 昭和39年10月10日




by Tsuji
Reported by Tsuji
MP3"くつろぎ時間" by 音楽の卵
Site arranged by 葉羽

 奥田英朗の小説「オリンピックの身代金」のクライマックスシーンに昭和39(1964)年10月10日土曜日の、前回の東京オリンピックの開会式の式次第の記載がありました。

「午後1時10分音楽隊入場・・・午後2時選手団入場開始・・・同52分天皇陛下による開会宣言・・・午後3時5分聖火ランナー入場、同8分聖火台にて点火、直後に選手宣誓・・・」。

  開会式実施要領

 後に発行された写真集や記録映画で記憶が肉付けされた部分もあるかもしれませんが、今でもその時の情景を思い出せます。

 カラーテレビが普及し始めた頃でしたが我が家はまだ白黒で、江戸東京博物館の「高度成長期の東京 ひばりが丘団地」に展示されているような、画面がやたら丸いテレビで観ていました。

 手許には国立競技場のプラモデルがあり、それと比べていたのでしょうね。

  国立競技場のプラモデル

 社会人になってからは結婚記念日とか子供の誕生日とか日付まで記憶している日が何日かありますが、物心が付いてから大学卒業までで「あの頃」ではなく「あの日」と記憶しているのはこの日だけです。

 当時の10月10日は福島市の稲荷神社のお祭りの日で学校は休み、通常は街が賑わい、山車や神輿が繰り出し、各町内で何か儀式が行われますが、その年は閑散とし係の方が仕方なく対応している感じでした。

  日本チームの入場行進

 そんなこともあって昭和39年10月10日は「あの日」として記憶に残っているのだと思いますが、昭和29(1954)年生まれで「戦争を知らない子供たち」と言われた私も、戦後日本の復興の極みといった思いで見つめ、余計記憶に残っているのでしょうか。

  ツーさん【2020.10.5掲載】

葉羽葉羽 小学5~6年生の頃? 我が家は両親が土日も無く仕事していて家に居なかったし、バアサンとだからあまり注目してテレビ見てなかったかなぁ・・その頃のウチは貧しかったし。後からニュースで繰り返し流れたから、その記憶として残っている。スポーツ自体にあまり興味が無かったのかもしれない。淋しい少年時代だ(笑)


1964東京オリンピック

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