渡辺淳一の小説を読んでいたら「嬲る」という表現がありました。
還暦を過ぎたとはいえ、まだまだ人生初めて巡り合う漢字も多々あり、その漢字が読めなかったこと自体は落込むほどのことではなかったのですが、それを「なぶる」と読むことに驚きました。
「弄る」と書いて「なぶる」と読むことは知っていたのですが。
女性蔑視の最たる漢字と思いましたが、調べてみますと「嫐る(なぶる)」もあり、男女平等かと妙に納得しました。
でも女性蔑視の言葉や漢字は多く、女偏や女の付く漢字にはそういうものが多いですね。枚挙に暇がないほどです。
男のしゅうとは「舅」ですが、女のしゅうとは「姑」で女が古い。
おじいさんもおばあさんも皺が波打っているのに、男は「お爺さん」(「耶」は父のことで、父の父で爺)で、女は「お婆さん」です。
「老婆」とはよく聞きますが、対語の「老爺(ろうや)」はあまり聞きません。男であっても「老婆心ながら・・・」と。
「好々爺(こうこうや)」とは言いますが、「好々婆」はありません。
「好々爺」(笑)
そもそも女偏はあるのに男偏はありません。
そして女が3人で「姦しい(かしましい)」、いくじがない男のことを「女々しい」。
いくじがない女性に対する「男々しい」があってもよいかと思ったりします。
差別用語ということで、昔は使っていたが最近は聞かない、目にしない言葉もあるのに、女性蔑視の言葉や漢字に何か動きはないのでしょうか。
ツーさん【2019.2.11掲載】
葉羽 言われてみると確かに女性蔑視的な漢字って多いよね。ただ僕は古い男だから、やはり「女らしい女性」に魅力を感じるけど。逆に「男前の女性」に魅力を感じる男もいるんだから、別にいろいろあっていいんじゃないかとも思う。