渡辺淳一、五木寛之、井上ひさし、山崎豊子の小説は全部読み、因みに村上春樹の小説も新潮文庫は全て読んでいますが、次は誰にしようかと思っている時に「日本文学100年の名作」全10巻なるものを見付けました。
1914年から2013年までを10年ごとに区切っての10巻で、145人の短編小説が収められています。
そのうち読んだことのある作家のものは17編で、残りは初めて読む作家のものでした。
上述のように同時代に生きた(生きている)、自分の世代以上の作家のものばかり読んでいましたので、自分より若い世代の作家の作品を読む初めての機会でもありました。
勿論、同時代には生きていない作家の作品を読む機会でもありましたが。
厳選された作品ですので、短編といえどもどれも読み応えは十分にありましたが、心に残ったのは吉村昭の「梅の蕾」くらいでした。
いい話を読ませてもらった、という感じでした。145の短編を読み、心に残ったのは1つくらい、そんなものでしょう。
各作家の経歴を読んでいて思いました。
経歴に芥川賞もしくは直木賞受賞と書かれている作家が多かったのですが、それらの受賞作品ならハズレはないだろう、全部読んでみるかと。
芥川賞と直木賞は昭和10年創設ですので既に80余年。
全部読むとして、2年くらいは楽しめそうです。
ツーさん【2019.1.28掲載】
葉羽 この全集のタイトルって(収録作品の一つだろうけど)魅力あるね。これだけで読みたくなる動機付けは十分だ。